子育て支援 | 智頭病院 小児科|2013年度末までの内容

ホームページの重量が増したので、過去のQ&A内容を、ブログに移行します。♪ 徐々に、着実に・・・

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♪ 「臼蓋形成不全」・・・ 一般には馴染みが乏しい医学用語ですネ。
♪ 「股関節脱臼」・・・ これなら馴染みがある
♪ 「先天性股関節脱臼」・・・ 生まれながらに股関節脱臼があるお子様は、実は、非常に少ないのです。「股関節脱臼」に至った多くの例は「臼蓋形成不全」の兆候〜悪化が見逃され、「股関節脱臼」に至るのです。
♪ 旧 HP に随分長い間掲載していた情報を、今回、ブログに up することにしました。


健康な股関節に育てるヒント
:乳児期早期のあおむけ姿勢と股関節


♪ 下の写真は、生後1か月過ぎの赤ちゃんにおけるあおむけ(仰臥位・背臥位)姿勢です。顔の向いた方の手・上肢が伸びて、後頭部に位置する側は屈曲位を示しています。まるで「フェンシングをしている姿勢」、あるいは「弓を射る姿勢」のようですね。医学的にはATNR姿勢と言います。
♪ ATNR姿勢は、早い場合は、生後3週頃から出現します。
イメージ 1
♪ 股関節の発育とATNRの関連はこうです。ATNR姿勢が強いと、上の写真のように下肢の姿勢にも左右差が見られることがあります。

♪ 実は、股関節の発育にとって、右側()は良いのですが、左側()は「股関節脱臼」につながる姿勢なのです。


♪ ときには、下の写真のように、上肢に左右差がないときでも下肢の差がある子に出会います。赤ちゃんの右()は良い股関節の位置ですが、左側()は「股関節脱臼」に進む可能性のある姿勢です。
♪ また、矢印 → で示していますが、左側()は、下肢(大腿)が脱臼する位置にあり、股関節(臼蓋の)形成を阻害する姿勢です。
♪ 見逃すと、(程度は軽〜重とありますが、)やがて「臼蓋形成不全」に至り、さらに、「股関節脱臼」にも至るのです。
♪ 一方、右側()は股関節(臼蓋)形成に望ましい姿勢です。
イメージ 2


♪ 次の写真を見て下さい。手が見えていますが、左右差はないようです。顔は右を向いているようですね。そして、下肢・大腿(太股・ふともも)はどうでしょう。右側()は股関節の発育に良い姿勢です。左側()は立て膝の位置ですね。
 股関節をよりよく育てる位置は、右側()です。
イメージ 3
♪ 写真の女の子が、3〜4か月頃に「股関節脱臼」に関連した診断名が下されると、それは「臼蓋形成不全」で、装具・バンドを用いた治療を受けることになる可能性があります。
♪ 子どもたちの育ちに伴う病気は、当然ですが、全て、可能なら、予防したいわけです。「臼蓋形成不全」・「股関節脱臼」もそうです。つまり、「臼蓋形成不全」の診断名が付く前に、徴候を察知し、より良い股関節の発育を促すことが願いとなりますが、そのヒントが上記の姿勢にあるわけです。
♪ 3つの写真の各々右側()の位置を常にとらせることで、股関節(の屋根部分・大腿骨頭を受けて支える丸天井といえる)臼蓋の良い発育をうながしたいのです
♪ なお、生後1か月前後の赤ちゃんの場合は、小さすぎて、装具がありません。装具を用いるのではなくて、以下の方法で育てます。
おしめ・おむつを二重に充て、両下肢が開排位にあるようにする抱くときは股に手を入れるか、開排位で抱きます
♪ 股関節の発育を良くする姿勢のイメージとして、英語の「M]があります。股関節が「M」の位置にあり続けることが望ましいのです。
♪ なお、「臼蓋形成不全」は、男の子では、そう問題になりません。大半は女の子の病気と言えます。

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