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みどりの風が吹く疎開の町 鳥取県智頭町(ちづちょう)智頭病院のブログに ようこそ♪(^_^)/

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♪ 第36回 鳥取県小児保健協会総会・研修会(2017年12月10日 鳥取大学医学部 米子市)Ⅵ.一般演題1 2.「小学校で発生した胃腸炎集団感染事件の体験〜国保直診・学校医の責務」 抄録
♪ 国民健康保険智頭病院 小児科 大谷恭一
♪ 2016年9月28日14時前から嘔吐・腹痛を主訴とした学童の受診が相次ぎ、同時的に4名の点滴を実施した。智頭に異動後、初めてで、17時前に智頭小学校に「学校に発端のあるノロウイルスを前提とした集団感染事件」であることを伝えた。
 当日は演者が病院当直であり、時間外にも学童の受診が相次いだ。翌朝、院長に伝え、病院管理費で、ノロウイルス検査を実施することの了解を得た。
 翌日の外来は混雑し、下痢便の採取が出来た学童2名でノロウイルスが陽性であった。
 学校からの情報で、1年某組の発症者が突出し、6年を除く他学年で散発している情報を得た。よって、食中毒事件でなく、感染事件であると判断した。
 かつ、発端が週末に胃腸炎症状を呈していた1年生が月曜日に給食当番をしたことが分かった。
 30日(金)を学校閉鎖とし、校内の環境消毒が行われた。
 校長・院長の許可を得て、10/4(火)小1某組の給食準備等を視察した。
 当番児は排泄後、手洗いをし、帽子・エプロンの当番服を着た。その際、頭髪に触る、帽子を床に落とす、他児に触るなどの接触・汚染機会があり、そのまま教職室に赴き、他クラスの当番児と接触し、学級に戻り、素手で食器等を持っていた。
 当番服は単なる目印で、手指を含めて汚染していた。
 対処策を提案し、以下が改善された。
①当番服を着用後、流水で手指衛生をすること
②手指衛生後、頭髪など身体・衣服や環境に触らないこと
③週初めの当番児は、週末からの当日までの健康確認を行い、胃腸炎の懸念がある際などは、他児と交代すること
*小1に合うゴム手袋の市販がなく、仮に、着用しても不慣れで、食器等を滑らせる等の不都合が懸念され改善策から外れた。
 感染制御に係る国保直診の利点を活かした対処機会は稀ではあるが、危急事態にこそ、一人小児科医の責務が問われることになる。
 2009年当時のインフルエンザ汎流行の際には、国の方針が出るのに即して、ハイリスク者や、乳幼児・学童を対象としたワクチンの集団接種も、日曜日等を主体に実施し得た。今後も、各種危機管理や健康啓発等の実践に努めたい。

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