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♪ 鳥取大学地域学部での講義(2014/11/26)「感染症と予防接種」の各論編(5)「結核」です。


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♪ 昔・・・といっても半世紀前までは、日本における結核は「国民病」の呼称が残存していました。集団生活をする若者の病気・感染症の代表で、将来有望な若者が結核で命を亡くすることが多かったのです。
♪ 結核菌に感染したが、幸い、肺炎等に至らず、天災、戦争・事故やがんなどの重篤な病気にもかからず、高齢になられた方々・・・
♪ 結核は過去の病気ではありません。 
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♪ 結核は集団感染し易い代表的な感染症です。最近は少なくなりましたが、学校の教師が結核を発症し・・・、といった事件になる集団感染例も少なからずありました。
♪ つまり、青年期においても油断大敵といえる感染症なのです。
♪ 大学生においてもあてはまります。つい、無理をしてしまう、そのうち治る・・・で、受診が遅れて、仲間にうつしてしまう・・・といった事態です。
♪ 結核予防会により、下記の啓発が続けられています。
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♪ 先進各国における結核の比較です。日本が多いことがわかります。
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♪ 都市間比較では、日本においては、大阪市が多いことが知られています。
♪ 2014年10月10日の産経新聞に「大阪市で男性が結核発病、29人に集団感染」の見出しで以下の記事がありました。★→☆
★ 大阪市内の30代の男性会社員が結核を発病し、浪速区内の勤務先の同僚29人が集団感染したと、市が10日発表した。集団感染したのは20〜40代の男女で、うち3人が発病し治療を受けている。同市で集団感染が確認されたのは今年初めて。
 市保健所によると、男性は昨年12月末からせきが出始め、今年3月に結核10+ 件と診断された。一時入院したが現在は完治している。保健所が同僚52人に健康診断を実施し集団感染が判明した。
 近年、市内の結核発病者は減少傾向にあるが、毎年千人以上が発病。平成25年には13人が感染し、うち2人が発病する集団感染が起きた。市保健所は「2週間以上、せきやたんが続く場合はすぐに医療機関を受診してほしい」としている。☆

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♪ 50歳未満の日本人は、大半の人が結核に対する免疫を持っていません。ということは、結核菌を排菌している方と室内空間で生活を共にすると、被感染します。そして、知らぬ間に発症している・・・
♪ 高齢化がますます進む日本において、留意し続ける必要があります。
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♪ 西欧化が遅滞した、東南アジアやアフリカ、とくに南アフリカ方面では、結核が極めて多いことがわかります。世界に出ていく際にも留意すべきことです。
♪ 最後に、BCGは、赤ちゃん〜乳児(〜乳幼児)の重症結核(:結核性髄膜炎、粟粒結核)を阻止する上では有効ですが、成人年齢における予防効果はありません。よって、健康に留意し、免疫を崩さないことが肝要です。免疫を崩さないこと・・・については、今回の講義の最後にお話しします。

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