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♪ 鳥取大学地域学部での講義(2014/11/26)「感染症と予防接種」における「溶連菌感染症」の解説です。


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♪ 溶連菌感染症も小児期(:集団生活が始まる幼児期から小学校低学年)における重要な感染症です。中には、小学高学年から、中学生、さらに、幼児の保護者までもが発症することもあります。

♪ 急性期の病状は、アデノウイルスほどに多様性は無く、単に、急性咽頭炎、急性咽頭扁桃炎といった、ノドを主体とする発熱性、伝染性疾患と言えます。 


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♪ 溶連菌感染症を考える上で大切なことは、クラス・学年等での、流行がある際に、“健康保菌者”済ませることです。
♪ 発症する例には、共通項があります。
♪ 昼間の活動で疲労し、脱水症(傾向)の状態で、ノドを汚染のまま眠った。そして、「朝起きて、ノドが痛かった。家を出る前に発熱に気づかれ、ないし、登園・登校後に発熱し受診」といった経過です。
♪ 下の写真は「感染症の話」の「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(=溶連菌感染症溶連菌症」で公開してあります。舌が写真ほどに赤くなる例は希ですが、苺のような舌で、「苺舌」の呼称があります。
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♪ 溶連菌が原因の咽頭炎・咽頭扁桃炎ですが、咽頭などの炎症の強さ、高熱の程度と関係せずで、赤い・淡紅色の発疹が出る例が少なからずあります。
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♪ 戦後の混乱期から高度経済成長期に至るまでは、つまり、保険診療で抗生物質が着実に使用できるようになるまでは、発疹を伴った溶連菌感染症を“猩紅熱(しょうこうねつ)”と呼称していました。法定伝染病としての扱いで、保健所の職員が自宅等に出向いて消毒をしていた前時代的な話です。
♪ 現時点での問題では、安易に、過剰に抗生物質を使い過ぎることです。この背景には、咽頭を綿棒でぬぐい、ぬぐい液・分泌物を迅速検査することで、容易に(〜偽陽性はあり得ますが)溶連菌感染症の診断が出来ることもあります。つまり、場合によっては、健康保菌状態であっても陽性に出れば抗生物質を用いるという安易な対応です。
♪ 溶連菌(A群溶血性レンサ球菌)に対する自己抗体を産生する機会であるにもかかわらずです。私は、溶連菌が関与している可能性があると診た場合でも、発熱が無い場合は、ノドのケアの仕方を具体的に示し、かつ、脱水症(傾向)を排除する具体的な飲水方法等を示して、敢えて、検査をせず、勿論、抗生物質を処方しないことが多々あります。勿論、発熱するとか、困り感が強まれば、再診を促すことはお話しします。
♪ 「過去10年間との比較グラフ(週報)」における「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(=溶連菌感染症) 」です。春先に流行が多いことが分かります。かつ、年末にも・・・
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♪ 「感染症の話」における「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(=溶連菌感染症) 」を要約しました。記述が2003年と古いのですが、書き直す新たな所見がないためです。
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♪ 溶連菌感染症における“健康保菌者”〜ご承知ください。流行期に、「発熱に至らず、多少のノドの違和感程度で、咳もせず」自身の局所免疫で治癒を得る、ないし、全く症状を呈さないまま局所免疫で治めることが願いです。
♪ 小生? マスクを着用して診療したことはありません。子どもたちに顔を見せて、笑顔でリラックスして診療し、子どもたちを安心させたい願いがあるからです。勿論、子どもたちから飛沫を浴びます。飛沫には溶連菌をはじめとした病原菌やウイルスが混じります。が、こまめに自身の鼻咽頭の“非汚染”を保ち、こまめに飲水するなどして、循環を確保することで対処しています。かつ、リラックスし、自己免疫を崩さないことも肝要です。[学会、休暇等を除き、感染症での欠勤は(〜卒後1年目の晩秋に急性肝炎を患って以降)35年以上、皆無です。]

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