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次の日は二日酔い、いや、プリヨイ(豊年祭)の日。
御嶽(うたき)に集落の人が集まり、ツカサと呼ばれる巫女さまのような役目のおばぁが祈りをささげる。
ツカサは白い着物に頭を結い上げ、いかにも神様に仕える人、といった趣だ。
公民館長の挨拶などが続き、「仲良田節」が唄われる。
この歌は豊年祭の時しか唄えない。
祈りの儀式は無事終わると、みなが立ち上がって踊る踊る。
泡盛が瓶ごと回されていたかと思ったら、お酒のかけ合いが始まった。
たくさん体にお酒がかかった方がこの1年良いことがあるそうで、みんな張り切ってかけあっている。
お酒が空を舞っている。
みんな嬉しそうだ。
すべての儀式が終わり、ツカサが海の堤防側から帰っていく。
夕日をバックにツカサがくばの葉を振る姿を見ていると、本当にどこか違う国へ帰って行くような気がする。
ここは日本なんだけど、日本でないような、現実でないような、気がした。
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