沖縄の西表島と心の旅

西表との出会いと移住を決めるまでのできごとと想いをつづります。

西表島の自然

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プリヨイ(豊年祭)

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次の日は二日酔い、いや、プリヨイ(豊年祭)の日。
御嶽(うたき)に集落の人が集まり、ツカサと呼ばれる巫女さまのような役目のおばぁが祈りをささげる。
ツカサは白い着物に頭を結い上げ、いかにも神様に仕える人、といった趣だ。
公民館長の挨拶などが続き、「仲良田節」が唄われる。
この歌は豊年祭の時しか唄えない。

祈りの儀式は無事終わると、みなが立ち上がって踊る踊る。
泡盛が瓶ごと回されていたかと思ったら、お酒のかけ合いが始まった。
たくさん体にお酒がかかった方がこの1年良いことがあるそうで、みんな張り切ってかけあっている。
お酒が空を舞っている。
みんな嬉しそうだ。

すべての儀式が終わり、ツカサが海の堤防側から帰っていく。
夕日をバックにツカサがくばの葉を振る姿を見ていると、本当にどこか違う国へ帰って行くような気がする。
ここは日本なんだけど、日本でないような、現実でないような、気がした。

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月が浜を散歩し終え、浦内橋を走る頃、とてもおなかがすいているのに気づいた。
祖納の「星砂スーパー」で弁当を買い、レジのお姉さんにお昼を食べるのに良い場所はないか聞くと「隠れビーチ」を勧められた。
バイクで木々の間をぬけて急勾配を上り、徒歩で斜面を降りると、静かな海岸が目の前に現れた。

目の前は一面、海。
水は、波紋がなければ、そこにあるのかないのかわからないほどに透き通っている。
西表では珍しくない光景だが、初日なので、あらためて感動する。

どこまでも透き通った海、青い空、緑でつやつやとした葉。
これだけで完璧。
他にはもう何もいらないな、と思った。

しかしおなかは食べ物を要求していた。
お弁当は具だくさんで、今にものどの奥から手が出そうだ。
と、箸がない。
どこをさがしても箸がない。
しかたなく海で手を洗って、手で食べた。

初日から原始人のようになってしまった。
でも、これもまたよし。
裸足になって、さらさらの砂を足の裏に感じながら、海を見て食べるごはんは最高である。

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2回目に西表を訪れたのは、その年の7月。
初めて西表島に来てから2ヶ月ぶりだ。

朝いちばんの飛行機で那覇から飛んできたので、船浦港からのバスには私一人。
5月にみんなでお気軽にワイワイやってきた時とは、状況も気分も大違いだ。

「南ぬ風」につくと、朝食の片付けもすんでガランとしている 。
原付バイクを借りて、月が浜に出かけることにした。

神がとどまるという意味から「トゥドウマリの浜」という名を持つ月が浜。
十五夜の満月の夜には月の神様が遊びにおりてくる、と言われ、島の人は軽々しく立ち入らない聖地だそうだ。
ひざしが強い。。。
日陰が少ないので、仕方なく日向を歩くが、肌からジリジリと焼ける音が聞こえてきそうだ。
月のように弓形に湾曲した、美しい、静かな浜。
夜には海亀たちが上陸し、卵を産む場所。

その頃、砂浜のすぐ後ろにホテルを建設していた。
私はホテルが完成して観光客がたくさん来るようになってもこの聖地が守られるよう祈った。
観光がメインの土地であっても、地元の人の文化をまず大切にしないとね。

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部屋に荷物を置くとすぐ海に出かけることになった。
うすぐもりなので、遠くまで行けるという。船に1時間半近く揺られて、石垣島の最南端に到着。
昨日まで東京でスーツを着ていたのに、今日はダイビングスーツで西表の最南端の海へドボン!
まだ頭が寝ぼけている感じでついていけない。
水面にうつぶせに浮かんで水の底を見ると、空を飛んでいるような錯覚に陥る。
高所恐怖症なので、いつも最初は怖い。
ダイビングだとすぐに深く潜るので海も静かになるのだけれど、シュノーケルは海面で波に揺られて波酔いしやすい。
昨日までの疲れもあって、すっかり酔ってヘコたれた。

船を寄せて、弓のような弧を描く白い砂浜に上陸。
もっさりとしたジャングルのつやつやとした葉はうちわより大きい。
パイナップルのような実は「アガン」。キレイな蝶がたくさん舞っている。
映画に出てくる楽園のようだ。
探検してみようとジャングルの奥にちょっと足を踏み入れてみたが、ハブが出そうな気がして引き返す。
葉の間から砂浜が見えてきたときには、長年ジャングルに住んでいて、やっと海にたどりついたような気分になり、ホッとした。
砂浜には透明な波がうちよせ、キレイな貝がたくさん落ちている。
米粒につられた雀のように、貝を拾って進んでいたら、いつのまにか時間を忘れ、背中が焦げていた。

この日、生まれて初めて体験をした。
それは、「風の音」を聞いたこと。
都会だと、風は近くから吹いてきて頬をなでるだけだ。
西表では山のはるか向こうから吹いてきて、木々のあいだを抜けて、ずずず〜っと近づいてきて、顔の横をすり抜けていくあいだずっと音をたて、また遠くへと流れていく。
まるで巨大な白い龍(ファルコン)が通ったかのようだった。

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