猪突猛進。

人生山あり谷あり。なんだか谷が深すぎるように思いますけれども、ぼちぼちゆるゆる動いております。長きにわたり有難うございました。

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冲方丁「天地明察」。

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今年の本屋大賞発表会をUstream中継で見て、すぐさま本屋に走ったにも関わらず、
いろいろ忙しくて「積読」になっていた本です。

ちなみに著者の冲方丁(うぶかたとう)さんのサイトはこちら。
http://www.kh.rim.or.jp/~tow/
この「天地明察」発表直後のインタビューはこちら。
http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi099_ubukata/
それから版元の角川書店さんの特集ページはこちら。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200911-06/


手に取る前に本屋大賞参加書店員さんのおすすめ文を読み、
「時代小説であっても軽いお話なのかな?と思ってましたが、なんのなんの。
ものごっつい読み応えのある文章でした。

主人公の碁打ち衆、安井算哲(後の渋川春海)が何故「改暦」という大事業に取り組んだのかは
読みすすめていくうちに何となく合点がいったのですが、
それでも「碁打ち衆」であることの必然性がイマイチよく分かりませんでした。

しかし、物語の後半になり、いよいよというところで、
「ああ、だからこそ、碁打ちの才覚が無ければ成し得なかったのか!!」と、
すとーんと落ちました。

もちろん、がちがちの改暦事業の話だけではなく、
横糸にいろいろな人物との出会いも織り込まれています。
特に後の伴侶「えん」とのやりとりは時々くすりと笑わされましたし、
保科正行や徳川光圀との会話では、こちらも熱いものがこみ上げてきました。


ここ最近、すでに大売れしてる本が受賞してる年があったのですが、
ようやっと本来の「書店員さんが売りたい本」が受賞したなぁとつくづく感じました。

ノミネート作品に売れっ子の東野圭吾や村上春樹が入ったことが気になってましたが、
大賞を逃したことに安心していますし、
「天地明察」読了後、それで良かったんだと、改めて感じました。


冲方さんの次回作は徳川光圀が主人公の予定とのこと。
誰もが知ってる「黄門様」のイメージを
いい意味で裏切ってくれることを大いに期待しています。


久しぶりに、良い書き手に出会ったと感じさせてくれる小説でした。



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