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ある日の夜遅く・・・
★ショコラウサギのお姉さん
ただいま・・・
★ショコラウサギのお母さん
お帰り〜♪ 遅くまで、お疲れ様♪
★ショコラウサギのお母さん
お父さんたち、明日も朝が早いから、もう先に寝たわよ。
★ショコラウサギのお姉さん
うん。
★ショコラウサギのお母さん
お腹、すいたでしょ? そこのパン、好きなの食べてね。
★ショコラウサギのお姉さん
うん。
★ショコラウサギのお母さん
忙しいの? すごく疲れてるわね。
★ショコラウサギのお姉さん
いいの思いつかなくて・・・、作業進んでないから・・・ ほとんど手動かしてないのに・・・ね。
★ショコラウサギのお母さん
ん? どうしたの? 今、お茶いれるわね。
★ショコラウサギのお姉さん
・・・ ・・・ ・・・。
★ショコラウサギのお母さん
たいして体が動いてなくても、頭をいっぱい いっぱい動かしてるでしょう?
★ショコラウサギのお姉さん
それでも・・・ 何も思いつかないの。 どんな服を作ったら、あの・・・
★ショコラウサギのお母さん
あの?
★ショコラウサギのお姉さん
あ・・・ うん。
あの・・・
ゆきさんの村のシルバニアさんたち・・・ リサイクルショップにいたのよね?
前に、どんなふうに扱われてたかわからないけど・・・ フロッキー加工が剥がれていたり、
色が変わっていたり・・・
それを、どんなふうに、隠してあげたらいいのか・・・ 思いつかなくて・・・
★ショコラウサギのお母さん
隠す?
★ショコラウサギのお姉さん
だって・・・ 隠したいでしょう?
ゆきさんの村には、新しいお人形だっているだろうし、そしたら余計・・・ 惨めじゃない・・・
★ショコラウサギのお母さん
惨め? どうして? ★ショコラウサギのお姉さん
だって・・・
★ショコラウサギのお母さん
・・・ ・・・ ・・・。
★ショコラウサギのお母さん
かわいそう・・・ とか、思ってる?
★ショコラウサギのお姉さん
・・・ ・・・ ・・・。
★ショコラウサギのお母さん
そう。
★ショコラウサギのお姉さん
だって、リサイクルショップって、必要なくなったものを、売る場所、だよね?
★ショコラウサギのお母さん
・・・ ・・・ ・・・ふぅ。
★ショコラウサギのお母さん
リサイクルショップって、確かに 『使わなくなったものを売る場所』 よね。
でも同時に、
『新たに 必要になった人に 出会える場所』 でもあると、お母さん思うよ♪
★ショコラウサギのお姉さん
新たに・・・ 出会える・・・ ・・・場所
★ショコラウサギのお母さん
そう♪
永遠にずっと、私たちシルバニアと誰かが仲良くしてくれたら、それはとっても素敵だけど
きっと人って、それぞれの事情があって、必要なものがかわっていくこともあるでしょう?
それは、間違いでも、悪いことでもないと思うのよ。
一度必要なくなっても、またいつか、箱から出してもらえたら、それはそれで嬉しい。
でも
いつまでもずっと、部屋のどこに置かれてるかも忘れられて、存在すらも忘れられて、
いつしか ただの物 になってしまうくらいなら、
リサイクルショップ で、新たな人に出会って、手に取ってもらって、そしてまた大切にされる・・・
それって、とっても素敵なことじゃない?
あなた、
幼い頃に 大切にしてた あんなものやこんなもの、
今、どうしてる?
★ショコラウサギのお姉さん
えっ? ・・・ ・・・ あ・・・ えっと・・・
★ショコラウサギのお母さん
ね♪
そういうことよ♪
あっ、お湯、沸いたかな?
★ショコラウサギのお姉さん
・・・ ・・・ ・・・えっと・・・
★ショコラウサギのお母さん
・・・ ・・・ ・・・。
★ショコラウサギのお姉さん
嫌いに・・・ なったわけじゃ、ないって・・・こと?
★ショコラウサギのお母さん
う〜ん・・・ それは、どうかな?
その シルバニアを手放してしまった方 に聞いてみないとわからないな。
★ショコラウサギのお母さん
でもね、
誰も、汚そうと思って汚すんじゃないし、壊そうと思ってそうしてるんでもない。
子供ってね、世の中のありとあらゆるものが なんていうのか・・・ 素敵に見えるのよ。
★ショコラウサギのお姉さん
素敵に?
★ショコラウサギのお母さん
そう♪
可愛いシルバニアのおうち、もっと可愛くしたくって、クレヨンで色を塗ってみたり?
いろんなお洋服を着せてあげたくて、一生懸命やってるうちに 破れちゃったり。
いつも一緒にいたくて、お出かけの時も お母さんに内緒で 小さなポケットに押し込んだり。
汚れてしまっても 剥がれてしまっても それは 大好きな 証♪
でも
成長するにつれて、興味が他の物にかわったりして、見えてた世界が見えなくなって
いつしかそれは、幼い子供が遊ぶ物 になっちゃって。
そうやって、一緒にいる時間が なくなってしまうのかも。
そうね、いつか ちょこくまさんが 私たちと一緒にいることができなくなったら、
あの人はどうするかしら?
私たちを大切に思ってくれる誰かに、譲ったり、するんじゃないのかな?
★ショコラウサギのお姉さん
私たちも、売られてしまうの?
★ショコラウサギのお母さん
売られる・・・というのは 違うかもしれないけど、
あの人にそういう時が来たとしたら・・・ それは・・・。
そうね、
人の命に終わりがあるように、私たちにも、終わり があるのかもしれないわ。
いつか、ただの空っぽの人形になって。
そしたら、どんな方法でかはわからないけれど、
次、また私たちに、命を感じてくれる 新しい人に出会う機会を きっと あの人なら 探してくれると思う。
★ショコラウサギのお姉さん
新しい人に・・・ 出会う機会・・・
★ショコラウサギのお母さん
良く言えば、『生まれ変わる』 みたいな?
★ショコラウサギのお姉さん
生まれ・・・ 変わる?
★ショコラウサギのお母さん
また、私たちの声が聞こえて、表情が見えて、動きを感じて・・・
そういう人たちに 出会う チャンス♪
★ショコラウサギのお姉さん
出会う チャンス・・・
★ショコラウサギのお母さん
そう♪
ゆきさんの村からきたシルバニアさんたち、
リサイクルショップで ゆきさんに出会えたのよ♪ ゆきさんのシルバニア村に仲間入りできるの♪
★ショコラウサギのお姉さん
・・・ ・・・ そっ・・・ か・・・
私・・・ 私、ひとりで勝手に想像して、決めつけてた。
★ショコラウサギのお姉さん
乱暴に扱われて、いらなくなって、お店に売られて・・・ 可哀想なひとたちだって、なんか・・・
誰もそんなこと、言ったわけじゃないのに・・・
★ショコラウサギのお母さん
そうね。
★ショコラウサギのお姉さん
これから、楽しい毎日が始まるかもしれないシルバニアさんたちのこと、
勝手に、可哀想だなんて・・・
★ショコラウサギのお母さん
そうよ♪ 新しい毎日が始まるのよ♪
悲しいけれど 誰かとさよならした。そしたら、ゆきさんに出会えた♪
さぁ、新しい村での生活がスタートします♪
でも、どうしよう。お洋服がありません。はだかんぼです。このままじゃ仲間入りできません。
困ったなぁ。
あ、ゆきさんには、ちょこくまさんというお友達がいました。
ちょこくまさんの村には、お洋服屋さんがあって、お洋服を作ってくれるウサギさんもいます♪
そして、あなたに出会った♪
お姉ちゃん、
あなた、あのシルバニアさんたちが 新しい村に仲間入りするための準備を お手伝いしてるのよ♪
★ショコラウサギのお姉さん
お手伝い?
★ショコラウサギのお母さん
そう、お手伝い♪
可哀想なんてこと、ないわよ。だって、明るい未来を感じてるんだもの。
その スタート をする時、新しい村に 最初の一歩踏み出す時、
身につけている お洋服 作るのよ♪
★ショコラウサギのお姉さん
そんな 大事な服。私・・・ できるかな?
素敵なお洋服にしなくっちゃ。
★ショコラウサギのお母さん
そんなに、力まなくていいのよ♪ シンプルで♪
★ショコラウサギのお母さん
むしろ、豪華なドレスより、シンプルで着心地の良いお洋服のほうが、
村を歩きやすいでしょう♪
★ショコラウサギのお姉さん
あ・・・ うん♪
★ショコラウサギのお母さん
それに、ひとりで抱え込まないで♪
頼りになる動物さんが、いつも あなたの下にいるでしょう?
あぁいうのこそ、縁の下の力持ちっていうのかしら♪
★ショコラウサギのお姉さん
あ・・・ モグラさん♪
★ショコラウサギのお母さん
こういう機会に、一から勉強やりなおしてみるのもいいかも♪
お母さん、この間図書館で、洋裁の基本が書いてる本を ちらっと見たわよ♪
ものすごいものを作らなくても、
あなたが今出来ることを 心をこめてするだけで、とても暖かい応援になると思うわ♪
★ショコラウサギのお姉さん
うん♪ 私、頑張る。
★ショコラウサギのお母さん
ね♪
★ショコラウサギのお姉さん
今 出来ることを 丁寧に・・・
明日、図書館行ってみよう♪
★ショコラウサギのお母さん
( あら? 起きてたの? もう 大丈夫よ♪)
★ショコラウサギのお父さん
( ありがとう♪ )
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