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「あきれるほどくだらなさ」
原作: 夢枕獏
監督: 堤幸彦
出演: 阿部寛、長谷川京子、宮藤官九郎、黒木メイサ、本田博太郎、遠藤憲一、大倉孝二、六平直政、杉本彩 / 津川雅彦、竹内力
ナレーション:江守徹
前にパンフを見て、ちょっと興味があったのですが、昨日会社帰りにちょうど時間が合ったので観てきました。
終了時間が24時を越えるせいか、人気がないせいか、みごとにガラガラ。 観客数は間違いなく一桁。 多分5〜6人。 これが良かった。 間違っても混んでる映画館で観るもんじゃないです。
ホントにどうすればこんなに中身のない映画が作れるのやら (← ほめてます)。
これぐらい観るのに脳みそを使わない映画は初めてです。
ストーリーに厚みがなく、中は空っぽ。 もちろん狙って薄っぺらくしたんでしょうけど、テレビの戦隊物だってこの何倍も凝った物語を作ってます。
キャストはまともで、主役級とまでは行かないものの、十分まっとうな物語が作れるキャスト。 そのキャストでメッキした薄くて軽いSF冒険活劇。
作ってる過程で、勇気とか、友情とか、愛情とか、歴史観とか、物語に入れたくならなかったんでしょうか。 いや、きっとそういう誘惑もあったはず。 それをグッとがまんして、薄くうすく、うすさの極限を目指す。
ある意味職人芸の世界。
豪快な素浪人、守られ姫様、忠義のヘタレ忍者、悪知恵の爺、男装の麗人。 悪役だって、変装した吹き矢使い、異形の蟲使い、妖艶な腹心、顔を隠した大ボス ・ ・ ・ ・ ・ 脇役を含め、みんなどこかで見たことありそうなキャラが、ベタな名を名乗り、ありがちなセリフをしゃべって、予想通りの行動を取る。
意味深に出てきて引っ張ってきた重要そうなキャラを、 「使い捨てます!」 って公言しながら、サラッと使い捨て、なぜか生きてるイヤミな脇キャラに、やっぱり生きてる主人公。 見せ場のあとは倒される敵キャラに、最後にちょっと活躍するヘタレキャラ。
これはもう、“様式美” の世界。
ジャンル的には、時代劇、SF、ファンタジー、アクションなどなど、武士、浪人、姫、殿様、忍者、妖怪、宇宙船、果ては地球外生命体まで。
てんこ盛りでぎっしり詰め込もうとしても中身がカラだから、いっこうに膨れないのがいい感じ。
半端に作りこもうとしないぶn、観てる方もお気軽に観るしかなくて、これはこれとして楽しむしかない状態。
好き嫌いがはっきりしてて、それも嫌いな人8割ぐらいでしょう。 でも好きな人なら映画館で2時間十分に楽しめます。 ただし、テレビでやったら20分持つ人はまれでしょうけど。
ああ面白かった。
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