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投稿者: chopichopi 日付: 金, 2008/07/25 - 23:41
では また 続きです
<温陽宮 5>
手をつなぎ 散歩する シン君とチェギョン。
「時間がゆっくりと流れてるみたいね。すごく素敵なところだわ。」
「そうだな、最近 オレもそう思うよ。
ここは 退屈な場所だと思ってた時もあったのに。」
「どうして?」
「そうだな、ここに来る季節がいっしょだったからか、みんなで来れないことの不満もあったかもな。
友達も呼べないし、かといって 誘っていいかって聞くことすらできない感じだったし。
お前が マカオに行ってから ここに父上たちが移られた。
はじめは なんでここなんだって思ってた。
だけど ここに来るたび 父上たちと話をしたり、
さっきみたいに父上とカメラを持ってよく散歩するようになって。
そしたら カメラをのぞくとここは 今、お前が言ったみたいに時間がゆっくりなんだ。
父上も 公務を離れるときは いつもここに来られてたのはそんな感じがあったのかなって。」
「わたしも ここにきて びっくりしたのは お二人の顔だったわ。
ものすごく穏やかで。さっきね オモニと話してて シン君と結婚できて幸せですって言ったのよ。
耳がかゆくならなかった?」
「二人に聞きたいことは 聞けたってことか?」
「うん、これで シン・チェギョンはまた 一歩 進めます!」
手をつないでないほうの人差し指をたて 空に向かって まっすぐに腕を伸ばした。
「チェギョン・・」「なに?」
ふいにシン君が顔を寄せてきた。
大空の下で 誰にも邪魔もされず、誰も見られてない。長〜いKiss・・・。
「愛してる。チェギョン」「私も 愛してる」
別荘に戻って来た時、ポーチからなかを見ると ヒョン殿下とミン妃が何やら
立って話をしていた。
「ただいま 戻りました」
声をかけると 2人は 普通に戻った。
「お帰り シン。妃君」
「お帰りなさい、おなかすいたでしょ?(食事を)用意させましょうね」
食事時にチェギョンは ちらちらと ヒョン殿下を見ていた。
「どうした?」
シン君が聞いた。
「あ・・、だって髪が サラサラで・・・」
「え?!」
「ああ、父上。チェギョンが 父上の髪形が気になるようですよ」
「もう! シン君ってば!!」
「珍しいかね?」
「・・はい、初めて 見ました。いつも宮廷内、さっきもですが・・」
「ここにいるときは この髪型のほうが多いんだよ。驚かせたかね?」
「いいえ、今のほうが とても若々しく見えます。」
「そうかな?はははは」
「大勢で食卓を囲むと にぎやかでよろしいですね、殿下」
「ほんとだね。これからも ちょくちょく 来てくれないか ・・・妃君」
「はい、喜んで、また こちらに来ます」
楽しく 食事は進んでいった。
食後のお茶を飲みながら 雑談に花を咲かせた。
マカオでのことから 世話になったカン氏のこと、カン氏の娘スジニのこと。
カン氏の家に招かれたこと。図書館、読み聞かせ、老人ホームでのこと。
スジニの参観についていったこと。
「今だから 話せるのだが カン氏は 長老様のお知り合いの息子さんだそうだよ。
チェギョンを国外にと話が出た時に 長老様が カン氏が赴任しているマカオを押されたそうだ。
そして カン氏にお世話係を頼まれたそうだよ。」
「そうだったんですか。ぼくも一度あちらで 軽く挨拶をしました。
あの時は 急いでてちゃんと挨拶できてない。
今度お会いしたらきちんとしなければですね。」
「マカオでは生活を含め なんにも不自由はしませんでした。
それは私の知らないところで いろんな方のお世話になってるんですね。」
「さ、話は尽きませんが 殿下、そろそろお休みになられませんと」
「ああ、わかってる。では 明日また 朝食で。おやすみ」
「おやすみなさい、父上」
「おやすみなさい アボジ」
「シン 2人の部屋は 女官に聞いてください。では また 朝に」
といって 部屋から 出て行った。
「さて、俺たちも・・・」
「うん」
女官を先頭に 連れていかれた部屋は渡り廊下をとおり、離れになっていた。
「こちらでございます。お荷物もこちらに運んでございます。」
と、案内され ドア前で 女官は 下がっていった。
中に入ると ホテルのスウィートルームみたいな部屋だった。
「へえ〜、この部屋は初めてだ。何回か来てるけど・・・」
部屋の中を 2人して 探検する。
ミニキッチン、冷蔵庫、カウンター、バスルーム。
「2人ででも入れそうだな」
「シン君のエッチ」
そしてベットルーム・・・・。そこには ダブルベットならぬ キングサイズのベット。
「・・・・・」
「・・・・・・・」
「ついに母上まで・・・か?」
「・・・・・だからと言って・・・。」
おもむろに服を脱ぎだした シン君。
「きゃ、なに? なんで脱ぐのよ!」
「風呂にはいるんだよ。服脱がなきゃ 入れないだろ」
「そ、そうよね。いってらっしゃ〜い」
「なんなら いっしょに入るか?母上も認めてくださったみたいだし」
「馬鹿なこと言ってないで入ってきなさいよ」
シン君がバスルームに消えた。
「・・・・、だからと言って今日?チェギョン 準備は?気持は?
シン君のこと好き? もちろん。愛してる?愛してる。」
ぶつぶつと 自問自答を繰り返すチェギョン。
シャワーの音が止むのも聞こえない。
バスロープ姿のシン君が出てきた。
「お前も入ってこいよ。」とタオルで髪をくしゃくしゃと拭きながら 言った。
「う、うん。じゃ 入ってくる。」
パタンと バスルームのドアが閉まったとたん シン君はタオルの手を止めた。
ベットルームにいき キングサイズのベットを眺めた。
『どうしたもんだ? どうする? いいのか・・いや まだ』
と自問自答を繰り返す。
カチャと 頭をアイスクリーム巻きにした チェギョンが普通の服で 現れた。
シン君は少し 安心したような気もした。
「アイスクリーム巻きか?」
と テレビから 目を離し 言った。
「前にもそう言われたわね。」
「覚えてたのか?」
「ユル君の誕生日パーティーしたとこででしょ?」
といって ソファーの横に座った。
プチっとテレビの電源を落とした。
「寝ようか・・・」
「・・・うん」
2人して ベットルームに入った。話し合ったわけじゃないが 両サイドから 別々にベットに入った。
2人が寝ても まだ間に 誰か入れるくらい空いている。
しばらく沈黙が流れる。
「・・・・寝た?シン君」
「・・・・いや、どうした。寝れないのか?」
「・・あのね、この状況どう思う?」
「どうって、べつにいつもと変わらないだろ?ベットのサイズがやたら大きいだけで。
ここ何日間は 別々だったけど いつも オレのベットで寝てたのと一緒だろ?」
「そうよね。そうよそうよ。いつもと一緒よね!」
くるっと向きを反転させた。目の前に シン君の顔があった。
顔をかあ〜〜と赤くなるチェギョン。
腕を伸ばしてくるシン君。いつもの体勢に。
「あのね。いやじゃないの。ほんとに。ただ 今日はっていうか・・」
「いいさ、オレだって。離れとはいえ 今日は・・・。やっぱり なんとなくって気分だ。
・・本音だから 安心しろ。」
「今日ね オモニに聞いたの。子供、赤ちゃん産んでもいいですかって。そしたら・・・」
「そしたら?」
「もちろん産むのに反対はされなかったわ。でも 今から 学生生活も始まるし。
いろんなことを含めて まだ 2人の生活を楽しんでもいいんじゃないかって。
でも、でもね。もし 学校に行ってても。
もし 赤ちゃんができても宮廷内には人手がいっぱいいるって。
だから 産んだとしても安心しなさいって。
それから オモニが宮中に入ってから
小さかったシン君の手を放してしまったことを後悔してるって。
今は シン君の笑顔が見れて 幸せだって。」
「・・・・・」
「それから 赤ちゃん、子供ができたら
もう誰も私たちをはなそうとするものがでてこなくなるだろうからって。
だから おばあ様も早くって言われるんだって」
「・・・おばあ様のは 違うだろう。」
「でも、私たちをしんぱ・・あふ」
「・・おまえ。相変わらずだな。いい話だと聞いてるのに・・・」
「だから・・」
「わかった、わかった。難しい話をするから 頭ん中疲れたんだろ?もう寝ろ・・・。」
「ごめんね。ごめんね、まだ 話があるのに・・・」
と言いながら チェギョンは 眠ってしまった。
チェギョンが 自分の腕の中にいる安心感を確かめるようにキュッと抱きしめた。
『おれも 今日こそはって感じじゃないんだ。なんでだろ。
なんとなく 今日は・・・。今日の食事の時の空気感かな?
すごくやわらかくって ここに来て何度となく 一緒に食べてるのに。
今日はチェギョンがいっしょだというだけで、こんなに違うのか?
オレもお前と結婚できて 幸せだ。』
と 眠った チェギョンの頭にそっとKissして シン君も目を閉じた。
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と、またまたですが 毎度の展開です。
今回は アイスクリーム巻きとか あのユル君のパーティーの時をちょこちょこと入れてみました。
シン君がバスロープを羽織ってきたとき、状況は違えど チェギョンにあの名セリフを思いましたが やめました。
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