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『宮』その後 2

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投稿者: chopichopi 日付: 金, 2008/07/25 - 23:41

では また 続きです

<温陽宮 5>
手をつなぎ 散歩する シン君とチェギョン。

「時間がゆっくりと流れてるみたいね。すごく素敵なところだわ。」
「そうだな、最近 オレもそう思うよ。
ここは 退屈な場所だと思ってた時もあったのに。」
「どうして?」
「そうだな、ここに来る季節がいっしょだったからか、みんなで来れないことの不満もあったかもな。
友達も呼べないし、かといって 誘っていいかって聞くことすらできない感じだったし。

お前が マカオに行ってから ここに父上たちが移られた。
はじめは なんでここなんだって思ってた。
だけど ここに来るたび 父上たちと話をしたり、
さっきみたいに父上とカメラを持ってよく散歩するようになって。
そしたら カメラをのぞくとここは 今、お前が言ったみたいに時間がゆっくりなんだ。
父上も 公務を離れるときは いつもここに来られてたのはそんな感じがあったのかなって。」

「わたしも ここにきて びっくりしたのは お二人の顔だったわ。
ものすごく穏やかで。さっきね オモニと話してて シン君と結婚できて幸せですって言ったのよ。
耳がかゆくならなかった?」
「二人に聞きたいことは 聞けたってことか?」
「うん、これで シン・チェギョンはまた 一歩 進めます!」

手をつないでないほうの人差し指をたて 空に向かって まっすぐに腕を伸ばした。

「チェギョン・・」「なに?」
ふいにシン君が顔を寄せてきた。
大空の下で 誰にも邪魔もされず、誰も見られてない。長〜いKiss・・・。

「愛してる。チェギョン」「私も 愛してる」

別荘に戻って来た時、ポーチからなかを見ると ヒョン殿下とミン妃が何やら
立って話をしていた。

「ただいま 戻りました」
声をかけると 2人は 普通に戻った。
「お帰り シン。妃君」
「お帰りなさい、おなかすいたでしょ?(食事を)用意させましょうね」

食事時にチェギョンは ちらちらと ヒョン殿下を見ていた。
「どうした?」
シン君が聞いた。
「あ・・、だって髪が サラサラで・・・」
「え?!」
「ああ、父上。チェギョンが 父上の髪形が気になるようですよ」
「もう! シン君ってば!!」
「珍しいかね?」
「・・はい、初めて 見ました。いつも宮廷内、さっきもですが・・」
「ここにいるときは この髪型のほうが多いんだよ。驚かせたかね?」
「いいえ、今のほうが とても若々しく見えます。」
「そうかな?はははは」
「大勢で食卓を囲むと にぎやかでよろしいですね、殿下」
「ほんとだね。これからも ちょくちょく 来てくれないか ・・・妃君」
「はい、喜んで、また こちらに来ます」
楽しく 食事は進んでいった。

食後のお茶を飲みながら 雑談に花を咲かせた。
マカオでのことから 世話になったカン氏のこと、カン氏の娘スジニのこと。
カン氏の家に招かれたこと。図書館、読み聞かせ、老人ホームでのこと。
スジニの参観についていったこと。
「今だから 話せるのだが カン氏は 長老様のお知り合いの息子さんだそうだよ。
チェギョンを国外にと話が出た時に 長老様が カン氏が赴任しているマカオを押されたそうだ。
そして カン氏にお世話係を頼まれたそうだよ。」

「そうだったんですか。ぼくも一度あちらで 軽く挨拶をしました。
あの時は 急いでてちゃんと挨拶できてない。
今度お会いしたらきちんとしなければですね。」
「マカオでは生活を含め なんにも不自由はしませんでした。
それは私の知らないところで いろんな方のお世話になってるんですね。」

「さ、話は尽きませんが 殿下、そろそろお休みになられませんと」
「ああ、わかってる。では 明日また 朝食で。おやすみ」
「おやすみなさい、父上」
「おやすみなさい アボジ」
「シン 2人の部屋は 女官に聞いてください。では また 朝に」
といって 部屋から 出て行った。

「さて、俺たちも・・・」
「うん」
女官を先頭に 連れていかれた部屋は渡り廊下をとおり、離れになっていた。

「こちらでございます。お荷物もこちらに運んでございます。」
と、案内され ドア前で 女官は 下がっていった。 
中に入ると ホテルのスウィートルームみたいな部屋だった。
「へえ〜、この部屋は初めてだ。何回か来てるけど・・・」
部屋の中を 2人して 探検する。
ミニキッチン、冷蔵庫、カウンター、バスルーム。
「2人ででも入れそうだな」
「シン君のエッチ」
そしてベットルーム・・・・。そこには ダブルベットならぬ キングサイズのベット。

「・・・・・」
「・・・・・・・」

「ついに母上まで・・・か?」
「・・・・・だからと言って・・・。」
おもむろに服を脱ぎだした シン君。

「きゃ、なに? なんで脱ぐのよ!」
「風呂にはいるんだよ。服脱がなきゃ 入れないだろ」
「そ、そうよね。いってらっしゃ〜い」
「なんなら いっしょに入るか?母上も認めてくださったみたいだし」
「馬鹿なこと言ってないで入ってきなさいよ」
シン君がバスルームに消えた。

「・・・・、だからと言って今日?チェギョン 準備は?気持は?
シン君のこと好き? もちろん。愛してる?愛してる。」
ぶつぶつと 自問自答を繰り返すチェギョン。

シャワーの音が止むのも聞こえない。
バスロープ姿のシン君が出てきた。

「お前も入ってこいよ。」とタオルで髪をくしゃくしゃと拭きながら 言った。
「う、うん。じゃ 入ってくる。」

パタンと バスルームのドアが閉まったとたん シン君はタオルの手を止めた。
ベットルームにいき キングサイズのベットを眺めた。

『どうしたもんだ? どうする? いいのか・・いや まだ』
と自問自答を繰り返す。

カチャと 頭をアイスクリーム巻きにした チェギョンが普通の服で 現れた。

シン君は少し 安心したような気もした。

「アイスクリーム巻きか?」
と テレビから 目を離し 言った。
「前にもそう言われたわね。」
「覚えてたのか?」
「ユル君の誕生日パーティーしたとこででしょ?」
といって ソファーの横に座った。

プチっとテレビの電源を落とした。
「寝ようか・・・」
「・・・うん」
2人して ベットルームに入った。話し合ったわけじゃないが 両サイドから 別々にベットに入った。

2人が寝ても まだ間に 誰か入れるくらい空いている。
しばらく沈黙が流れる。

「・・・・寝た?シン君」
「・・・・いや、どうした。寝れないのか?」
「・・あのね、この状況どう思う?」
「どうって、べつにいつもと変わらないだろ?ベットのサイズがやたら大きいだけで。
ここ何日間は 別々だったけど いつも オレのベットで寝てたのと一緒だろ?」
「そうよね。そうよそうよ。いつもと一緒よね!」

くるっと向きを反転させた。目の前に シン君の顔があった。
顔をかあ〜〜と赤くなるチェギョン。
腕を伸ばしてくるシン君。いつもの体勢に。

「あのね。いやじゃないの。ほんとに。ただ 今日はっていうか・・」
「いいさ、オレだって。離れとはいえ 今日は・・・。やっぱり なんとなくって気分だ。
・・本音だから 安心しろ。」
「今日ね オモニに聞いたの。子供、赤ちゃん産んでもいいですかって。そしたら・・・」
「そしたら?」
「もちろん産むのに反対はされなかったわ。でも 今から 学生生活も始まるし。
いろんなことを含めて まだ 2人の生活を楽しんでもいいんじゃないかって。
でも、でもね。もし 学校に行ってても。
もし 赤ちゃんができても宮廷内には人手がいっぱいいるって。
だから 産んだとしても安心しなさいって。
それから オモニが宮中に入ってから 
小さかったシン君の手を放してしまったことを後悔してるって。
今は シン君の笑顔が見れて 幸せだって。」
「・・・・・」
「それから 赤ちゃん、子供ができたら 
もう誰も私たちをはなそうとするものがでてこなくなるだろうからって。
だから おばあ様も早くって言われるんだって」
「・・・おばあ様のは 違うだろう。」
「でも、私たちをしんぱ・・あふ」
「・・おまえ。相変わらずだな。いい話だと聞いてるのに・・・」
「だから・・」

「わかった、わかった。難しい話をするから 頭ん中疲れたんだろ?もう寝ろ・・・。」
「ごめんね。ごめんね、まだ 話があるのに・・・」
と言いながら チェギョンは 眠ってしまった。

チェギョンが 自分の腕の中にいる安心感を確かめるようにキュッと抱きしめた。

『おれも 今日こそはって感じじゃないんだ。なんでだろ。
なんとなく 今日は・・・。今日の食事の時の空気感かな?
すごくやわらかくって ここに来て何度となく 一緒に食べてるのに。
今日はチェギョンがいっしょだというだけで、こんなに違うのか?
オレもお前と結婚できて 幸せだ。』
と 眠った チェギョンの頭にそっとKissして シン君も目を閉じた。

***********
と、またまたですが 毎度の展開です。

今回は アイスクリーム巻きとか あのユル君のパーティーの時をちょこちょこと入れてみました。

シン君がバスロープを羽織ってきたとき、状況は違えど チェギョンにあの名セリフを思いましたが やめました。

投稿者: chopichopi 日付: 水, 2008/07/23 - 21:29
ではまた 続きです。時間経過が ゆっくりですみません。

<温陽宮 4>
温陽宮内を カメラを手に 散策する 父子。
前を歩く 父が すっと腰を下ろし カメラの構えた。
その姿を 後ろから みる息子。
ほんの1年前なら こんな姿は 見れなかっただろう。

カシャと 音がして 取り終えた画像を確かめている父。
「父上 そろそろ 戻りませんか?」
「妃君に会いたくなったか?」
「ち、違いますよ。いくら敷地内とはいえ 母上が心配なさるからですよ。」
「わかった 、わかった 戻ろうか。・・・・シン、ヘミョンの様子はどうだ?
がんばってるのは わかるが 無理してるような感じはないか?」

戻りながら話しだした。

「正直 まだ 男社会だと 嘆いてはいますが。
女王ということで 尚宮たちがさらに 団結力を高めてるような気がします。
悪い意味ではなく、女王を支えるんだという力が増してるようです。
尚宮が 必死になればなるほど 女王は 困ってるようです。」

「困る?」
「はい、尚宮たちの前では 以前の皇女に戻りたいのに 
気の抜いた格好をすると怒られるって嘆いてました。
ですから 公務の間も 必ず お茶の時間をとって 
おばあ様と雑談して ストレスを解消してるようです。」
「その 躍起になってる尚宮は オ尚宮か?」
「はい、女王も 小さい頃からあらゆることを 知られてるので 逆らえないようです。」
「そうか・・。」
「父上、宮廷に戻られては?」
「前に 話したかも知れないが いま 私が戻るとヘミョンのためにならないだろう。わかるだろう?」
「僕たちが ここに来るのを 羨ましがってました。
ですから 「匠賞」の人選もきっと 口実でしょう。父上たちに会いたいんですよ。
用事以外でも宮廷に足をお運びください。お願いします」

姉を心配する息子を前に 息子の心の成長を 確かに感じ取る父のまなざしがあった。

「そろそろ お戻りのころでしょう。湯殿の用意をして」
と、ミン妃が 女官に言った。

「妃君、今日は ゆっくりしなさい。ここは 人も少ないので 少しはのびのびとできるでしょう?」
「ほんとに ここは少人数ですか?」
「ええ、なれれば 何も不自由はありませんよ。宮廷ほど広くないのですから。
この場所に適した人数ですよ。私も 昔を思い出して 料理をしたりしますよ。」

「オモニ!シン君が好きな物って何ですか?」
「シンの好きなものですか? ・・・」
「東宮改装のあと お茶を沸かす程度ですが調理器を置けるように計画してるんです。
だから・・」
「そうですね。といっても 5歳までですよ・・・。
・・・ 好きな物。 子どもでしたし・・・ホットケーキ・・・。
休みの朝は必ず ホットケーキを作ってました。
ふふっ 虫歯になるからといってあまり甘いものは 与えなかったものだから
ホットケーキの時だけは メープルシロップでも蜂蜜でも いっぱいかけて。
口の周り中 べたべたで・・・」

「ただいま 戻りました。」
と、シン君がヒョン殿下とともにポーチから 入ってきた。

「おかえりなさいまし。殿下、シン。」
「お帰りなさいませ」
頭の中では 今のシン君がホットケーキを食べ 口の周りはべたべたの姿が 浮かんだ。
「プッ!!」と、同時に ミン妃、チェギョンが噴き出した。

「!??」
「???」
何のことかわからない2人。顔を見合せる ヒョン殿下とシン君だった。

「シン 戻ってきて早々ですが 妃君に 温陽宮を案内してあげてくれませんか?
すっかり話し込んでしまって 妃君が ここを訪れるのは初めてだということを忘れてました。
戻ってくる頃には食事のころでしょうから。」

「わかりました。行こうか」
「お手伝いしなくていいのでしょうか」
「今日は 大切なお客様ですから。今度 来た時は手伝ってください。妃君」
「はい!じゃ、少しだけ いってきます。行ってまいります、父上様、母上様」

手をつなぎ 散歩に出かける 若夫婦の後ろ姿を見送った。

「ミン 父上様って」
「はい、殿下。家族でいるときは かまわないが 
人の目があるときはそう呼んだほうがいいのではと助言いたしました。
ヘミョンもそう分けているようですし。
妃君が ヘミョンが そう使い分けしていると申しましたので。」
「そうか・・。」
「殿下、妃君も成長したということですわ。親として 喜ばしいではありませんか?」
「・・そうだね。シン、妃君。ヘミョン。私たちの息子、娘だ・・・」
「はい、さようでございます。・・・殿下、妃君のこと 名前で呼んではいかがでしょう?
実は 先ほど 初めて名前で呼んでみました。とても 響きが良かったですわ。」

「ははは、それは いい響きか。では 私は いつ呼んでみようか?
湯の中で ゆっくり考えるよ・・・」

*********

まだ 温陽宮です。・・・時間経過がゆっくりですみません。

ヒョン殿下たちと シン君たちの 新旧?の夫婦の感じをと考えたらこうなってしまいました。

投稿者: chopichopi 日付: 火, 2008/07/15 - 22:31

ではまた続きです。
<温陽宮 3>

「妃君・・チェギョン。私は 宮中に入ると同時に 幼かった シンの手を離してしまいました。
前にも話しましたね。自分に厳しくすることでまわりもうまくいくのだと思い込んで。
ですが あの時に 自分に厳しくするのは構わないとして 
5歳だったシンにそれを押し付けてしまったこと、今更に後悔してます。
そのうえ 大きくなるにつれ皇帝である 父上にまで反抗するようになった。
いま そなたといて あの子の笑顔が見れて 私は とても喜んでます。
この世界に飛び込んできた妃君の存在がとても大きいことにも気づきました。

シンは そなたをとても愛してるのもわかります。
だから もうしばらくは あなた方で生活を楽しむのもよいと思います。
これから 始まる 大学生活のこともありますし、
私は シンが幸せでいつも笑っていてくれてたらいいのです。」

「オモニ。・・・・こちらに戻ってきて 今日 こちらに伺って。ほんとによかったと思ってます。
そして シン君と結婚できて 私は 幸せです。亡きおじいちゃん いえ祖父に感謝します。
オモニとこうして お話も出来てよかったです。それと アボジ・・・、
これも一度伺いたかったのですが。近頃 おねえさまが 以前と違い 
母上様 父上様と呼んでらっしゃいます。
私は 甘えて オモニと呼ばせていただいてます。
シン君も父上 母上です。私は どうすれば・・・」
「(にっこり) どちらでもいいのです。
ヒョン殿下は あなたの アボジがお気に入りのようですよ。
ただ こうして 家族でいるときは ヘミョンも同じように呼ぶでしょう。
ですが 公務であったり 表に立つ時は周りに 
誰かいたなら 父上様のほうが いいと思いますよ。」

「・・・家族・・・・。」言葉をかみしめるチェギョン。

「ありがとうございます」
「皇太后さまは なぜ 早く 子どもと言われるか 知ってますか?」
「いいえ、なぜです」
「もともと 子供好きでいらっしゃるのと 妃君、シンのためです。」
「私たちのため?」

「そうです。子供ができれば 自分たちだけでなく 子供を守る責任というものがかかってきます。
その中で あなた方は 再び 成長することになります。それと たぶん 
皇太后さまは あなた方を 二度と 裂くことをしたくないという気持ちもでしょう。
子供ができれば 親子の情愛も出てきます。それは 誰でも 母になれば わかります。
子供との中を裂くということは しないだろうということを 予測されてるのではないでしょうか?
もし何かわからないことがあれば 私に電話してきなさい。」
「はい、ありがとうございます」

***:***:

長くなりましたが チェギョンとミン妃との会話でした。
ようやく 家族の一員としてって 感じでしょうか?

投稿者: chopichopi 日付: 火, 2008/07/15 - 01:12
では また 続き・・です。

<温陽宮  2>
女官が それぞれに お茶と チェギョン達が持ってきたお菓子を配った。

「殿下 今日は シンの好きなジャスミン茶と 妃君お勧めのお菓子です。」と、ミン妃が言った。

女官は 静かに下がっていった。

「妃君 お勧めのお菓子? さっそくいただこう。さあ」
「あ、父上 このお菓子は 崩れやすいので フォークは使わないほうが・・・」

「? ではどうすれば?」
「アボジ。そのまま 手で持たれて 直接 口に・・。こうやって、 
パクっ(実演)ふぉう、ふればひれいに・・(訳:こうすればきれいに)モグモグ・・ケホケホ・・」

「妃君! お茶を!シンお茶を!」
「まったく お前は 何やってんだ!!ほら、お茶だ、気をつけて飲むんだぞ」
ゴクっ!
「ケホケホ むせちゃった。エヘ」
「エへじゃないだろ!まったく ほら また ここにつけて」
と かいがいしく チェギョンの口もとのパイ生地を取ってやるシン君。

「・・・食べるのは むずかしそうだね・・・ミン」
「まったく そうですわね。殿下・・」
そう云いながら 仲睦まじい2人の様子に ほほ笑む親の顔をした 2人だった。

「父上 このお菓子は マカオに行ったときに 
チェギョンに向こうで初めて食べさせられたお菓子なんです。」
「マカオでも 同じ エッグタルトという名前でしたが 
向こうのほうが 数倍 甘いんです。そうよね。」
「・・・マカオでも楽しい思い出ができたのですね。
よかったです。あなたが向こうに行ってから それが気がかりでした。」

「あの時は 私もなにも出来なくて 申し訳なかった。妃君」
「オモニ、アボジ・・。ほんと 楽しかったことのほうが多かったです。
だから、もう おっしゃらないでください。」
「父上、母上。それなら 僕のほうが・・・」

「もう。やめましょう!シン君も。今・・わたしは すごく幸せなんです。だから・・・」

「そうだね。妃君。 じゃ こうしていただくのだね。 パクっ」
ヒョン殿下が かぶりついた。ミン妃も同じようにして 食べた。
「わたしには これでも甘いくらいだ」と ヒョン殿下が言った。
みなが 笑顔に戻った。

「そうだ 父上 ヘミョン女王から伝言で 『匠賞』の候補者準備を お願いしますって。
それと これ この間 撮影された写真。今回は 伸ばすより 
卓上のほうが趣があっていいかなと思って。」
「素敵 桜の花ですね?」とチェギョン。
一輪だけをアップにした写真だった。
「そうだ わたしも。これをお2人に・・。先日 おばあ様と 色染めをして 
その時の生地で作ったんですが。枕カバーと。
おねえさまから いつも本を抱えて部屋の中を移動されると聞い、いえ 伺ったので・・」
本を入れるミニバックとだった。
「ありがとう 妃君」「ありがとう 妃君、早速 使わせてもらいますね」

「父上 その写真で思ったんですが 四季花を撮ってみてはどうでしょうか?」
「それは いい考えだな。シン。じゃ 早速ちょっと 行ってみるか?」
「いえ、今日は もう少ししたらおいとまします」
「なにか 約束か?」
「夏の別荘に行く予定なんです」
「夏の別荘? そこなら 明日行けばいいじゃないか。今日は ここに泊って行きなさい。
みなで 食事して、別荘はあしたでもいいだろ?電話をすればいい。
どうだね妃君?泊らせてもよいだろ?ミン。
部屋は十分にあるのだから。妃君も構わないだろう?」

「はい よろしいのですか?うれしいです」

『おいおい チェギョン、おまえ何言ってんだよ、オレの計画が・・・・』

チェギョンが 嬉しそうに返事したので シン君はあきらめた。

ヒョン殿下とシン君がカメラを持って 出かけて行った。

「妃君、先程の話ですが、大学の・・・」
「はい 別々の学校になってしまいますが お許しいただけるのであればと思ってます。
私はこの国の国民の一人一人のおかげでに戻してくれたことに感謝してます。
長老様から 大学を存続させたいこととか 伺って私が役に立つのならと思いました。」
「私は シンや殿下が 許すのであればその決定に従います」
「ありがとうございます。・・・それと ご相談があるんです」
「なんでしょう?」

「実は東宮の改装が始まりますが・・その・・・・子供 赤ちゃんのことなんです。」
「懐妊したのですか?」
ぶんぶん と首を振るチェギョン。
「違います。その・・・ 私たちは まだ そういうのではありません。
ただ工事が済めば その もし・・・もし・・できたら産んでいいのでしょうか?」
「・・・妃君・・・。もちろんです。もし懐妊となれば 産むのが 王室のためになります」
「ですが いまから 大学に・・。」
「妃君・・不安なのですか? ですが 長老様は 大学のことについては
ご配慮いただけるとおっしゃったのでしょう?何を心配なのです?」
「私は 妃君教育を・・ しっかりと頭に入ってないのに。いいのでしょうか?」

「妃君、確かに国内では 完璧に終わったものではありません。
でも あなたの向こうでの生活ぶりは ちゃんと こちらに届いてます。
あのまま 机に座っててはできない 体験をたくさんしましたね。
私はそれで 十分です。そして 私は シンの心を あんなに穏やかにしてくれた妃君 
そなたに 感謝してるのですよ。」
「オモニ・・・・。ありがとうございます」

「宮中には ベテランのものもたくさんいます。だから なにも 心配しなくていいのですよ。
子供は授かりものですが、急ぐことはありません。成り行きに任せたらどうでしょう?」
ミン妃の言葉にうなずくチェギョンだった。

*************
と、してみましたが どうでしょう?

投稿者: chopichopi 日付: 木, 2008/07/10 - 23:47
では また続きです。

<温陽宮 本編 1>
車は 走った。フラワーショップを出発してから しばらくの間は 会話もあった。
しかし 今では すっかり 話もせず チェギョンは ぼんやりと窓を眺めている。
時折 こくっと 首が 動く。

「おい、寝てんじゃないだろうな。」
「寝てない、寝てない」と言いながら 手が 顎のあたりをさわる。
「昨日ベットからでて 何してたんだ?」
「え?!気づいてたの?」
「なんかごそごそしてたろ?」
「ちょっとね。。それより まだまだ かかるの?」
「いや、もう敷地内だ」
「え? いつの間に? 全然気づかなかったわ」

「そっか、はじめてだったな、ここに来るのは」
「うん」
「昔は 門番がいたりゲートがあったりで、行きつくのが大変だったんだ。
道のりが長いのは 昔の名残ってとこかな。
いまじゃ 最新鋭のセキュリティーで守られてるからな。ほら 見えてきた。」
「わあ〜」と感嘆の声を上げるチェギョン。

車止めに車を止めた。
「誰もいないの?」
「ん?最少人数はいる。父上が 引帝したのだから 仰々しくしたくないって言われて。
だから 今日 玄関を開けると 驚く光景が見れるかもな。
(インターホンに向かって)シンです。」

カチャ。鍵が開く音がして、中から 迎え出てくれたのは ミン妃だった。

「いらっしゃい、シナ、妃君」
「オモニ?!!」
「な!驚いただろ?」
「さあさ、お入りなさい、父上が お待ちかねですよ」

ミン妃を前に 2人が あとに続く。通された応接間というべきか部屋。
温陽宮は 小さな別宮であるが 懐かしい感じもするようなあたたかい空気。
シン君が言ったとおり 宮殿とは違う感じがする。
家族で過ごすため、または 公務の疲れをとるために静養を目的として
建てられたらしいつくりだったからかもしれない。

「妃君 よく来たね。遠かっただろう?」
「?!・・・ごきげんよう。今日は お邪魔いたします」
「妃君 何かあったのか?シン、途中で何かあったのか?」
「いいえ 何も。 どうした?」とチェギョンの顔を覗き込む。
「・・・(シン君の耳元で)だって チェ尚宮からちゃんと挨拶するようにって」
「なんでもありません。チェ尚宮のしつけの賜物です」
「そうなのか。・・その ・・妃君 私は 一向に構わぬのだよ。
妃君の呼びたいように呼んでくれれば・・・」

「(チェギョンの耳元、小声で)アボジって呼んでくれって」とシン君。

「(小声で:いいの?)」聞くチェギョン。うなづくシン君。

「アボジ。」 
とたんににっこりする ヒョン殿下だった。

「母上、内院からの薬です。それと これを」
「いつも ありがとう。今日は一段と素敵な花ね。」
「あ、 オモニ。これを、今日のお茶菓子にと思って。」
「まあ。ありがとう。ささ かけなさい、立ってては 話もできませんからね。」

ミン妃は 後ろに控えていた 女官に薬 花束、黄色い箱の茶菓子を渡した。

「どうだね、戻ってきて、落ち着いたかね?」
「はい。一日の時間が足りないと思うくらい 用事がいろいろありますが。
私自身は ゆったりとしております」

『おいおい、おかしいだろ、それって』と、心の中でつぶやくシン君。

「これから いろんなことが起こるだろうが いつも最善を尽くすように。
最善を尽くせるよう努力を惜しんではいけない。わかるね。」
「はい、心にとめおきます」

「父上、先日王族会の長老とも面会を済ませました。
面会日に 今後の妃君に関しては管轄が 王族会から 僕に移してくださいました。」
「そうか。2人でよく考えて 行動するように・・」

「・・あの、私の大学について 御相談があります。」おもむろに言い出した。
「私 いろいろ考えたんですが、やはり 芸術大学のほうに編入できればそうしたいと思ってます。
それで 先日 長老様から 王立芸術大学に編入されてはとお話をいただきました。
もし 編入したら 公務についてや そのほかにも対応していただけるといわれました。
でも、いいでしょうか?一緒の大学じゃなくてもいいでしょうか?」

「それについては 長老からも私のところに電話があった。
条件はいいのではないか。別の学校にいっても さっき言った言葉。
最善を尽くしておれば 大丈夫だと思うが」

カチャ・・
ドアを開けて ミン妃が女官とともにお茶を運んできた。

「お話は 弾んでますか?」
「妃君の大学の話をしていたんだが シンと別の学校に行ってもかまわぬと言ってるところだよ。」
「そうですね、2人が別々の大学に通うとなると 警護のものを増やさねばなりませんが。」
「妃君が行こうとしてるとこは 王立だから 警護の心配はないだろう。
あそこなら 昔同様に 王族のみが通ってたままの警護だから いまだに厳しいようだし・・・」
「王立・・・そうですか?妃君は 芸術とかのほうが向いてるのでいいのではないでしょうか?」
「ありがとうございます、アボジ。オモニ。」

*********
と 大学の話はあっさりとね。

ではまた続きをまとめに もぐります

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