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2012-03-12
大丸
『中華そば』
小雪舞う深夜3時、店先には8名の若者が並ぶ。
もう一度、言おう。
小雪が舞っているのである。
深々と冷え込む時間帯である。
にも係らず、行列を作る。
店内は4畳半ほどの広さで、肘を付け合わせる狭さのカウンターのみ6席。
ラーメン屋と分かる看板やのれんがあるわけでもなく、ラーメン雑誌で話題になっているわけでもなく、御世辞にも旨いわけでもない。
待ちに待って、入店すると…。
『いらっしゃい。よー来たね。寒いかね。』
…はい!寒いです。外は雪!
『よーけ、入れるんでしたっけ?』
…大盛りなどしなくとも、自然と2杯喰いになるではないか。
『お兄さん、増しときますね。』
…いや、だから、普通でいいんだけど。でも、ハイ!と応える。
『すいませんでーす。』
…店内が狭いため、カウンターの外に鎮座する冷蔵庫から食材を取り出すのは、お客の役目。
『ハイ、立って下さい。』
…立ったのは私ではない。私の丼を私に届けるために、隣の若者が食事中に席を立つ。
『こぼれちゃうから、その布巾持って下ろして。』
…布巾で熱々の丼を下ろしているのも、私ではない。隣の食事中の若者だ。そもそも、既にこぼれてるし。
『お兄さん、何学部かね。』
…経済だと答えると、そこから名大の教授やら、学生やらの話がリピートされる。
オヤジさんは、毎回同じ話を何回となくリピートする。
『その話は聞きましたよ。』などと言ってはいけないのだ。
ちなみに、40を越えても、ここではお兄さんである。
目の前の丼は…。
たっぷりのもやしにキャベツ。
ギュッと詰まった麺は、2玉以上あるでしょ。
竹輪、蒲鉾、ナルトの練りもの三種。
遅れて差し出されたボールには、味付け肉の山。好きなだけ取り分ける。
卓上のトンカツソースをぶっかけて、野菜を喰らう。
麺を頬張り、終わりが見えたころ、『はい。うどん。』とおかわりが登場する。
NO!と言えば済むのだろうが、ついつい『ありがとう。』と箸が伸びる。
食べている途中、『肉はあるかね。』と肉の追加が…。
入店して、早30分は経過しているのでは。
開店時間も、閉店時間も定かでなく、回転も恐ろしく遅い。
それでも、人を惹きつける店なのだ。
その店も、今年の8月で閉店とのお話が。
同行者が、その話題に触れるとオヤジさん曰く、『明日かもしれんです。体が動かんようになったらやめます。』
もう、この地で営業をして50年超だって。
当時、周りはキャバレーが沢山あったらしい。
現在の中華そば一杯550円。
開店当時から、価格はタクシーの初乗り料金で営業してきたのだとか。
ならば、650円位にすればいいものを、料金自由化でバラバラだから550円でいいんだとか。
店内の壁いっぱいに、シールが貼られている。
よくは分からないが、すべてロックバンドシールのようだ。
尋ねてみると…
『L'Arc〜en〜Cielのkenさん、知ってるかね?』
『名工大のねぇ、建築学科卒業してねぇ、バンドやってるkenさんがねぇ、宣伝してくれるんですわ。』
…若きミュージシャンが訪れる。
(この件は、食べている間3回はリピートされることに。)
旨い。旨くない。ではなく、存在だけで心沸き立つお店はそうはない。
帰りしな名古屋を去る私に、のど飴をひと袋とモーニングサンダーを餞別に頂いた。
閉店までに、再訪したいものだ。
ごちそうさまでした。
店名 : 大丸
住所 : 千種区今池5-38-23 岐阜正ビル1F
TEL : なし 営業時間 : 深夜2:00頃〜早朝5:00頃
定休日 : なし(お休みは親父さんが休む時)
駐車場 : なし
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名古屋市 千種区
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2010-05-29 らーめん・つけ麺 モトヤマ55(名古屋市 千種区)鬼から |
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2010-03-26 食す 大丸(名古屋市 千種区)らーめん 山盛り野菜 竹輪に蒲鉾 薄バラ肉の固まり クタクタの中華麺 昆布ダシ効いたシャバシャバ醤油 おいちゃんの軽快な“Repeat talk”も面白く…、 「名大の〇〇くんのゼミの学生かね。〇〇くんは天文学やっていて、新星幾つも発見して…云々。」 この話は入店中、3回転は聞いた。 うめぇ〜! 気分ですよ。気分! スープまで完飲し、 パパ「ごちそうさま」 店主『きしめん食べたかね?』 パパ「スープ飲んじゃいましたよ。」 店主『いいから、スープあげるから…。』 店主が差し出した丼には…、 スープと、 野菜と、 肉が、 山盛り入ってた…。 ふりだしに戻る! 再び、完飲 最後に、チューインキャンディー貰って、童心に帰る。 ごちそうさまでした。 |
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直前にテレビで紹介されたらしく、店内は満席。 寒い中、外待ちも出来ている。 つけめん わっぜ(Special)を券売機で購入。 カウンター越しに差し出された丼は、まるで牛丼。 漂う香りさえも甘辛く、味の想像が容易い。 六厘舎専用粉で打たれた旨の店内POPが。 「傾奇者」を使っているのかな。 肉の山を掻き分けつつ、麺を啜るも、程よく〆られた麺ではあるが、肉の脂と甘辛い味しか伝わって来ない。 つけ麺は、麺を楽しむもの。 …と疑わない僕にとって、何とももったいない。 強めの甘辛い味付け肉は、黄身を崩して絡めればマイルドにはなるものの、それだけで麺量780gは食べられるよう。 つけダレは、“濃厚豚骨だブー”(店内POPより) 脂分と塩分の高いユニークなもの。 海苔の上の大量の魚粉を入れれば、魚粉系つけダレに早変わり。 大半の麺を、肉だけで食べてしまったが、これはこれでアリでしょ。 ことに、名古屋の濃いめの味付け文化の地にあってはウケるのでは…。 行列が物語っているよね。 次はデフォで麺を味わいたい。 きっと、旨いに違いない。 卓上の“カブの甘酢漬け”がいい口直し。 ごちそうさまでした。 |

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2010-02-17 食す |




