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外国為替市場で、通貨の動向に影響を与える要因は、数多く存在します。
需給関係
需給は国際収支に現れます。しかし、先物でのヘッジ等は国際収支に計上されないため、その正確性を失われました。 国際収支は、経常収支と資本収支に分けられ、以前は為替の変動要因として、経常収支の中の貿易収支がそれにあたります。貿易黒字は通貨高となります。貿易赤字は通貨安となります。しかし、最近では貿易収支よりも、どちらかというと対内外直接投資の方が注目されるようになりました。資本取引は、動く金額が大きいため、為替に与える影響も大きいからです。ちなみに対内外直接投資は、資本収支に属します。 対外直接投資とは、日本の機関投資家等が行う海外有価証券投資や、日本の製造業者が海外に工場を移す際に発生する資本移動の記録です。 また対内直接投資とは、外国の企業が日本の企業を買収した、日本に進出する際に行った資本移動の記録です。
これらの貿易収支や対内外直接投資、先物でのヘッジ等が複雑に絡み合う需給が為替を動かします。
ファンダメンタルズ要因(経済の基礎的諸条件)
為替の中長期的な変動要因としてあげられるのがファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)です。
GDP
その国の経済成長率を把握。
国内総資産のこと。ある国において一定期間に生み出された財・サービスの付加価値の市場価格での総額を指します。経済全般の動きを見るには最適の統計ですが、その項目は国によって様々です。カナダ以外は四半期ごとに集計され、市場ではおもに前期比もしくは前期比年率が注目されますが、イギリスでは前期比と前年比の伸び率が注目されるといわれています。GDPの数字が良い場合には、通貨高くなります。数字が悪い場合には、通貨安くなります。
1.国際収支
国際収支は居住者と非居住者の間で取り交わされた経済取引を記録(一定期間内)したものです。 実は外国との経済取引と簡単に説明したいのですが、IMF(国際通貨基金)の国際収支マニュアルの定義に従い、そう書かせて頂きました。 日本では財務省の委任を受け、日本銀行が通関統計を基に作成します。発表は、四半期ごとの確報を翌々月の上旬に、また月次の速報を翌々月上旬に行います。
2. 設備投資
企業の設備投資増加は好景気を示しています。企業の設備投資減少は不景気を示しています。
3. 原材料価格
価格上昇する場合、オーストラリア・カナダ等の資源国にとっては収入増加につながりますので、通貨高です。価格下落する場合、オーストラリア・カナダ等の資源国にとっては収入減少につながりますので、通貨安です。
5. 財政黒字(赤字)
財政黒字は財政・景気の好循環を示し通貨高です。財政赤字は財政・景気の悪循環を示し通貨安です。
6. 失業率低下・雇用者数増加
雇用の増加は好景気を表しています。米国の雇用統計は重要指標として認識されています。雇用の低下。失業者の増加は不景気を表します。
7. 個人消費
家計の消費増加は好景気を示しています。家計の消費減少は不景気を示しています。
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