タイ語の勉強 & 山と旅と俳句

このブログは写真が満杯になり新に「ciaoのブログ」http://blogs.yahoo.co.jp/ciao3776で継続中。

目指せDoi Inthanon!

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全14ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

先年5月の連休にスコータイからチェンマイ、その後イサーン、ラオスを周遊し、その時の旅行記を「タイ・ラオス3000キロ」にまとめたが、一文にした最大の目的は、僕が参加しているタイ語サークルの皆さんに読んでいただき、更にタイの魅力を感じてもらうことだった。

処が意に反して皆さん忙しいのか、当方の拙文にうんざりしたのか、サークルの先生以外は誰も関心を持たれず、随分がっかりした次第だったが、その後本文をブログに掲載した結果、何人かの方が興味を示し、コメントも頂いた。

その中の一人にバンコク在住駐在員の奥さんでKumamaさんがいて、http://blogs.yahoo.co.jp/kumama_in_bk、
僕の最初のファンにもなって頂いた。

愛知県出身の彼女は山好きで、タイ駐在以前は良く山登りをしていたようであるが、山の少ないタイにいて、残念がっている様子が手に取れた。

そこで今度はKumamaさんにあやかり、次にタイを訪問する時は、タイの最高峰、ドイ・インタノンへ登ってやろうと、心に決めた。その際、Kumamaさんからはタイの山に登るに際してのあれやこれやのアドバイスを頂いたが、行ってみると、全く予想外の観光登山で、多くのタイ人がサンダル履きで山頂を歩いている。何だこれは山登りなどではなく、一つの観光スポットなんだと分かった次第であった。

今回タイ旅行の目的を早々と果たした後、帰国までの10日間、どこへ行くとの予定は全く立てていなかった。チェンマイでモーさん家族と会えなかったこともやむを得ないものと諦めていた。

そんな中、大晦日を国境の町で迎えよう、との思いがひょっと頭をもたげ、ミャンマー国境の町、メーサイまで行った次第だったが、その後の行程については、この拙文に詳しく記載した。

本当に楽しい二週間、僕の60数年の生涯の中でも指折り数えられる思い出の一頁になったことは間違いない。

これもひとえにブログの皆さん方の出発前のアドバイス、Kumamaさんを初め、タイ、タイ語を含めての全般についてのアドバイスを頂いたびりーさん、http://blogs.yahoo.co.jp/pjgyw979
カオサンのHippieについて教えてもらったあまりんさん、http://blogs.yahoo.co.jp/amarinnitibhon
日本在住のタイ人ビジネスマン、テンモーさん、http://blogs.yahoo.co.jp/tangmotokyo

その他、数多くのタイ在住の皆さん、国内のタイ好きの皆さんの等々のお蔭であると感謝しています。

会者定離。旅に会い、旅に別れる。それが人生の常かも知れないが、これからも宜しくお願いします。

この場を借りて皆様にお礼致します。

                           チャオ
カオサン通り、入り口付近にあるTomYamKun。
イメージ 1



頼んだ料理はそれ程美味しくなかった。
イメージ 2



カオサン通りはいつでも人でいっぱい。
イメージ 3



成田空港で没収された果物類。
イメージ 4



その場で食べれるだけ食べようとしたが、意地汚く思い、途中でやめた。
イメージ 5



タイ語サークルの先生が小学校の教師で、先生へのお土産。竹の細工で出来ている。
イメージ 6



自宅に広げられた土産物。
イメージ 7




今回のタイ北部周遊旅行は、このナコンパトムの世界最大のチェデイ(仏塔)を訪問することにより実質的に終了したが、前日の夜から、成田への到着、又タイ語サークルでの出来事を記して置くことにより、本当の最後としたい。

前日の夜はそれ程遅くない無い時間にバンコクへ到着したので、早速定宿としている王宮前広場にあるRoyal Hotelまでタクシーを飛ばし、旧知のドアボーイ、フロントウーマン等に、少しばかりは上手くなったタイ語で挨拶を交し、直ぐにもカオサンへ出かける。

目的とした店Hippieはこの日は定休日。そこで又旧知のJimmy'sへ行き、代わりの店を聞いたところ、隣にTomYamKunがあるという。行って見ると、店の造り、外観等はHippieと似ているが、ウエイターの態度、料理の味も頂けない。

少し気分を害した感じで、カオサンの夜の徘徊もそこそこにホテルに引き上げ、当日、ナコンパトムから帰った後、本当に最後のタイ料理として、再びHippieへ行ったところが、当日も又休み。近くの店で聞いたところ、月曜、火曜は連続して休業しているとのことである。

やむを得ず、裏通りの小さな食堂で、ヌードル様のものを食べ、カオサンから出ているリムジーンバスで早々とスワーナブーム空港へ行く。この空港、チェックインした後の中にあるレストランはどこも馬鹿高い値段を取っているので、1階のカフェテラス、云わば、大衆食堂で缶ビールとつまみ料理を食べながら時間をつぶす。

ナイトフライト。響きは良いがそれ程寝られるものではない。それでも少しはうとうとしたのか、スチュワーデスの「皆さんお早う御座います」のアナウンスで、成田に近づいていることを知る。

3番機か4番機か、早朝の成田空港は混雑もなく、順調に入管手続きが進む。税関カウンターで、係官より「果物を持っていますね」と尋ねられる。嘘もいえないから「はあ」と気のない返事をすると、「向うの検疫カウンターへ行って手続きをして下さい。」と指示される。

検疫カウンターまで行くと、若い女性の係官がニコニコしながら「果物を全部出して下さい」と言う。言われた通り、リュックの底までさらって果物全部をカウンターの上に広げると、中に珍しい果物でも入っているのか、マニュアルを確かめたり、奥の上司と相談したりして、唯一、梅に似た果物だけは返却し、後は全部持ち込み禁止と言う。

「そんな馬鹿な!今まで十数回出入国をしていて、いつも果物を持ってきているが、こんなことは初めてだ!冗談じゃない!」と抗議しても、馬耳東風。「もう一度タイまで持ち帰るか、検疫所で処分する」と繰り返し言うのみ。

悪法も法なり。南方の果物など沖縄を除き、宮崎県の一部でマンゴーかパパイヤを生産している位のもので、他の果物など日本のどこでも生産していないのだから、検疫も何もあったものではないが、役人に文句を言っても始まらない。それでは、と、癪に障るので、テーブルの上の果物を食えるだけ食って、腹に収め、空港を後にする。前日出国前、ホテル近くの果物屋で買ってきた土産物は、梅もどきを除き全部が没収された次第である。こんなことは初めての経験だった。

翌日木曜日のタイ語サークル。申し訳ないが、皆さんへの果物のお土産は梅もどきだけ。それとリクエストされた昆虫の揚げ物。これも皆さんが楽しみにしていると思いきや、たった一人、リクエストした女性だけが、蝉(タガメ)の揚げたものを2−3尾貰って行っただけで、他のメンバーはおぞましいものを見るような感じで、見向きもしない。エー、嘘、ホンと!皆さん好きかと思って大量に買ってきたのに!又々、がっかり・・。

結局自宅へ持ち帰ったものの、そう食えるものではない。やむを得ず、裏の庭に穴を掘って土に返したが、転廻輪生、何物かの餌にはなるだろう。

旅行の最後、Hippieと言い、成田検疫と言い、このタイ語サークル、面白くないことが立て続けに起きたが、これも今まで充分に楽しんできた裏返しの、天の配剤、丁度良くバランスが取れているのかも知れない。何より、怪我も病気も無く、無事に帰れたことだけでも感謝しなくては。

                             完
バンコク中央駅、ファランポン。
イメージ 1



ナコン・パトム行きのローカル列車の車内販売。
イメージ 2



タイは日本より小さな子供の数が多く、賑やかなのが良い。
イメージ 3



こっちの方の若いママも疲れているのが、赤ちゃんと一緒に寝込んでしまった。
イメージ 4



60キロの距離を1時間40分かけて列車は漸くナコン・パトムの駅に到着した。
イメージ 5



駅前の大通りの先、丘の上に巨大なチェデイ(仏塔)の金色の屋根が見える。
イメージ 6



近づくにつれ、その巨大な仏塔に圧倒される。
イメージ 7



丘の上の巨大な仏塔の中に、巨大な仏像が奉納されている。
イメージ 8



紫煙の中、今日も又多くの参詣客を集めている。
イメージ 9



巨大な本尊はあくまで無言で、人々を見続けている。
イメージ 10



仏塔内に飾られている脇侍の仏像。
イメージ 11



寺院の丘の下は大きな門前町を形成している。
イメージ 12



土産物、日曜雑貨、その他何でも売られている。
イメージ 13




タイ滞在もいよいよあと半日。今日の午後を如何に有効に使うか?市内のまだ行ってないどこかの寺院を訪ねるのも良いが、大体のガイドブックに紹介されているが、まだ訪問したことのないナコン・パトムへ行くことにする。ガイドブックによればここには世界最大の仏塔を有するプラ・パトム・チェデイ(พระปฐมเจดีย์)があるという。

タイ語で言う、ナコン・パトム(นครปฐม)のナコン(นคร)は「町」を意味し、パトム(ปฐม)は「最初の」という意味。謂れによれば、仏教がこの町に最初に伝来してきた、という。であれば、語呂合わせではないが、当方の最後の訪問先(ใปเที่ยว・สดท้าย=パイテアオ・スットターイ)としてこの町を選ぶのは最適ではないか。

という事で、ホテルを一旦チェックアウトし、荷物をフロントに預け、再びバンコク中央駅、フアランポン(สถานีรถไฝ・หัวลำโพง=サターニーロトファイ・フアランポン)へ向う。ナコン・パトムはバンコクから僅か60キロの西郊にある町。今度の普通列車は1時発で、2時42分到着予定である。60キロは距離にして東京駅から平塚位の長さ。湘南快速で1時間も掛からない距離だが、タイはのんびりした国。十数両連結の長〜い車両が、沿線の風景を楽しませながら、ゆっくり走る。運賃20バーツ、僅か60円のローカル列車の旅である。

車内はほぼ満員。座席指定ではないので、空いている席に適当に座る。日本のように立ちっ放しの乗客はいない。キップ売り場で調整しているのかも知れない。列車が出ると同時に、車内販売の物売りがひっきりなしにやってくる。お弁当、果物、ジュース、ビール、お土産品、何でもかんでも有りの状況。タイ人は祭りでも、夜店でもどこでもそうだが、一体に賑やか好きな国民性だ。一駅ごとに新たな販売員が乗り込んできて、大声で物売り宣伝をしている。全くちょっとしたミニお祭りの感じ。例えば、トウモロコシ10バーツ、パパイヤ30バーツ、マンゴー10バーツ、缶ビール35バーツ。丁度小腹が空いてきた時間帯で、良い腹ごなしになった。

外気の熱風が惜しげもなく窓から入り込む中、漸くナコン・パトム駅に到着する。この沿線では最大の都市。半数ほどの乗客がここで下車する。

駅前から真っ直ぐ伸びる大通り。その先の丘の上に大きなチェデイが金色に輝いている。成る程、ガイドブックに出ていた通りだ。先年の5月、「国境に架かる橋」を見た帰り、カンチャナブリからのバスの中で垣間見たが、今こうして歩きながら真正面から見据えると、その大きさが殊更実感できた。

今日も又多くの参詣客を集めている。もうもうと立ちこめる煙の中、人々は何を願ってか、真剣に金箔を仏像に貼り付けている。そして又、懸命に願い事を祈っている。巨大なチェデイの中に、巨大な金の仏像が屹立し、無言で人々の行いを凝視している。千数百年にわたって繰り返し行われてきた人々と仏教との関わり。喜怒哀楽、諸行無常の無辺な時間の中に今日の人々は生きていた。

プラ・パトム・チェデイの丘の下には大きな門前市が形成されていて、オモチャやら日常雑貨、書画骨董、と一度はこの寺院に参詣した人々の思い出話し、土産話しに供している。そう、タイ語サークルの一人に昆虫をから揚げにした食べ物をお願いされていた。捜すとある、ある。オヤジに言って、全種類のから揚げをお願いしたら、全部で9種類になった。それでも僅かに200バーツほど。ちなみに、แมงราดิ้ง、คิ้งโก่ง、 ตั้กหตนこれは「バッタ」、ปาต้งก้า、แมงกชอน、ไหม(แค้)これは「カイコ」、หนอนไผ่(รถด่อน)、ลิ้งหรีด、 แมอดาこれは蝉の一種の「タガメ」。

最高に良いお土産も買うことが出来、これ等を大事に袋に入れてもらい、帰りは高速バスで、1時間も掛からずバンコク、プラピンクラオ橋手前のバスターミナルに到着。漸く今回、2週間の旅を終了した。

開く トラックバック(1)

ワット・アルンの前の川では、近所のおじさんが暗い内から魚に餌をやっている。
イメージ 1



魚が盛り上がるようにして泳いでいる。
イメージ 2



漸く東の空が赤くなってきた。
イメージ 3



ワット。アルンはまだ暗い。
イメージ 4



バンコクタワーの横から昇り始める太陽。
イメージ 5



ワット・アルンも朝日に少しばかり輝き始める。
イメージ 6



大量の浮き草が逆流してくる。今は上げ潮。
イメージ 7



これから出勤する海軍省女性エリート士官。
イメージ 8



渡船の乗客。渡船は通勤客の足にもなっている。
イメージ 9



チャオプラヤー川から見た、朝日に映えるワット・アルン。
イメージ 10



某私立小学校の登校風景。
イメージ 11



リッチな人々はどこの国でも教育にお金をかける。
イメージ 12



お土産に買ったドリアン。
イメージ 13





三嶋由起夫が市ヶ谷自衛隊東部方面総監室で自決する半年前に上梓した「暁の寺」、ワット・アルン(วัดอรุณ)の朝焼けを見るべく、早朝、まだ外が暗いうちに宿泊先のRoyal Hotelを抜け出し、渡し船でチャオプラヤー川を渡り、未明のワット・アルンへ向う。

渡船を降りた直ぐのところにこの寺はあり、茂みには朝を待つ小鳥、นกกาหอ่า(ノックカーホーア)が暗い中、早くも綺麗なさえずりを始めている。

川を見ると、サバほどの大きさの魚、ปลาฮวาย(プラーホワーイ)が群れを成して泳いでいて、川面が盛り上がっている。戦前北海道、苫前の浜で、ニシンが大挙して押し寄せてくる様を「海が盛り上がって、向ってきた」と地元の漁師は表現していたが、規模は違っても丁度そんな感じで、川面がざわついている。

そこへ近所に住む初老の人がやってきて、全く、鯉に餌をやるような感じで、餌を投げ与えている。遠くからも魚がどんどん集まってくる。池の鯉を誰も釣らないように、この国では川の魚は誰も獲らないのかも知れない。去年の5月、コラートのタオ・スラナリ像を巡る掘割の中に、亀やらいろんな種類の淡水魚が、うじゃめいていたが、丁度そんな感じで、魚がうじゃめいている。

未明からさえずり始める小鳥の多さ、川面を埋め尽くす魚の多さ、タイは将に悉皆仏性の国かも知れない。ジン・ジャン、月光姫は三嶋の小説の中での架空の人物であるとしても、タイ人の自然と共棲する心の優しさはこんな処にも現れているように思えた。

そうこうする内、川向こう、オリエンタルホテルの辺りの空が薄赤く染まり始め、高層ビル・バンコクタワーの横から、真っ赤な太陽が昇り始め、空一面を茜色に染め上げる。時計を見ると丁度6時半になっていた。

小説の中では、七色のカラータイルを埋め込まれたこの暁の寺の尖塔が朝日に燦然と輝く様が描かれていたが、それは当時まだバンコクがスモッグに侵される以前の頃の情景で、今日の太陽は弱弱しい光線が漸くこの寺にも届く程度で、茜空もほんの十数分で、太陽は早くも雲かスモッグの中に隠れてしまった。

寺を取り巻く土産物店は早くも雨戸を開け始め、小旗に引率された観光客の一団がさっと来てさっと出て行ったり、よくよく見ると日本人の観光客だったり、或いは又この近くにある海軍省に出勤するエリート女性士官が颯爽と歩いてきたり、等々、早朝の寺院を存分に楽しむことが出来た。

再び渡船で川を渡り、大量の浮き草を押しやるようにして船は進み、対岸のバーククローン市場の近くで下船。折りしもこれから学校が始まる時間。有名私立小学校なのか、高級車がひっきりなしにやってきては、子供達を送迎している。タイも日本もお金持ちは教育熱心なのだ。

市場の傍の果物屋台で、明後日のタイ語サークルの皆さんのお土産用にドリアンの大房、2袋を買い、一旦ホテルに引き上げる。バンコクのホテルはどこでもそうだが、チェックアウトは11時。ボリュームのあるバイキングをたらふく食べ、プールサイドの日陰を選んでデッキチェアーに横になる。燦々と降り注ぐ陽光に下、何か外国へ来ているんだなあ、というリッチな気分に浸ることもできた。
チェンマイ駅の外観。
イメージ 1



列車を待つ人々。どこへ行くのか大量の荷物を運んでいる。
イメージ 2



チェンマイ駅構内。ごてごて感はなく、さっぱり、清潔な感じ。
イメージ 3



駅構内にはゲストハウスの案内なども出ている。
イメージ 4



これから乗る韓国大宇製の特急。外観はオンボロだが、内部はそれ程汚れていない。
イメージ 5



発車して直後に朝のコーヒーが運ばれる。
イメージ 6



隣りの乗客の飲食風景。
イメージ 7



お昼の柔らかソバ様のランチ。
イメージ 8



名も知らない小さな町には日本のみつばツツジ、みやまキリシマのような綺麗が花が咲いている。多くの駅で見られる。
イメージ 9



3時のテイータイム。
イメージ 10



列車は果てしない草原、湖沼の間を走り抜けていく。
イメージ 11



ロップリーに近づくと、平原の中に突然現れる岩石の山。
いつかこの山にも登ってみた〜い!
イメージ 12



正6時、夕陽が草原の中に沈んでいく。
イメージ 13



9時、漸くバンコク・フアランポン駅に到着。今日の長い一日を終了する。
イメージ 14




1月7日、もう旅も残り少なくなってきた。今晩1晩バンコクに泊まれば、明日の夜はもう成田への飛行機の中。今回の旅は第一の目的としたタイ最高峰ドイ・インタノンへの登頂を果たし、その後タイ北部をぐるっと回り、数々の思い出を作った。思い残すことはない。

今日バンコクへ帰るに当たって、急いで帰る必要もないし、前回5月の連休の際、バンコクからピサヌロークまでタイ国鉄を利用したが、その時の車掌、コンダクターが愛想よく、色々と話し相手になってくれたので、今回もそれを期待してチェンマイからの汽車の旅にする。

チェンマイ8時45分発の特急は予定では20時25分にバンコク、フアランポン中央駅に到着する。約12時間の乗車である。料金は611バーツ、日本円で2000円弱。暮れにはバンコクから高速バスに乗り、その半分の約6時間でチェンマイに着いたが、料金は汽車の倍以上の1600バーツ、約4000円取られた。今は急ぐ旅でもなし、お金も心細くなってきている。

定刻を5分遅れてチェンマイ駅を発車した特急列車は韓国DAEWOO(大宇)製の1986年モデル。もう20年以上も前の車両で、お世辞にも上等とは言いかねるものだったが、タイムスケジュールに関しては、タイ国鉄は随分近代化しつつあるように思えた。

発車して10分もしない内にスチュワーデスがお絞りとコーヒー、それにアップルパイ、シナモンケーキを持ってくる。ご丁寧に、プラステックケースに入ったフォークとスプーンも一緒についてくる。JALの機内サービスより行き届いている感じだ。

乗車して1時間。最初のトンネル地帯に差し掛かる。平原の多いタイでは唯一のトンネル地帯だ。と言っても、日本の新丹那トンネルとか新清水トンネルのような長いものではなく、最長のトンネルでも精々5分程度のもの。

それから暫く山岳地帯を走り、出発2時間でランパーンの町に着く。この町は戦前インド商人で賑わった町。チェンマイとの間にある山岳地帯に自生している紫檀、黒檀、マホガニー、ローズウッド、チェストナット、オールドオークツリーなどの大木を山から切り出し、ビルマのモールメンに運び出し、大いに輸出で稼いだとのことである。

確かに今列車の窓から見ると、それ程の大木は見当たらない。戦前に刈り尽くされてしまったのか。この町の少し北にあるランプーンからチェンマイに抜ける古街道に沿った松の並木道(松柏・栴檀)の方が、余程か多くの大木が残されている。日光の杉並木と同じくらいに壮観だ。日本もこれ等南洋材の輸入に関しては、少しばかりのguiltyがあるかも知れない。

窓外を眺め、そんな事を考えているともうお昼の時間。柔らかい焼きソバに緑のギセイ、それに煎餅ようのもの。お昼は意外とあっさりしている。更に又幾つかトンネルを通過し、3時10分、ピサヌロークに到着する。この駅ではかなりの乗客が下車する。特に外国人の多くはこの駅で下車して行った。丁度僕が前回バンコクから北上してこの駅で下車したように彼等はチャンマイから南下してこの駅で降りて行った。半年前の情景、この駅前の古びた町並み、サムローの多さ、呼び込み、ここからスコータイまで行ったこと、古風なパイリンホテルに宿泊するフランス人の多さ、等々が走馬灯のように蘇る。

それから間もなくして、午後のテイータイム。紅茶にパイと砂糖菓子はイギリス風。当時隣りのビルマまでイギリス領だったのだから、タイ国鉄にしても大いに影響を受けているのかも知れない。

ピサヌロークを出た列車はタイ中央部の大平原の中を走り続け、広大な畑地が広がると思うと、沼なのか川なのか、果てしない湖沼の中を走り抜け、時刻にして丁度6時、タイの広大な草原に夕日が沈んでいく。緑なす広野に沈んでいく西日は、以前満州の荒野で見た夕陽とは又違った情緒あるもの。窓際に寄って、何枚もの写真を撮る。

6時半、漸く薄暗くなりつつ中、ロッブリーの駅に着く。周囲が急に賑やかになる。この辺り、町も多く、踏切も見られるが、そこには遮断機はあるものの、警報器の音はしない。タイは全てが自己責任。遮断機のバーさえあれば警報器など必要無いのだ。

7時20分、アユタヤ着。都心部に近づくにつれ、運行は遅れがちになり、途中、ドンムアン空港駅でかなりの乗客が降り、定刻より30分遅れ、丁度9時にバンコク中央駅に到着した。丸一日の汽車の旅。外の情景に見とれ、過去の思い出に浸り、偶々今日は愉快な車掌に出合わさなかったとは言え、又、充実した一日だった。

全14ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.
ciaocommodore
ciaocommodore
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事