米国時間9月15日、3年前の今日リーマンが破産し、世界中に不況の嵐を撒き散らした。1987年のブラックマンデー以来の株式大暴落で、世界の金融市場を震撼させ、世界中で多くの企業が倒産の余波を受けた。
しかしそれも1929年に発生したブラックサーズデー、魔の木曜日に端を発した世界大恐慌の時ほど酷い状態には堕らず、3年目にして漸く回復しつつあるかに見えた世界経済も、今春の南欧諸国、ポルトガル、スペイン、或いはアイルランド等の国債市場の雲行きが怪しくなり、遂にはギリシャ国債のデフォルト問題までもが取沙汰されるようになり、丁度ガルブレイスが「大恐慌」の中で論じていた、「一旦薄日の見えた世界経済も、それは見せかけだけの事であって、3年後、更に酷い状況の世界恐慌が始まった」、と同じ軌跡を今回も歩んで行くのか、大いに心配の種ではあった。
その今日を前に、ECB,欧州中央銀行、FRB, 日銀、SNB, BE等が協調して、ドル資金を無制限に大手国際銀行グループに供給する、との声明で、ギリシャ不良債権に苦しむ欧州巨大銀行が一夜にして急転株価回復し、欧州の落ち着きがNY市場にも伝播し、漸くリーマンの亡霊から逃れられる形で世界の市場を好転させ、今日の東証も195円、稀に見る高値で終了した。
元よりギリシャ問題が解決したわけではなく、いつまたデフォルトの瀬戸際に追い込まれるかも知れず、第2、第3のギリシャも浮上しつつあり、この先の世界経済は全く予断を許さぬ状況ではあるが、世界の指導者の手際よいかじ取りによって、世界を大恐慌の縁から救い上げてもらうのを願うしかない。今や世界は来週21、22日に開催されるFOMC、バーナンキ議長の声明を固唾を飲んで待っている状況であるが、今世界の経済は英明なる議長の双肩にかかっている、とも言えるものである。
さて今週火曜日、13日から始まった臨時国会、当初の予定4日間を、最終日の今日、急遽、30日まで延長させることに民主党も同意し、引き続き開催されることになったが、この緊急時、休む間があれば議論を尽くせ、という野党、国民の声に民主党も漸く耳を傾けた形であるが、当然と言えば当然のことである。世論、国民の声を聴いたうえで、政をすべきであるが、今までそれが欠けていた。声なき声の民の声を聴き過ぎたり、どこから降ってきたか分からないような天の声に左右され、肝心の国民多数の声を無視して政権運営した来たのだから今の民主党の凋落ぶりは必然の帰結だった。
処で野田総理はいつも1000円バーバーへ行っているとのことである。普通のサラリーマンが小遣いが少なく、1000円床屋へ行くのは良いとしても、一国の総理がそんなみっともない、けち臭いことをしては、心もケチになる。そう思ってみていたら、今日の頭は、多少はパリっとしていた。今すぐ急に帝国ホテルの床屋へ行けとまでは言わないが、1000円から5000円、1万円程度の床屋で髪形を整えて来たに違いない。一国の総理、当然のことである。
それと昨日の朝日に、野田総理のブログは中学生か高校生が書く作文のような内容だった、と揶揄されていたが、それもみっともない話しである。総理が何かを発信し、発言する以上、しっかりした内容でなければならず、そうであれば、幼稚な内容、文章ではなく、然るべき祐筆を採用し、思うところを公にすべきである。日本の総理が幼稚では誠にみっともない。
あれは確か、小泉内閣の頃だったと思うが、小池百合子がクールビズなど言いだし、ノーネクタイ、ノー上着を得意になって吹聴し、今では夏の間は国会でもどこでのノーネクタイの、見苦しい姿を映像の前に出しているが、少なくとも仕事をする場、何かの仲間内の場だったら、如何様なラフな格好でも良いとしても、外国の客に会うとか、テレビで何かを講評するとか、そうした場でも堂々とラフな格好で姿を見せていた菅などはTPOも弁えない最低の総理で、野田氏は、彼に比べたらやや弁えているが、私的な場と公的な場を、夏であれ、猛暑であり、当然に弁えて対処するのが、政治家に与えられた義務であることを忘れたらならない。
さて、今晩はこれから夜行バスで木曽駒ケ岳まで行き、朝一番で約3000mの山に挑戦する。6月の八甲田縦走で傷めた下肢も徐々に回復してきて、明日はどこまで挑戦できるか分からないが、登れるところまで登ってみよう。
そこに山があるから山に登る。エベレストで死んだマルローの言葉と思ったが、人間、生きている内は死ぬまで挑戦。明日の天気は下り坂とのこと。少し残念ではあるが、人間、お天気までは左右できない。与えられた条件の中で頑張ろう。
< 赤と白 彼岸の頃の 彼岸花 >
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