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8月2日、エジプトのアハラム紙は、元情報相のナビル・シャス氏の話として、パレスチナとイスラエルはイスラエル兵士1名の釈放交渉で進展を見たと報じている(パレスチナ人収監者700名の釈放を予定)。また、同紙は、イスラエル労働党の国会議員スネフ(前国防次官)の話として、8月1日の夜、安全保障閣僚会議でリタニ川(国境から30km)まで地上戦の範囲を拡大することを決定したと報じた。このように事実関係を踏まえた報道に対し、アラブのメディアの一部では、国際部隊を“占領軍”と呼び、そのイメージを貶めようとしているものもある。それは、イラクにおける有志連合軍の活動とダブらせる試みのようにも見える。
イスラエル側は、今回の戦闘地域の拡大を、国際部隊が展開するための緩衝地帯を確保するためのものだと説明している。したがって、同国は国際部隊と交替できるまで確保した地域に留まると主張している。しかし、国連での停戦決議案の作成の仕方によっては、イスラエルの撤退や戦闘行為の停止を求められる状況もあり、早急な国際部隊の展開を求めている。ここで、この国際部隊の役割について触れておこう。 国際部隊が兵力切り離しの後に展開されるならば、それは、平和維持軍となる。しかし、一時停戦の中で部隊が展開された場合は、平和強制軍となる可能性が高い。そうなると、国際部隊はヒズボラと交戦する可能性もでてくる。さらに、ヒズボラの武装解除についても、武装解除の状況を監視する役割と積極的に武装解除を促す役割では差があり、後者の場合、やはりヒズボラとの交戦の可能性がある。したがって、国際部隊の性格付けによって、勝つと思って闘っているイスラエル、ヒズボラの両者の内どちらかを勝者とする状況が生れてくる。仮に、国連が安保理決議1559の履行を同部隊の任務に加えるならば、イスラエルに対する敵対行為の予防となり、イスラエルの安全保障は高まることになるだろう。 そうなることを懸念して、アラブ・メディアの一部は“占領軍”という言葉を多用しているのではないだろうか。例えば、7月30日付ティシュリーン紙(シリア)は、レバノン人民は国際部隊を自分たちの土地の占領者として扱わざるを得ない旨を報じている。国際介入は通常、同紙が報じているように、主権国家であるレバノンの要請と協議に基づくものであるべきで、安保理決議による国際合意によってのみ部隊を派遣することは、ある見方をすれば占領だと言えなくもない。国際部隊を扱う記事の中には、このような直接的表現を用いる以外に、「レバノンの自由」「レバノンの民主主義」との表現で、“占領”を連想させようとしているかに見えるものもある。 残念ながら、国連は過去の紛争解決において平和強制という実績を挙げられていない。さらに、ヒズボラ勢力は、神に導かれ勝利するとの強い確信を持っており、国連自体が施設を襲撃されるなど、信頼を勝ち得ていない。だからこそ、国際部隊の多様な派遣のあり方について、交戦規定を含め十分検討、協議しておく必要があり、停戦協議と平行して行われるべきである。これに対し、フランスのドラサブリエル国連大使は平和的解決なくして国連部隊を派遣することは順序が逆だと語り、会議の開催を二度も延長させている。 このような行動を、一部のアラブ・メディアは“占領軍”という言葉と一層結び付けて報道することも考えられる。こうした報道は、国際部隊が展開した際、危険にさらされる要因にもなりかねない。むしろ、現在のような危機においては、上記のアハラム紙のように、情報源を明示しながら冷静に事実を報じるメディアの役割に期待したい。 |
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米軍の動きが大掛かりになってきている模様ですが、メディアはリポートを禁じられている様子です。イスラエルの攻撃に備えて、シリアのアサド大統領は臨戦体制を下命し、ロシアもプーチンが軍に警戒態勢をとるように指示したが、これを牽制するように、グルジアがロシア国境に近いアブハジア自治共和国付近でアブハジア民兵と戦闘を開始したと報じられています。
2006/8/5(土) 午後 11:50
いつも勉強になります。グルジアの動きについては意識していませんでした。有り難うございます。
2006/8/6(日) 午前 0:03 [ cigvi2006 ]
私は マレーシアで 開かれた イスラム諸国会議機構(OIC)が 気になりました、私も 記事に しました、つらい 事が起きています
2006/8/6(日) 午前 4:05 [ 建築や ]
61年前の今日。多くの罪の無い多くの市民の命が奪われました。今も海外では眠る時間・場所すらも無い不安な日々を子供達もが強いられています。原爆被害国の私達が亡くなられた方達の命のご冥福と平和を世界全体の私達の手にと誓いましょう♪(ヒロシマ・戦争関連の記事のみなさんにコピペでご挨拶しております) 戦争を想像するのはイヤな事でも声にしなければその日と待つのと同じ。声を出しましょう。戦争はシナイ!!!!
2006/8/6(日) 午前 7:31