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1月30日、ネグロポンテ氏は米上院外交委員会の国務副長官の指名承認に関する公聴会で、イラク研究グループ報告書で言及されたイラク問題でのシリアおよびイランとの対話について、否定的発言をした。同氏は、両国との対話がイラクの平和に繋がることは何もないとの認識を表明し、特にイランがイラクのシーア派強行グループを支援する行為を容認してはならないと述べた。
国際社会では、最近、米・イラン関係の武力衝突を懸念する声が高まっている。そこには、中東地域でのスンニー派対シーア派の対立構図が確立すれば、同地域は一層不安定化するとの危機感がある。また対イラン攻撃は米国にとってもリスクが大きい。例えば、(1)米国がイランへの軍事・政治圧力を強めればイラク情勢のみならずレバノン、パレスチナなどでも反米勢力の活動が一層活発になる、(2)ペルシャ湾からのエネルギー輸出に障害をきたす恐れがあるなどの指摘がなされている。したがって、以前のブログでも述べたように、ブッシュ政権が対イラン軍事行動を政策の選択肢から全く取り除いているわけではないが、その蓋然性は低いと考えられる。
では、なぜイランとの対決姿勢を示す発言がブッシュ政権から頻繁に聞かれるのであろうか。
その理由の第1は、イラク問題でのイランの関与を低めさせるためであろう。1月30日にCNNやNBCで報じられたところによると、米国務省は1月20日の米軍とイラク治安部隊の共同施設襲撃について、イランの工作員もしくはイランで訓練された活動家が実行したものだと見て、調査を開始している。また、米情報機関はイラク国内で、イラン製で新しい製造年月日が明記されている武器類が流布していることを確認しているとの報道もある。イラクの治安回復にとって、やはりイランの介入排除は大きな課題である。
第2は、イラン国内に兆し始めている反アハマディネジャド、反保守強硬派勢力の行動を後押しするためだと思われる。そして、第3は、かなり間接的ではあるが、反イラン強硬姿勢によってシリアをイランから切り離すことを目指しているのだろう。米国が北風の役割を果たし、サウジアラビアやトルコなどが太陽の役割としてシリアに経済関係強化を提案すれば、シリアは動く可能性があると見ているのではないか。
イランは、こうした米国の政策をどう受け止めているのだろうか。1月29日、ブッシュ大統領は全国公共ラジオ(NPR)のインタビューに答えて、イランに侵攻する意思がないと語った。この言葉はイランにも届いているはずである。現在、サウジ・イラン間でイラク、中東和平、レバノン問題などでの協議が続けられている。その結果が、イランの米国への回答といえるだろう。

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サウジ・イラン間の協議の結果を見守りたいと思います。 以下、ご参考まで。 「1月29日、ブッシュ大統領は全国公共ラジオ(NPR)のインタビューに答えて、イランに侵攻する意思がないと語った。」--というのは全てではなく、「駐イラク米軍を守るためであれば、別である」という条件付の発言です。(注1) ブッシュ大統領は、既に、イラク国内で敵対的なイラン革命防衛隊員、あるいはイラン人諜報部員を攻撃の対象(“kill or capture” )にすることを許可しています(注2)ので、「駐イラク米軍を守るため」という大義により、イランへ侵攻も有り得るのではないでしょうか。その場合、議会の承認を求めないことを明言しているとのことです。(注3) (注1)http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=7056082 (注2)http://www.theday.com/re.aspx?re=a4a0864b-fe0c-4e78-ab6d-aeebb1888683 (注3)http://www.globalresearch.ca/

2007/2/1(木) 午前 4:06 [ 一読者 ]

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ご指摘有り難うございます。米国のイラン攻撃の蓋然性は、本文に書いたように、私もゼロではないと考えます。ブッシュ大統領のインタビュー発言は、その基準をイラン側に示したのだと思います。そして、イラン側は、米国やイスラエルが机上シミュレーションを終えているのを認識しているはず、との理解の上での外交発言だっただろうと考えています。さて、これを受けて、ペルシャ商人が、今度はどのようなボールを投げ返すのでしょうか。

2007/2/1(木) 午後 4:06 [ cigvi2006 ]

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Another CIA official reiterates what has been already reported here and in and other publications for the past year, that "Cheney has promised that Iran will be taken care of by spring [of 2007]." ↑の記事によれば、チェイニーは2007年の春までにイラン攻撃を行うと発言しているようです。アフマディジャネド大統領は、革命記念日に4月9日までの核実験を示唆する発言しており、派遣空母の作戦期間は5月までとなっています。

2007/2/28(水) 午後 0:53 koudookan

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