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2月3日に実施されたセルビア大統領決選投票で親欧米のダティッチ氏(現職、50歳)が勝利してから、コソボ自治州の独立問題への注目が一層高まっている。その中、2月15日に独立後のコソボ(コソボ共和国)の憲法草案の内容が一部報道され、2月17日(日本時間18日の午前1時)には独立が宣言されるのではないかとの報道が流れている。果たしてセルビア政府とコソボの独立に強硬に反対してきたロシアは、この状況にどう対応するのだろうか。
セルビアの一般国民は、ダティッチ大統領とともにEU加盟による生活改善など西側に加わる進路を選択した(なお、旧ユーゴスラビアのスロベニアはEUに加盟、クロアチアは加盟交渉中、マケドニアは加盟候補国)。しかし、EU加盟と引き換えにコソボ自治州の独立を認めるという交換を多くの国民は望んでいないようだ。また、ダティッチ大統領自身も、連立を組む民主党コシュトニシア首相(EU加盟に反対、民族主義を掲げる)に配慮し、武力行使こそ選択しないもののコソボ独立を阻止する動きに出ると見られている。
では、どのような阻止方法がとられるのだろうか。それは「コソボ封鎖」と呼ばれるものであろう。つまり、電力、ガスの供給停止である。ここで注目されるのは、2008年1月にロシアのガスプロム社がセルビアの石油、ガス産業の株式を買収し支配権を確立したことである。9年前にNATOの軍事行動によってセルビアの実質支配から解放されたコソボではあるが、経済的自立はまったくといってよいほど進んでいない。このことから見て、コソボが独立宣言をすると同時にロシアがセルビアに圧力をかけて経済封鎖を行う蓋然性は高く、欧米諸国はその状況を想定し、対応について十分検討すべきであろう。
その際の欧米の対応如何では事態が悪化し、々餾歇匆颪任良権をかけたロシアと欧米との勢力争いの激化、■釘佞龍δ務宛鬚凌鴫修隆霹廖淵螢好椒鷆定)が揺らぐなど、国際社会の亀裂を深める事態にもなりかねない。ロシアは天然ガスや経済支援を用いた外交で、旧ソ連圏の再編成を試みているといわれており、仮に再編できればEUやNATOとの「新たな境界」を引くことになるのかが注目されている。コソボ独立問題はその一つの試金石でもある。国際社会は、しばし米国の大統領選挙から目を離し、ロシアの大統領選挙ともあわせてロシア外交の動向を注視する必要がありそうだ。

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バルカン半島を巡る東西の対立は、第一次世界大戦時から全く変わっていませんね。オスマントルコを追い払って、この地のスラブ人を独立させたロシアが、今度はアルバニア人の独立に反対するというのは皮肉なものです。自国内の独立運動を抑えたいという理由以外に、資源の問題も大きく絡んでいるのでしょう。

2008/2/19(火) 午後 3:48 [ プロイセンの騎士 ] 返信する

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