全体表示

[ リスト ]

成田空港と日本

5月20日に成田空港が開講30周年を迎える。空港ビジネスは多くの人材が必要となるため、千葉県にある大学では学生の就職目標の一つとなっている。
さて、その成田空港の現状であるが、平成18年の国際線旅客数は6位(3386万人)、国際線貨物取扱量は3位(224万トン)と、世界的に有数な空港といえる。しかし、成田空港の将来はどうかとの問については、かなり厳しいと見られる。そのため、2年後の羽田空港の新滑走路完成を睨み、羽田における一層の国際線拡大や滑走路増設への要望が強まっている。
この要望の背景には、第1に日本がアジアのハブ空港を持ち続けられるかどうかが、グローバル化の中での日本の将来を決めるという危機意識がある。第2に、首都圏で地震が起きた時、国際的な支援物資が成田からでは搬入できないという生命にかかわる問題がある。
まず第1の問題であるが、成田空港着陸料金は現在、ジャンボ機1回当たり77万円で、乗客一人当たりに換算すると2559円である。これは、韓国の仁川空港の1502円、シンガポールのチャンギ空港863円に比してかなり高い。ちなみに英国のヒースロー空港は431円である。これではアジア地域での競争において不利である。また、料金を下げるためのポイントとなる深夜(24時間空港)の離着陸の可能性は、騒音問題から望みはほぼない。
そして滑走路については、成田空港には2本(4000m、2180m)しかなく、年間20万回の発着しかできない。一方、仁川空港は今年6月に3本目の滑走路ができ(4000m、3750mが2本)、41万回の発着数となる。また北京首都空港にも3本あり(3800mが2本、3200m)、37万回の発着となっている。発着回数だけ見れば、成田は既にハブ空港、欧米の窓口としては失格なのである。そして滑走路の延長等の改善を進めても、発着数は年間2万回程度しか増加しないと見られている。
さらに、今後の航空輸送の中心となるであろう世界最大のエアバスA380の着陸滑走距離は2100mであり、現状のままでは成田の滑走路1本しか使用できない(5月20日にチャンギ・成田間で運航開始)。
次に第2のポイントであるが、これは都内と空港との交通アクセスの問題である。平成22年に成田新高速鉄道が開業し、平常時のアクセス時間は短縮されることになる。また国内便との連結を良くする工夫みられる。しかし、災害時はどうだろうか。千葉県と都心の間には大きな河があり、おそらく道路網はかなり寸断される可能性がある。これでは、国際的な支援物資が成田に送られてきても、その対応は遅れることになる。この点では羽田空港にも不安があり、立川の米軍基地使用問題を視野に入れざるを得なくなってくる。
こうしてみると、国際社会の変化を考えず、また現在の延長線で空港問題を考えていると、日本の安全、安心、そして将来の発展に大きな禍根を残すことになりそうだ。道路問題を含め、あるべき日本の姿をしっかり見据えて、総合的に交通網を見直す時がきているのではないだろうか。

開く トラックバック(1)


.
cigvi2006
cigvi2006
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事