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11月6日、ある大学の講義で、米国テキサス州のフォートフッド米陸軍基地での銃乱射事件が、現在、中東地域のイラクやアフガニスタンの空間で起きている戦闘と関係がないことを望むと学生たちに語った。 しかし、その後ニュースを見て、イスラム社会空間の反米、反イスラエル感情の連帯意識がより広範に、より強くなりつつあると直感した。 容疑者のダル・マリク・ハサン(39歳の陸軍少佐、精神科医)は、パレスチナ移民を両親に持つイスラム教徒である。ハサン容疑者は2丁の短銃で「アラー・アクバル」(アラーは偉大なり)と叫びながら100発以上を乱射し、13人を殺害、38人を負傷させた。同容疑者はこの犯行を前に身辺を整理しており、決意の上での犯行と見られているが、動機はまだ判明していない(現在、容疑者は撃たれて昏睡状態にある)。 米国の報道では、ハサン容疑者が近くアフガニスタンに派遣されることについて悩んでいたという点が強調され、個人が精神的問題を抱えていたのではとの見方が出ている。一方、AP通信などは同容疑者が半年前にインターネットに自爆テロなどに関する投稿をしていたと報じている。 今回の事件と直接関係があるわけではないが、10月28日には、FBIのテロ対策部隊がミシガン州でイスラム教徒11人を武器の不法所持や暴力行為に関与したとして摘発している(1名死亡、3人が逃亡中)。CNNの報道では、同グループは米国内でイスラム法に基づく国家を建設することを目指していたとのことである。 また、パレスチナの地では、第3次インティファーダ(反イスラエル抵抗運動)を求める声が強まっている。 ハサン容疑者は職場で、米国によるイラク、アフガニスタンへの国際介入問題について同僚の兵士と言い争いになっていたと報じられている。このような論争をするハサン容疑者が感じていたのと同様の「やるせなさ」が中東地域の空間を蓋い、反米、反イスラエルの意識連帯が強まっているように思う。
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米国を見る目
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