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5月8日、イスラム系ウェブサイトでビンラディン容疑者の生前最後のメッセージが公開された。ビデオは1分ほどで「イスラエルへの支援を続ける限り、神の意志によってあなた方に対する我々の攻撃は続く」との警告を残している。
これまで、アルカイダは反欧米志向であり、ハンチントン博士の文明の衝突論で述べられているような構図が成り立っていたと考えられてきた。しかし、仮に、このメッセージがビンラディン本人のものだとすれば、アルカイダによるテロ攻撃は、中東和平問題との関連性が強くなっているといえる。
また、ビンラディン容疑者の隠れ住んでいた家からパソコンや関連機器、記録装置、印刷物などが押収された。それらの調査から、同容疑者がアルカイダの戦略立案だけでなく、テロ計画案づくりやグループへの日常活動に関することまで指示を出していることがわかった。
このことから、これまで指摘されてきたような、アルカイダの象徴的な存在としてのビンラディン容疑者とは異なる姿が見えてきた。
今後、押収資料の分析が進むと、テロの目的、実施体制などアルカイダについて新たな事実が見つかると思われる。
ところで、英国のガーディアン紙が、米・パキスタン間で、米国がパキスタン国内でテロ容疑者の捜査を単独で行えるという密約があったと報じている。
それによると、2001年にムシャラフ大統領とブッシュ大統領(いずれも当時)の間で密約が結ばれ、2008年にその内容が更新されているという。
仮にこの報道が正しいとすれば、5月9日に国会演説で、今回の米国の単独作戦について遺憾の意を表明したパキスタンのギラニ首相が滑稽に見える。
いずれにしても、米国・パキスタン関係は新たな局面を迎えていることは確かである。
ビンラディンの3人の妻の取り調べと合わせて、密約の有無に関する議論にも注目したい。
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今期から先生の歴史と文化(月曜4限)の授業を受けています。
毎週とても楽しみにしています!
2011/5/12(木) 午後 10:39 [ カメムシ ]
激論に出演されるんですね!!
残念ながらBSは見れません・・・。
2011/5/13(金) 午後 4:40 [ she*s*an*aiji ]