中東地域情勢

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19日にTBSニュースバード「アサド大統領演説〜シリア情勢の行方は」に出演いたしました。6日のアサド大統領の演説を受けて早々に番組を企画されたディレクターの鈴木さん、難しいテーマの番組進行を務められたキャスターの松澤さんに敬意を表します。
 
さて、そのシリア問題であるが、111日のジュネーブで三者協議(ブラヒミ特別代表、米国のバーンズ国務副長官、ロシアのボグダノフ外務次官)を前に、9日、トルコとカタール政府の仲介で、シリアの反体制派が身柄を拘束していたイラン人48人(元革命防衛隊員を含む)と、アサド政権に拘束されていた2130人との交換が実施された。
 
ニュースバードの番組でも言及したが、アサド大統領は6日の演説で、「いかなる勢力、個人、国家によって提案されるイニシアティブも、シリアの見解に基づかねばならない」と発言しており、一見2012630日のジュネーブ合意を拒否しているようにも受け取れる。
しかし、アサド政権は6日の演説で、新憲法の草案作成、国民投票、人民議会選挙などの今後の政治プロセスに言及、および拘留者の釈放の実施など、同合意の大枠を守る姿勢を示している。
これは同合意に、国連、アラブ連盟関係3カ国(イラク、クウェート、カタール)、英国米国、EU代表、フランスに加え、中国とロシアが加わっていたことが関係していると分析できる。そのことは、アサド大統領が6日の演説で、支援国イランに加えてロシア、中国の外交を称えたことからも検証できる。
 
ここで、630日のジュネーブ合意と比較して、今回のアサド大統領の演説で注目される点を以下に挙げておこう。
1.反体制派に対する外国の支援(武器、資金、潜伏先)の終了を停戦条件に挙げた。
2.交渉相手は、シリアに「忠実な反対勢力」とするとした。
アサド大統領はこれにより、反対勢力を、純粋な国内勢力と外国と結びついている勢力とがいることを示し、国民に認識させようとしたと見られる。
 
アサド政権には、依然としてアラウィ派を中心とする強靭な軍がついており、ダマスカスなどの市街戦に備えていると言われている。
そうであれば、反体制派に大量の軍事支援が行われない限り、まだその力を示すことができる状況だと言える。
 
おそらく、今回のブラヒミ特別代表、米国、およびロシアの協議で、アサド大統領と、同大統領が「操り人形」と呼んだシリア国民連合の間に立って移行政権をつくることはかなり難しいと見られる。
シリア問題の解決で期待する点があるとすれば、米国とロシアが協調して、イランに対し同国の核開発問題での妥協案を提示し、イランからシリアでの譲歩を引き出すことではないだろうか。
 
シリア問題ではすでに約6万人の死者と60万人以上の難民が出ている。時間が経てば経つだけ人道危機は深まるばかりである。
 

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