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1017日未明、イラクのアバーディ首相がモスル解放作戦開始を宣言した。
モスル解放作戦は、(1)100万とも200万人ともいわれる住民の難民化、(2)シーア派が多数を占めるイラク軍がモスルを解放することで、都市の人口動態が崩れる、(3)トルコ軍の参戦などの問題から、調整に時間がかかっていた。
 
英紙ガーディアンによると、6万人の兵力で、6000人と推定される「イスラム国」(IS)の戦闘員から同市を奪還することになる。
解放作戦では、モスル東部をイラク軍、北部をクルド自治政府の民兵ペシュメルガ、南部をイラク治安部隊(警察組織)がそれぞれ担当し、同市への侵攻はイラク軍と治安部隊が実施することになったと報じられている。
難民対策としては、(1)イラク政府がモスルにチラシを空中散布して住民の避難を呼びかけ、(2)3万人収容の難民キャンプを建設するなどしている。
なお、トルコとは未調整の状態である。
 
すでに、1015日にイラク第6師団の一部がモスル・ダムを確保し、米軍の砲兵部隊がモスル郊外のISの拠点を砲撃したとの報道もある。
今後も、米軍をはじめとする有志連合の航空戦力と、イラク国内の各勢力からなる地上軍が連携した戦術がとられる。
 
一方のISは、(1)航空攻撃能力を低下させるために石油、プラスチック類を燃やして煙を出す、(2)地下壕を活用して自爆攻撃を行う、(3)化学兵器を使用するなどで対抗すると考えられる。
バグダードなどの周辺都市での自爆テロに関しては、かつて各都市の治安確保が十分ではないとの批判が生じ、IS掃討作戦の最中に都市防衛のための兵員を割いた経緯がある。
 
今後の情勢は、イラク軍関係者からは楽観的な話が多く伝えられる一方、イラク兵および治安関係者を訓練したドイツなどの欧米関係者からは、長く苦しい戦いになる可能性があるとの分析もなされている。
シリアでも、ISの機関誌「ダービク通信」の名称に使われている預言者ムハンマドの言行録に出てくる町ダービクが、1016日に自由シリア軍によってISから解放されている。
年末に向かって、中東情勢は、シリア内戦、ISとの闘いで大きく変化する蓋然性が高くなっている。

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