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トルコ視察

1週間ほどトルコに出張します。変わり行くトルコを見るのが楽しみです。帰国後、またご報告いたします。
イラク、レバノン、パレスチナではアラブ人同士の対立の激化が見られている。この状況をアラブ人自身が解決できないことに懸念を募らせている代表的な人物がサウジアラビアのアブドゥラ国王である。同国王は、パレスチナ内部対立問題での仲介努力を行い、レバノン問題では、シニオラ政権を支えつつヒズボラ幹部と協議をするなど、解決の糸口を探っている。
アラブ人の定義は、大まかにはアラビア語を話、アラブの歴史と文化を受け継いでいるとの意識を持った人々だといわれている。このアラブ人意識が強まったのは、エジプト軍のシリアからの撤退(1832年から約40年間占領)後に起きたレバノン山岳地帯でのイスラム(ドルーズ派)とキリスト教(マロン派)の対立が契機であった。この宗教対立を乗り越えるため、アラブ文芸復興運動が起きたのである。これによりアラブ民族意識を覚醒させ、宗教の違いを超えて国づくりを進める方向が示された。サウジのアブドゥラ国王がレバノンのシニオラ政権を支持するのは、同政権が多宗教・多宗派を包括した国づくりを進めようとしているからである。
アブドゥラ・サウジ国王は、外国勢力がアラブ地域での問題解決に関与することを望ましいとは考えていない。イランはもちろん、米国の関与も望ましくないと考えているようである。2月8日、サウジの仲介でパレスチナのファタハとハマスの新政権樹立合意が結ばれた。しかし、注目されたハマスのイスラエル承認にはたどり着かなかった。国際社会はこの合意をどう受け取るのだろうか。アラブの共同体の再生を目指す“アブドゥラ外交”は、今後どのような成果を上げるのか、興味深い。

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