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5月25日、北朝鮮が朝鮮半島東側から日本海に向けて短距離ミサイルを発射した。このミサイル発射について、米国の国家安全保障会議(NSC)の報道官は、「定期訓練」との見方を示した。このミサイル発射のタイミングは、同日の韓国初のイージス艦の進水式に合わせたとの指摘もある。一方、米国防総省が同25日に中国の軍拡が進んでいるとの年次報告書を公表した。
このように日本を取り巻くアジア情勢は大きく変化しつつある。今後の情勢を考えるに当り、日本を取り巻く歴史を振り返ってみると、類似した(もしくは今後のアジアを予想するような)国際関係を見出すことができる。それは、628年の唐の中国全土を統一以降のアジア世界である。唐は新羅と連合し、660年には百済を、668年には高句麗を滅ぼした。こうして中国の強力な政権を背景に朝鮮半島が一つになった。この歴史に鑑みれば、今後、中国の影響力が朝鮮半島の動向にどのように影響して行くのか、注視していく必要があると言えるだろう。
一方、日本国内では、こうした唐に対し大きな脅威を感じ、国の制度や国防のあり方を見直し内政固めを行った。この時の改革では、天皇の地位の絶対化を図っている。こうして天智、天武の両天皇によって中央集権と人民の一元的支配が確立されていくのである(その後701年に大宝律令)。
そして現在、日本では既に内閣府の機能強化として、国家安全保障会議(NSC)、情報官の設置が図られ、防衛庁の省への昇格、憲法改正に向けた動きも見られている。このように、国際関係の変化に対応して、国内制度改革を進めることは諸外国でもしばしば行われていることである。ここで大切なことは、ことさら国益を協調することではなく、開かれた国際認識で国際関係を捉える視点ではないだろうか。これを歴史に学ぶとすると、聖武天皇の治世(724年即位)であろう。東大寺の大仏をつくった聖武天皇は、日本中心主義を脱し様々な国家を平等に考える視点の重要性を認識し、唐や新羅にも通用する普遍的な思想である華厳思想を治世の柱に据えることとした。そして749年に「華厳経」が根本経典であると宣言したのである。
聖武天皇は、国益中心主義の危うさを1200年余り前に既に認識し、文化の共有性に解決の糸口を見出そうとしたのである。

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