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イギリスにおいて、6月29日のロンドンでの自動車爆弾テロ未遂事件に続き、6月30日、グラスゴー国際空港のターミナルに車が突入、炎上した。ロンドンの事件同様、大量のガソリンやガスボンベが積載されていたと報じられている。一連の事件に関し、ブラウン英首相は7月1日、「アルカイダと関連がある人物たちを相手にしている」と述べた。イギリスのテロ警戒ランクは最高の“クリティカル”に挙げられた。今回のテロ事件では、すでに7人の身柄が拘束されているが、なおテロ再発の緊張は続いている。
一方、米国では、このイギリスでの事件に先立つ6月27日、ブッシュ大統領がワシントン・イスラム・センターで、イスラム法学者に対して、イスラム・テロをもっと強く非難するよう要請している。同センターは、それより5年余り前、9.11同時多発テロの6ヵ月後、ブッシュ大統領がイスラム教徒への人権侵害を危惧して、「イスラムは平和な宗教」だと広く呼びかけた場所である。
今回のイギリスでの事件後、7月1日にチャートフ国土安全保障長官が米国には特別な脅威はないと述べ、警戒レベルを上げる必要はないとした(現在、5段階のレベル3が継続している)。
イギリスが米国以上にテロに対して警戒すべき要因があるのだろうか。考えられることは第1に、サルマン・ラシュディー氏へのナイトの称号授与問題である。第2は、ブレア前首相が中東和平の所謂カルテットの特使になったことも関係しているかもしれない。特にラシュディー氏の問題に関しては、イランでファトワ実行委員会が結成されている。多くのイスラム教徒が反発を感じる作品を書いている同氏が脅迫に耐えて執筆活動を続けているからといって賞賛し、ナイトの称号を与える決定をしたことに対し、イスラム教徒が反感を強めたことは理解できる。しかし、そうだとしても、無関係な人々まで巻き込むテロ行為は許されるべきではない。
今回拘束された7人(内2人は医者であるとも報じられている)は、ファトワ実行委員会というよりは、アルカイダとの関連で捜査が進んでいると報じられている。いずれにしても、無差別テロを正当化することはできない。

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