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「あなたは渇水の時、コップに半分の水が入っているのを見て、もう半分しかないと思いますか、まだ半分あると思いますか。」私は学生たちに時々、この質問をする。
2001年9月11日から6年が経った。6周年目に先立つ9月7日と11日、アルカイダ指導者オサマ・ビンラディンのビデオが流れた。ホワイト・ハウスのダウロンド補佐官(国土安全保障担当)は、CNNに対し、ビンラディンはこうしたメッセージを出す以外の能力はないとのコメントを述べた。しかし、先に出された国家情報評価(NIE)では、依然としてアルカイダは脅威であると指摘している。気になるのは、ビンラディンの映像がウェブサイトやテレビで流されることで、6年近くに及ぶアフガニスタンでの軍事行動は無駄であったのではないかとの印象を、米国民や国際社会に与えてしまうことである。なお、民主党のオバマ氏もこうした点を危惧し、以前から、イラクからの撤退と共にアフガニスタンとパキスタンでの軍事行動を強化するよう主張している。
ニューヨークなどでは、さまざまな場所で今年も9.11テロ事件の追悼がなされている。また日本でも23人の犠牲者の追悼が行われた。2002年に同地を訪れた際、貿易センタービル跡地近くに、数多くのメッセージが残されていたのを見た。その中には、「あなたと過ごした時間を忘れません」という日本語のメッセージもあった。遺族にとって、あの日からの時間はどのように流れてきたのだろうか。未だに、犠牲者のDNA鑑定が続いていると聞く。
ホワイト・ハウス側は、ビンラディンの映像が流れたことに対し、「大したことはない」旨の発言をすることで、国民にテロ対策が機能していることを示したかったのかもしれない。しかし、遺族にとってこの映像は、“もう半分しか水が入っていない”という不安な思いを掻き立てるだろう。一方、テロリストたちを勇気付けるものともなるかもしれない。米国以外では、つい最近、アルジェリアで自爆テロにより9月6日に22人、8日には30人の犠牲者が出ており、「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」が犯行声明を出している。
いたずらに危機を煽る必要はないが、少なくとも政策担当者は“もう半分しか水が入っていない”という危機意識を持ち続けるべきではないだろうか。

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