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4月26日に実施された名古屋市長選挙で、河村たかし氏が当選した。心より御祝い申し上げたい。
政治家としての同氏については、名古屋弁や、はっきりと意見を述べることなどから、評価が分かれているようだ。私自身は同氏を高く評価している。特に、松下幸之助氏がつくられた京都座会(日本の将来構想を語り合う会)のお祝いの会合において、短時間ながら直接交わした会話が同氏の政治家としての真摯な姿勢を端的に表しているように思う。

河村氏は、その時「日本の国会議員には党が決めたことを忠実に実施すれば良いと思っている人が多いようだ。自分で政策を作り、それを立法することをややもすれば忘れがちになる」旨を述べられていた。また、「官僚を呼びつけて説明をさせたり、限られた口コミ情報で状況判断をする議員も意外に多い」とも話されていた。

同氏は、京都座会に関係していることからも分かるように、政策面で地方分権、国会改革、公務員改革等に関し、民主党内でも独自の考えを持っておられる。この実力派の同氏が市政に転出されたことは、埼玉県知事の上田氏、神奈川県知事の松沢氏、横浜市長の中田氏などと同様に、残念でもある。しかし、自らの市長としての年収を800万円まで下げ(これまでは2000万円を超えている)、市民の目線で政策を考えようとする姿勢によって、地方自治体の首長、議員、職員とは同あるべきかを世間に身をもって問おうとしていることは、まさに賞賛に値する。

この問題は、河村氏の当選と小沢代表辞任論を結びつけるよりも重要なテーマであり、もっとメディアは取り上げるべきであろう。それは同氏が、今でも国税をまるで自分たちのお金であるかのような使い方をして、今日まで国家の財政を悪化させた責任がまるでないかのように、自分たちの年金制度や給与などの見直し議論を避けている国会議員や国家公務員に対し、国民が厳しく評価する機会を提供しているようにも思えるからである。

4月27日、政府は臨時閣議で2009年度補正予算を決定し、国会に提出した。その額は13兆9256億円で、過去最大のものとなった。これに伴うものも含め、本年度の国債の発行は44兆円を超える額となった。この返済を将来の増税という単純な方法で対処するとは、どう考えても腑に落ちない。政策の立案者と、その執行者が、しっかり役割を分担し、その責任を十分果たすことが政治の基本である。河村名古屋市長の今後の活躍が、日本の政治の新たな風となることを期待したい。

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