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アフガニスタンの大統領選挙(8月20日)まであと1ヶ月となった。この大統領選挙が無事に実施されても、同国の平和構築については治安、経済回復などの分野での急激な改善は見込まれない。

こうしたアフガニスタン情勢を象徴するように7月19日、インターネットのウェブサイト(動画サイト「ユーチューブ」)で、6月30日にパクティカ州で行方不明となった米軍のボー・バーグダル上等兵のビデオが流された(28分間)。同上等兵はその中で、愛する人に「2度と合えないかもしれない」と語り、米国民に向けて米軍のアフガニスタンからの帰還を政府に要求して欲しい旨を訴えた。アフガニスタンの厳しい現実がそこにはある。

以前にも書いたが、国際社会では、アフガニスタンにおける国際テロとの戦いでの戦略に対する疑問が表面に出てきている。その要因は、アフガニスタンでの平和強制は、兵士の送り出し国から遠く離れた地で行われており、さらに具体的な成果がなかなか見えてこないことにあると考えられる。

捕虜となっている米国の青年は、おそらく明日の命の保障もないという現実に直面している。そして、おそらく、その青年は愛する家族や祖国をテロの脅威から守ることを目的にアフガニスタンの地に向かったのだろう。一方のタリバン側の兵士にも大切な家族や郷土のために侵略者と戦っている(ジハード、聖戦)との思いがあるだろう。

こうした、虚しい対立が紛争地で繰り広げられる中、アフガニスタンでも憎しみの連鎖、恨みの拡大が起きている。次期選挙では、5月の世論調査で30%の支持率を得ているカルザイ大統領が有利と見られている。しかし、だれが大統領になるにしても、アフガいんスタンでの第一の課題は国民和解の推進である。それが果たせない限り、この虚しい対立は続き、多くの人の命が失われていくことになるだろう。

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