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3月11日の巨大地震から5回目の夕刻を迎えている。東北の被災地では冷え込んできているようだ。
被害者数はまだ増えると思われるが、警察庁によると3月15日時点で、死者・行方不明者を合わせて6086人、避難している方は46万8600人以上となっている。
何とか、多くの人命が救われ、避難している方々の安心が1日も早く確保されることを祈っている。
先進国主要8か国外相会議(G8)や、米国議会上院でも日本支援の決議・声明がまとめられ、祈りの気持ちは国際的な連帯意識を強めている。支援表明国は100カ国を超えた。
直近の注目される動向としては、東京株式市場において、終値で8605円15銭をつけ、前日比1015円34銭(10.55%)の下落となったことが挙げられる。
日銀は、14日の12兆円の資金供給に加え15日も資金供給を行い、金融市場の安定化に努めているが、今後、この株安が国際金融市場にどのように影響するのか、関心を集めている。
一方、エネルギー問題では、計画停電の実施、石油備蓄の3日分(126万kl)を放出している。しかし、この点に関する情報提供のスピードや内容の正確性に問題があると言える。
さらに、福島の原子力発電所問題や物流問題では、客観的事実、解説、コメント(所見)がないまぜにして、メディアで語られたり、あやふやな口コミ情報がソーシャルメディアで流れたりしているように思う。
これらが原因で、残念ながら、食糧、水、日常品から嗜好品に至るまで、買占めに走る人々が出てきており、災害地への支援物資の供給や輸送にも影響が出る懸念も高まっている。
東北・関東地方の被災地では、寒さの中、精神的にも肉体的にも疲労が蓄積している。
せめて、災害に合わなかった者、被災したとしてもあまり大きなものではなかった者ができることは、政府の災害活動への協力ではないだろうか。
そこで、以下に、大震災下にある日本について、外国メディアが書いている日本評価を紹介する。
3月14日付ウォールストリートジャーナル「不屈の日本」
巨大地震について紹介した上で、「日本人は・・・この猛威を切り抜けるために比較的よく準備ができていた・・・」として、「日本人は文字通り、立ち上がっている」とまとめている。
本記事では、日本人が自然災害に対処する社会を歴史に学びながらつくり、その産業力・技術力で自国を守れる旨指摘している。
3月14日CNN「震災下でも文化に根ざす規律」
この報道では、コロンビア大学の日本研究のグレゴリー・フルーグフェルダー博士の日本人評価を紹介している。同博士は、3月11日の地震発生時、東京にいた。
同報道によるとフルーグフェルダー博士は、日本社会は「普段から社会的秩序と規律が守られているため、日本人は習慣通りの行動を容易に続けられる・・・」として、災害下でも、きちんと列をつくって待つ人々、略奪行為が発生していないことに言及している。
そして、同博士は、日本文化の根底にある共同体意識に着眼している。
1つ目の記事は、「科学・技術立国の日本の力」は、経済成長の低迷や政治不安があるとはいえ、今でも、日本にとって誇りであることを思い出させてくれる。そしてそれは、日本人の「真面目さ」「几帳面さ」という特性の重要性を見直させてもくれるものだ。
2つ目の記事は、欧米の個人主義社会とは異なり、日本社会においては、集団や地域社会で他社認識を深め、「利他心」が育まれていることを認識させてくれるものである。
第2次世界大戦終了直後、日本に着任した駐日イギリス大使は、戦中を通し、同大使館が整然と保持されていた現実を見たとき、「我々が闘った国民は大変偉大な国民であった」と語ったエピソードは有名である。
現在の大震災下の日本という社会空間に生きている日本人として、先人の毅然とした姿勢と知恵に、グローバル化時代の国際的な合理思考を合わせて、将来のこども達のために、国際社会に語り継がれるような対応と、復興を目指したいものである。
96時間ぶりに救助された方のニュースが続けて報道された。
この明るいニュースに、「(大きな意味での)仲間を信じ切って、自らのすべきことを為し続けること」の大切さを学んだのは私だけだろうか。
なお、注目されている原発問題に関連するサイトのいくつかを紹介しておきます。
(社)サイエンスメディアセンター
(独) 国立病院機構 北海道がんセンター 院長(放射線治療科)西尾正道
2011年3月14日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行
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2011年03月15日
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