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2日日曜日にNHKスペシャルでまったく興味深い番組を流していた
※NHKスペシャル「巨大津波・水没した町。人々はどう動いたか」
、 3月11日の大津波で700余名が亡くなった名取市海岸部(ゆりあげ地区)の住民が
震災時にどのような行動をとったのかを検証
災害時における人間の心理を分析がいろいろな意味で興味深かった
災害や危機を前に人間の心理がどう働くかを ゆりあげ地区の方々に聞き取り
それを図表化して示していた
人はこうした危機に直面すると自分の生命の問題を乗り越え
他者への関心を示す特徴ー”愛他行動“と呼ばれるーがあるそうです。
これは少し感動でした。
この地域では逃げ遅れた方への援護に奔走し、
結果犠牲になられたかたが7名確認されているということでした。
そのすべてが中高年の男性でした。
危機の最中には、人はより多数が行動する方向に
理由や根拠などは無く同調する傾向が見られるそうです。【同調バイアスと言うそうです。】
今回の震災の際にも、一時公民館に避難した方が
あるタイミングで
より内陸部の中学校へ異動し予と動き出している光景が図表化されていました。
実はこの移動の最中に津波が押し寄せ
公民館から中学校にかけて犠牲者が集中したということです。
もうひとつが、一番肝心なことのように思いました。 危機から目をそむけ、安心であり安全であると思い込む力が働くこと。
【正常化バイアスと確か言っていました。】
この地区では、あれだけはげしい揺れがあったにもかかわらず、
地震の直後に家の中の掃除を始めたり、
壊れた家具の修理に没頭する人がいたとのことでした。
また、市内を流れる運河を越えて津波が来ることは無いという話しに縋り、 退避行動をとらなかった方が運河の反対側の町内に多かったそうです。
結果、沿岸部よりも内陸にあるこの地域に犠牲が集中していました。
さて、最初の愛他行動ー これもただ美談とだけ受け止めるのは正しくないと番組で言っていました。 そのことによって犠牲が拡大したこともしっかりと見据えるべきではないかと。 今日の日本をとりまく様々な危機に対して
この3つの心理分析はなんと示唆に富んでいることでしょうか
目の前の危機から目をそむけ
その危機の正体、実像を掴もうとせず
誰かが【メディアが?】流す
最も楽観的情報に縋る
例えば、福島原発
根拠はどこにも示さないままに
安全神話に寄りかかり
電源停止と言う重大事態に陥り、
挙句にメルトダウンが始まっているにもかかわらず
あたかも重大事故ではないかのように振舞う情報に
縋っていたのはついこの間のこと
どのような根拠に基づくのかは示されないままに
避難準備地域指定の解除が行われる不思議
県外に避難している子どもたちに
甲状腺の異変が見られるとのデータが発表されたにも関わらず
暫定基準値以下であるならば安全であるかのようにふるまう不思議
問題はその危機の正体と実態を知ることではないのか
その上で、判断するのは個々であっても止むを得ない
この国で放射能と無縁で生きられる環境など
とうに失われてしまっているのだから
この理不尽な状況の中で
なおかつ日本経済との兼ね合いを口にする様子は異常ではないだろうか
今は死に物狂いで、そうではない道を切りひらく時ではないか
そもそも経済との兼ね合いを口にする人ほど
核や放射能の危機を回避できる環境を
持っている人のように思えるのは私の僻目(ひがめ)でしょうか。
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