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 先日、映画「エクレール お菓子放浪記」製作委員会鳥居代表が
 久々に事務所を訪れた。
 
 いろいろと情報を交換した。
 こちらから報告したのは、3月末で500ヶ所上映を達成する見通しであること
 鑑賞人員もおそらく30万人を超えるであろうこと
 首都圏での上映がようやく勢いづいてきたことなどなど
 
 鳥居代表からは
 宮城県ですでに4万人を越える方々がご覧になったということ
 内陸部では市民的上映の取り組みが進み
 沿岸部では、「セーブ・ザ・チルドレン」の援助で
 学校上映がすすんでいるとのことであった
 
 今、もっとも鑑賞者数が多い県は静岡県
 震災にあった宮城県がそれを上回っていることに驚く
 
 石巻亀山市長は、各地に上映が広がっていることについて
 どんな風に仰っておられるかと聞いた
 
 「とにかく大喜びだよ。お金も物もまだまだ必要だけれど
 映画の上映を通して気持ちがつながっていくのを喜んでおられるよ」
 
 昨年、震災から一ヶ月が過ぎた頃
 被災した市民の方々を励ます機会にならないかと
 亀山市長にご相談したときには
 市民がこの作品に向き合うのはつらすぎる
 まだ時間が必要です、とのことであった。
 
 ようやく試写会ができたのはそれから5ヶ月経った9月末
 何とか被害を免れたホテルをお借りして
 エキストラの方を中心に200名ほどの方にご覧いただくことができた
 
 その時に会場で耳に入ってきた市民の方の声
 
 ”忘れられてしまうのが怖い”
 
 その後、日本中に上映が広がり
 昨年暮れには、中国「金鶏百花映画祭」での主演男優賞授賞
 新藤兼人賞銀賞受賞
 そして最新のところでは、
 ブルーリボン新人賞、助演女優賞へのノミネート
 
 そんな話題もあいまって、驚くほどの勢いで上映が広がっていった
 先週は、川崎市幸区の打ち合わせに参加した。
 副区長を筆頭に区役所各部署の担当者⑩数人が参加しておられた。
 
 昨年行った関内ホールでの試写会に参加された主婦の方が
 いったいどうしたら上映を地元で実現できるのかと
 相談をいただいたところから始まった取り組みだった
 
 ただただこの映画を大勢の人に見てもらい
 戦争のこと、震災のことを考える機会にしてほしいと
 出会う人にこつこつと話を積み上げたという
 
 昨年暮れになって状況が劇的に前進した
 
 「幸区として、被災地復興支援事業をどう進めようかと考えていたところに
 区民の側からこの上映の呼びかけがありました。
 もともとやろうと思った”写真展”と”物産販売”の取り組みに
 この上映をも位置づけて全面的に応援したい」
 幸区副区長が呼びかけに応えてくれた瞬間であった。
 
 この日、午後には多摩市ボランティアセンターからも相談を受けた
 震災後、石巻を初めとして支援ボランティア派遣に取り組んできた
 その取り組みのひとつの発展として上映会を行いたいとのことだった。
 
 昨年暮れから、私自身が直接にに相談に立ち会っただけで
 千葉県成田市、松戸市、千葉市、
 神奈川県川崎市幸区、中原区、
 東京都多摩市、台東区と続く
 
 ”どんなに遠くに離れていても
  どんなに時間が経とうとも忘れない”
 そんな思いを込めて上映を呼びかけてきた
 
 「宮城県では4万人が見てくれた。岩手での上映も内陸部を中心に進んできている。
 だけど、福島ではまだ一箇所も上映を実現できていないんだ。
 一人にも見せることができていないんだ。」
 
 話の最後にポツリと漏らした鳥居代表。
 
 震災による被害も甚大ではあるけれど
 それよりも何よりも
 いまだ終わっていないという原発事故の深刻さを感じざるを得ない。
 
 「福島の人たちに、この映画を見てもらうための
  何かいい道はないだろうか、一緒に考えてくれよ!」
 
 鳥居代表が残していった宿題が耳に残っている。 
 
 
 

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