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 自由な創造を求めて
 日本の独立プロの先頭を走り続けた
 新藤兼人さんが亡くなられました。
 
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「陸に上がった軍艦」の中でインタビューに答える新藤さん
 月曜日に
 「陸に上がった軍艦」の平形プロデューサーと飲んだばかりでした。
 
 昨日の昼過ぎに、その平形さんから電話が入りました。
 「あのー川嶋さん、新藤さんが亡くなられました...」
 
 4年前、練馬区の公民館で「陸上がった軍艦」の衣装合わせがありました。
 若い役者さんたち10数名とスタッフが集まりました。
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左は、茨城県でのロケ風景
廃校となった校舎を借りてロケを行った
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 衣装を合わせていると、一人のスタッフが駆け込んできました。
 「新藤さんが到着されました。」 
 
 いっせいに腰を上げ廊下に出る面々」
 
 少し先の方から近づいてくる二人の人影
 1人はもちろん新藤さん、その横で支えているのはお孫さんの新藤風さん。
 
 よく観ると新藤さんの腰のベルトに手を掛けておられる
 とぼっ、とぼっ...
 その足元の覚束なさに息を飲む。
 
 時間をかけて控え室に
 ようやく腰をおろした新藤さんの様子は
 普通に90歳半ばのご老人と言うしかなかった
 
 衣装をすべてつけたところで、控え室の新藤さんにお出ましを願う
 控え室からとぼっ、とぼっとみなの待つ部屋に入る。
 
 役者さんたちは直立し、新藤さんに視線を集中させる
 新藤さんの映画を見たことも無いような年代の若者たちである。
 
 こんな機会も無いので是非お話しを、と
 平形プロデューサーが新藤さんにふる。
 最初は、言葉もゆったりとしていたけれど
 次第に力がこもってくる
 そのうち、やおらジャケットを脱ぐ新藤さん
 顔を見ると驚いたことに眼の光りが最初と違う
 
 厳しい環境の中で映画を作り続けてきた新藤さんは言う
 ”どんなにいい脚本であっても、映画に命を与えるのは
  皆さんの演技です!”
 見上げる若者たちの顔も輝いてきたように見える
 
 続いて幾つかのシーンの演出を着けてみることになった
 場面は、上官が新入りに制裁を加えるシーンである。
 
 上官役に呼ばれた初年兵が、「はい!」と声を上げ
 その上官の前に小走りで向かうという芝居である。
 
 2度ほど繰り返したところで異変が起きた
 それまで少しはなれたところで座ってご覧になられていた新藤さんが
 やおらたちあがり直接演技の指導を始めた
 ついには、腰に両手を当て小走りに走るところを自ら演じ始めた
 つい先ほどまで、孫の風さんに腰を支えられ、
 とぼっ、とぼっと
 覚束ない足取りで歩いていた新藤さんである。
 周りのスタッフもその様子を息を飲んで見ている。
 
 その時に改めて見えてきたこと
 年輩者から思い切りの若手まで
 この90代半ばの1人の作家に寄せる限りない尊敬の念。
 
イメージ 3
 
 「陸上がった軍艦」
 マスコミ試写会のワンカット
 左は、大竹しのぶさん
 右は、山本保博監督
 
 
 
 
 
 
 
 
 「脚本を書けない脚本家、映画をつくらない監督は、死ねばいい!」
 若い頃に出会ったある集会における新藤さんの言葉。
 その強烈さに度肝を抜かれた思いでいたけれど
 独立プロと言う厳しい環境の中で
 49本の作品を送り出し
 200数十本のシナリオを書き続けてきたからこその言葉であったろう。
 
イメージ 4 もうひとつ
 世の中の空気がどんなに変ろうと
 核と戦争については断固として反対を貫かれたこと
 「いかなる理由があろうとも、どんな正義がろうとも戦争はやってはならないのです!」
 「陸に上がった軍艦」の試写会や舞台挨拶の現場でも
 断固としてその言葉を繰り返した。
 
 ”消費税増税”と”原発再稼動”
 命の賭けどころを間違えた総理大臣が
 あまりに軽い”不退転の決意”を叫ぶ中
 庶民の立場から”戦争絶対反対。核兵器廃絶”を
 人生を通して不退転で生きた
 新藤兼人さんが亡くなられた。
 
 合掌!
 
  
 
 
  

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