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ブラッド・ピッド、ショーン・ペン主演の新作「ツリー・オブ・ラ ​イフ」を観てきた。カンヌでテルミドールを獲得した作品。下馬評 ​も内外共高かった。確かに地球の進化や旧約聖書のヨブ記に基づく ​神と人間の関係にまで及び壮大で宇宙的だ。背景音楽にはクラシッ ​クの重厚な作品が散りばめられている。ハリウッド的エンタテイン ​メントというよりはヨーロッパ的な芸術的な映画作りで評価は分か ​れると思う。
 
ストーリー自体はどこにでもある家庭の親子、兄弟間の確執と、成 ​人してからの慙愧と和解をメインラインにしていてある意味で単純 ​だ。キリスト教が旧約=ユダヤ教の絶対神と、神の子イエスとの融 ​合であることからか、人間に苦しみを与える旧約的神と人間の罪を ​自らの死により贖った永遠愛を約束するイエスとの折り合いをつけ ​るのがキリスト者としての難題のようだ。この作品ではそれを父子 ​関係に投影している。
スタジオ・ジブリの新作「コクリコ坂から」が今日から公開されている。
 
 
1960年代前半を時代背景に、高校2年の女学生の海(メル)と高校3年の男子学生の俊の透明な恋の物語。同時代人として当時を懐かしく思い出し、物語に自然に引き込まれた。エンディングは感動的だ。何という優しさに溢れた作品か。これは間違いなく、ジブリの作品の内、ベストの1つに入ると思う。
 
当時の10代の若者は青春という漠然とした悲しみと苦しみと真摯に戦っていた。その中で、家族愛や友情や恋心を確かに感じ、それを何よりも大切に思っていた。その後、社会の現実の中で頭をもたげてくる出世や金儲けとは確かに無縁だった。ある意味で希望に溢れていたが、それはいつか手にする幸せに対する憧れだったような気がする。
 
この時代の若者はカルチェラタン的な反時代的なものに共感していた。作品の舞台となった明治時代の学校の建物のように、古い日本の文化や伝統社会の良さが、時代の流れの中で消し去られて行くことに抵抗していただけかもしれない。学園紛争、ヴェトナム反戦、沖縄返還運動、70年安保闘争、成田闘争も、底にあったのは、闘争目的として掲げた個別の政治的な主張というよりは、経済万能主義、1億サラリーマン化による進学競争、出世競争などの時代に対する反抗だったような気がする。当時の若者の直感は結局正しかったことは、その後日本が辿った歴史から証明されたが、そのような社会にしてしまった我々世代には、現実に妥協し、純粋な夢や希望を犠牲にしたという意味で責任があると思う。
経済大国への道をひたすら歩んだ30年、バブル崩壊後の失われた20年、中国に経済大国の座を明け渡した昨年、そして3・11大災害後の現代日本の状況を、60年代に重ね合わせてみよう。そして、40年間で失った失ったものの何がしかを取り戻したい。そんなメッセージと私は受け取った。
藤沢周平原作「小川の辺」が今日から劇場公開されている。

藩士として主君に対する忠を尽くし、家系・家族を守る義理を果たしながら、親兄妹・友人に対する情愛をギリギリのところで貫き通す。何と下級武士の人生は厳しかったことか。義理と人情の板挟みに苦しむ姿は、本質的に真面目で謙虚な日本の侍魂の故か。
大なり小なり、今の日本人も同様の葛藤の中にある。藤沢作品が日本人に共感を呼ぶ所以だ。それにしても、日本の自然は豊かで美しい。
後の方で、藩士の自宅の庭のコブシが純白の花をつける場面がある。人々の心の清々しさとそれを優しく見守る自然が象徴されているようだ。余りに日本的な映画。

http://www.ogawa-no-hotori.com/index.html
「バビロンの陽光(The Son of Babylon)」を観てきました。
米軍のイラク侵攻後、サダム・フセインの独裁体制から解放されたばかりのイラクが舞台。クルド人の祖母と孫がイラク戦争に従軍しバビロン近くの刑務所に収監されているという息子(父親)を探しに1000キロを旅するという物語。生きることで精いっぱいの荒々しい人々と戦争で荒廃した国土が絶望しかない現実を物語っている。その中で出会う心優しい少年や行きずりの男たち、何よりも無抵抗で傷つくばかりの祖母と孫が痛々しい。極限の状況の中で、それでも生きることに意味を見出していく。
3.11の悲劇にも通じる慟哭の物語です。
公式サイトは、http://www.babylon-movie.com/index.html
銀座シネスイッチで7月15日まで上映しています.

ミュージカル「Mitsuko」

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写り悪いですが。。。ミュージカル「Mitsko」の出演者による寄せ書きです。
ミュージカルは充実した内容でした。安蘭けいの歌と演技はますます円熟してきました。カーテンコールで全員が歌ったテーマ曲「後ろを振り向かずに」が感動的でした。
このミュージカルを観ていて、なぜか、トランプ一家のザルツブルクからスイスへの脱出行を描いたSound of Musicと、ハプルブルグの悲劇の王妃エリザベートと重なりました。いずれも舞台はオーストリアで、トランプ一家は最終的にはアメリカに亡命し子供達は愛によって救われた(トランプファミリーロッジがニューハンプシャーにあり、大勢のファンが訪れている)。エリザベートは他国からハプスブルグに嫁いだ王妃が華やかさの果てに次々と悲劇に見舞われ孤独の内に死んで行く。Mitsukoの物語が両面を持っているからでしょうか。
 
Mitukoの物語では、国境を越えた愛が一旦は孤独な未亡人、異郷の母親の悲劇を生みましたが、精神は引き継がれたということに勇気づけられました。優れたミュージカルです。青山劇場で上演されています。

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