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ネット小説:「クリンチの霧」

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木崎湖から青木湖を過ぎるといよいよ白馬村だ。毎年のことだがこの辺りから旅人の期待感を徐々に高めていく国道148号の演出は心憎いばかりだ。

「今日はとりあえず白馬五竜のゲレンデに昇ってみよう」と原木健は一人語した。
緩やかなカーブを愛車で進むと白馬五竜のロープウェー乗り場が見えてくる。広い駐車場に車を入れて期待感に胸を膨らませてロープウェー乗り場に急いだ。

ロープウェーは20分ほどで中継地点に辿り着く。既に、標高は1,500メートル近くに達しており真夏にもかかわらず外気は暑さを感じさせない。ここからはリフトに乗り継いでゲレンデの最高地点に向かうのだが、ゲレンデにそって上昇するリフトは完全な静寂に包まれている。徐々に人里の下界を離れ、天空に吸い込まれて行くような何とも言えない気分にさせられる。

リフトを降りた地点は標高2,000メートルを超え、白馬連峰の中腹だ。リフトの降り場からさらに20分ほど登ると見晴台に出る。昨年はここから白馬連峰が眼前に迫り、神々しささえ感じたものだが、今日は中腹から上が真っ白い霧に覆われており、霧の隙間からわずかに雪嶺と切り立った山肌が見えるだけだ。

白馬連峰の雄姿が見られなくて残念と思った矢先に、突然、6年前の密かな旅行が蘇ってきた。インドネシアのスマトラ島のインド洋側の主要都市であるパダンから車で10時間以上の旅をしてクリンチ山に向かった日のことだ。

ネット小説に挑戦

4年半前にジャカルタから帰国したときに密かに立てた計画がある。それは98年のアジア通貨危機、スハルト体制崩壊を時代背景とする小説をいずれは書いてみようということだった。

帰国後のリハビリと雑用にかまけていたこともあるが、当時出版された次の二つの小説に圧倒され執筆の意欲を失ったことも事実だ。辻仁成の「サヨナライツカ」と黒木亮の「アジアの隼」だ。

それでも自分の経験と想像力を何らかの形で試してみたいという誘惑にかられている。時間は掛かると思うがこのブログで書き始めてみようと思う。
タイトルは4年半前に決まっている。「クリンチの霧」という。

クリンチはインドネシアのスマトラ島最高峰の火山の名前だ。標高は富士山よりも高く4,000メートル近くある。この山は赤道直下のためか何時も霧に覆われている。ジャカルタの深い夜の闇とクリンチ山の霧が当時の自分の心を映し出しているような気がしている。

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