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それぞれの山頂ものがたり
自分らしく歩く!

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2018年の日高山脈の登山記録を探していると「日高山脈地図無し登山」というエッセイがあることを知った。

そのエッセイは日本文藝家協会編著による「ベスト・エッセイ 2018」所掲なるも、初出は「文藝春秋」2017年12月号である。著者は「角幡唯介」でノンフィクション作家・冒険家とある。

朝日新聞社に在籍していたことがあるということだが、エッセイを読んでその内容に空疎さを思えるものだった。ひょっとしたら「日高山脈地図無し登山」はフィクションとも言えそうだったけれど、NHKのETV特集で取り上げられたというのだから、まさか虚構ではないだろう。

氏は2017年8月13日から23日までの11日間、地図を持たないで日高の山に入って8日目、カムイエクウチカウシ山の北面が見える稜線に立ったということのようだが、13日から19日までの間どこを彷徨していたのだろうか一切地名や特徴ある地形を示していない。

ブログではカムイエクウチカウシ山のことを八日後に主稜線に出て、こういうかっこいい山に登れた。まだ地図を見てないので、私のなかでこの山はまだメンカウラー岳という、私だけの名前で呼ばれている。」と描いている。事前にもまったく地図を見ていないと言っているようなエッセイや自身のブログの記述振りであるが、登山前も登山後ももまったく地図を見ず、他者の登山記録も見ていないとする氏の言葉は日高の山を長期間歩くということは素人にはにわかに信じられない。

「次々と現れる発電ダムや林道にかなりうんざりした。途中でピラミッド状の山が三つならぶ河原に出たときは、おお、すごい、ここはまるで王家の谷だと感動した」と書いているのが唯一地形的、場所的特徴を表しているが、内容がいたずらに空疎であり、カムエクやピラミッド峰に出るのに8日を要する経路を是非とも知りたいものだ。

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