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カラヤンのドンカルロがなぜ好きなのか考えてみた。
イタリア系の小気味のよい演奏ではないし、使う歌手も必ずしも本来その役を歌う声より軽めの性質を使うのだが、オーケストラの重厚感や時に必要以上におもおもしく感じるテンポ感がこの作品の歴史ドラマとしての重みと、登場人物の感情の襞の一枚一枚を分かりやすく表現しているからなのかもしれない。
イタリアに留学していたのに、好きな作品はリゴレットやトロヴァトーレのように純イタリア的なものではなくて、仮面やこの作品みたいに、ワーグナーの影響を受けたと言われる作品が多いのです。 ただ歌い飛ばすよりも、等身大の人間を演じる事ができるこれ等の作品の主人公達は魅力的です。
ジョルダーノのフェドーラにおけるロリス イパノフ役も上記の理由からとても好きな役です。
ミレッラ フレーニはカラヤンの指揮で歌うのは寝心地のよいベッドで寝るようなものですといいました。 ドイツの大ソプラノ、アストゥリッド ヴァルナイは何もかも暗譜で振るカラヤンに、マエストロ 時々自分でどこを振っているかわからなくなる事があるでしょうと言ったら仕事を干されました。図星だったんですかね。
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