|
亡くなった友人に浴びせたことがある。
大馬鹿者。
彼女は子育てに熱心で、それ故に、学校のいかなる行事にも、熱心に出かけた。
その少し前に、共通の知人の葬儀で会ったとき、血圧が高い、といっていた。
なのに、PTAの親睦会に誘われて、体調を圧して出かけて、くも膜下で倒れて、そのまま。
その彼女の葬儀の時、送迎のバスの車中で、誘った一人が、無理に誘ったわけでもないのに、こなければ良かった。
私は無性に腹が立った。そんな無神経な人間になんかじゃなくて、そんな風に死んでしまった彼女にだ。
無二の親友の死に対して、失ってしまった悔しさから、バカ、と呼ぶことは、その気持ちは痛いほどよくわかる。
しかし、公人の言葉は、おおやけに届くのであって、個人向けではない。
津波でなくなった全ての人たちは、自分自身に予期できない出来事で亡くなった、災害による事故死の人たちだ。
誰だって津波なんかで死にたくなんかない。
そんな言葉は、バッチを外して、酒場のカウンターの隅で呟けばいいんだ。
|