|
数日前、破産管財弁護士事務所から、郵便物が溜まっているので、取りに来て欲しいとの電話が有った。
そのときはそれほど思わなかったけど、時間が経つにつれ、小さなパニックが襲ってきた。
それは、その事務所に行くバスの中で、最高潮になり、事務所につくと、かなりアグレッシブな質問を弁護士にしている私がいた。
別に、自己破産者は犯罪者ではないのだから、弁護士から指摘された事柄について坦々と事を運べばよいだけなのに何故こんなにも不安な気持ちになるのだろう、そう思って家に帰り、ある本を読んで、ああそうだったのか、と思い当たった。
私は、あの事務所の女性事務員から、ある種のパワハラ(精神的暴力)を受けていたのだ。
家に帰り、弁護士に用事が有って電話をかけると、その女性が出たが、慌てるように弁護士に代わった。
もし、意識していたとすれば、否、たとえ意識をしていなくても、あのような行いをすることは人として、如何なものだろうか。
それとも、破産申請をした人間は、自己の名前すら呼ばれない、存在さえ無視される状況に生きなければ
ならないのだろうか。
裁判所に赴いたとき、裁判官に聞いてみたいと思う。
多重債務者ではなく、連帯保証人として、私財を全て差し出して破産するのでさえ、債権者からの皮肉ならば兎も角、全く関わりのない人間からも、かような精神的苦痛を与えられなければならないのか、と。
私の耳の奥には、あの女性の、私を一瞥した後の、ああ、破産者が来てますよ、という声が、今もはっきりと残っている。
|