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今日、グリコ森永事件について、NHKが特集を組んでいた。
一般人には無縁の話だけど、我が家には無縁ではなかった。
それは、千葉県の森永エンゼルカントリー倶楽部でゴルフをしている最中のことだった。
まだポケベルも携帯も普及していない頃のこと。
前半を終えてクラブハウスに戻ると、家から至急の電話が入っていると言われ、何事だろうと、かけると、森永のことで警察から電話があったというのだ。
家に戻り、言われた番号に電話すると、電話に出た人は丁寧でありながら、少し威圧的な声で、聞きたいことがある、と言われた。
パソコンがあれば、いわれた番号が何処であるか直ぐに判ったんだろうが、当時の我が家はワープロの時代。
とりあえず神奈川県警に電話をすると、それは怪しいので気をつけるように、と言われた。
が、直ぐに、その方は警視庁の方なので、と、硬直した声の電話がやって来た。
たぶん、我が家、というか、私は完全に疑われていたのだと思う。
理由は、私は既に高校時代の行状に拠って、公安からマークされている存在だったから。
それが証拠に、先方は単なる確認だと言いながらも、任意の取調べを受けたのは、当時我が家に在ったワープロの本来の持ち主の夫ではなく、私だったのだから。
名前を忘れたが、その捜査一課の人は、四方山話のような話をした後に、件のワープロが何処にあるかと尋ねた。
そのワープロは既に我が家では不要のものになっていたので、当時息子の玩具と化して、文字は庭先に散らばっていた。
それを伝えると、了解したのかどうか、彼は帰って行き、しかし、それと同時に県警の人がそのワープロと、庭に散らばっている文字盤を丁寧に拾い集めて持ち帰った。
持ち帰る際、用が済んだら返すか、と言うので、もう要らないので破棄して欲しいと頼んだ。
テレビを観ながら、私は疑われていたんだ、と、しみじみと思う次第だ。
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