俺流殴り書き

半透明の死亡霊をオレは見たのさ〜この場所で〜

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お袋へ

1月26日にお袋が死んだ。
胆管癌で4ヶ月に及ぶ入院生活。
物心ついてから、叱られることしかしてこなかった。
取り返しのつかない事があるなんて、意識しないで生活してきた。
【仕事が忙しかった。】
【息子二人の子育てに忙しかった。】
そんなの言い訳でしかなく、もっと真剣に時間を考えれば良かったのかもしれない。
入院してまもなく、じっくりと二人きりで会話した。
弱さを見せない母だった。
すぐにテレてしまって、感情表現のヘタな母だった。
多分に血を継いでいるオレであって、まともな会話はほんの限られた時間しか記憶がない。

枕経の時、オヤジがオレに写真を見せた。
最近の半分くらいしかない、若かった母が、しゃべれない位に小さいオレと写っていた。
しかめっ面しか記憶にないオレに、満面の笑みで写っている写真。
後悔とか、感謝とか、謝りたい気持ちとか、いろんな感情がぐちゃぐちゃになった。

オレが赤ん坊の時、ちゃんと甘えられていたか?
立ったり歩いたりした頃、ちゃんと心配かけたか?
学校に上がる前、行動範囲が広くなって、心配と頼もしさを感じさせることができたか?

それ以降は、オレも覚えている。
ケンカして謝りに行かせたり、学校に呼び出しを受けたり、親不孝は目いっぱいした。

「ありがとう」なんて言った事もない。
もう直接言えないことが悔やまれる。
これほどにキツイなんて思ってもいなかった。


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