不あがり

只今、体調不良によりコメント欄を閉じておりますが。何かございましたら。ゲストブックにご連絡お願いします。

洋画

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アパートの鍵貸します。1960年。
ジャック・レモン シャーリー・マクレーン
ビリー・ワイルダー監督。
 
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この名作を私なりに個人的見解により検証する(笑)。
あくまで個人的に。
 
平たくいうと出世を夢見た男が
その出世のために上司の不倫を助け、
自分の部屋を逢引のために貸し。
それにより出世を企む。
 
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その企みは上手くいったかに思えたが。
そこに誤算があった。
その出世に一番手を貸してくれるであろう
上司の愛人が。
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その男が密かに憧れ惚れている女性と判り。
その出世街道を捨てる。
 
そしてその町を出るべき荷造りをして
クリスマスを迎えようとしている。
 
その夜、その女は不倫相手と会う事になるが。
土壇場でその上司を振り。その男の所へ駆けつけた所で
エンディングとなる。
 
 
エンディングの映像である。
この男は惚れきっている。しかしこの女の顔は頭の中に不倫相手の顔がある
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 このカットは本当に素晴らしい。この二人のその後を語っているようだ。
 
この映画を初めて観た時
『つまらないコメディだ』と吐き捨てたものだった。
まだ若すぎた(笑)。
 
それからしばらくしてサラリーマンをやる事になり。
この見方が変わる。この男の気持ちが判る。
笑って済ますコメディとはとても思えなかった。
その悲哀に号泣した。
 
しかしそれから数十年が経ち考えてみると。
この後この二人は結ばれるのか。
そして幸せな結婚生活を迎えたのか。
はなはだ疑問である。
 
だからこの終わり方をしているのでは。
 
お互い知りすぎているのだ。
出世のためにその実力ではなく。
姑息な手段でその課長の座を狙った男。
 
その姑息な手段と知らずにその部屋を借りて
不倫を繰り返していた女。
 
今はその勢いで二人は結ばれるかも知れない。
その熱い勢いが冷めた時、お互いに不信感が募るのでは。
 
その男は元々実力が無い。そして唯一の出世の道を絶った。
そして今は無職の身である。
 
女はおそらくこの仕事を辞めることは無い。
何食わぬ顔をしてエレベーターガールとして勤務する。
何と言われようが。生活がかかっている。
 
男は次の職場を探すために他の町に行った事であろう。
事実最後のシーンでその話をしている。
 
つまりこの二人は少し遠距離恋愛となる。
男はそこそこの仕事を見つけるかも知れない。
 
しかしそれで女が満足するかである。
エレベーターガールとはいえ超一流の
会社にいるのである。
 
その当初の目的は一流の男を掴む想いが
あっての就職ではなかったか。
そこそこ良い女である。
その武器を使っての不倫であった筈である。
上手くいけば本妻を追い出し後釜に
座るつもりでいた女である。
 
おそらくまたこの会社の中の男が目をつける。
そして誘惑する。そしてその誘惑に負ける・・。
 
 
 
 
この男の服装は典型的なアイビースタイル。
このスタイルはアイビーリーグ出身のスタイルで
超一流の学校を出ている事を表している。
根底にWASP ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントという
アメリカには一流になるための不文律がある。
この男はそれに憧れてのスタイルでは無かったか。
 
     いかにもアッパーと思われる上司。それに憧れる男
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       この配役も素晴らしい。
 
この監督はそのあたりを加味して脚本を書いているのでは。
因みにこの役を演じたジャック・レモンはハーバート大学出身である。
 
女の素性として。兄が出てくるが。その兄の風体、粗暴さを見て明らかに
底辺の出と判る。このあたりの深い描き方がこの脚本の素晴らしさだと
思う。この女はその男と同じ匂いを感じている。
だから惚れる事が出来ないのだ。
そのあたりの描き方も素晴らしい。
 
すみません。この名作を
身も蓋もなく分析しています。
あくまで世の中を斜めに見ている男の戯言です。
お許し下さい。


注・2017年4月26日
『私はどうも読み違いしたようです』で


解釈を変更しました。お読み頂ければ幸いです。



閉じる コメント(20)

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おはようございます。
これは有名な映画ですね。
ストリーの展開が小憎らしいです。

この頃のエレベータガールの地位は高かったでしょうね?
今住んでる町に最初にエレベータが出来たのは小学校の5年頃
でしたが、乗り口の両サイドに白い手袋の美人のお姉さんが
居ました。
エレベータに乗りたいが乗り難いキョロキョロしながら乗ったものです。
ナイス!

2013/5/19(日) 午前 8:36 [ pada ]

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pada様へ
初めて観た時はホント『こんな女に惚れるなよ』という気持ちでした。それが時代が経つにつれて。『これ良い女だよ』なにります。不思議です。今その大昔の映像を見ると。これは男が落ちると強く感じました。エレベーター内の映像を見ると何とも魅力があるのです。この花をつけてくれる映像で私は今でもこの女に落ちると思います(笑)。この女優上手いです。
最後の微妙な顔。この記事を書く時にこの映像を見つけて。これだ!と思ったくらい。素晴らしい表情をしています。ジャック・レモンは食われていますね(笑)。
私この歳に来てこの女優に落とされました(笑)。
とにかく上手い。ナイス&コメント有難うございます。

2013/5/19(日) 午前 8:57 不あがり

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こんにちは
不あがりさんの解説はいつもわかりやすくてナイスです。(笑)

仕事と割り切っていても、割り切れない事もありますもんね。
恋愛となれば、職も捨てる覚悟。
硬派なのでしょうか…。

ある意味、格好良いのかもしれませんが。

一度はそんな恋愛して見たいものです。(笑)

2013/5/19(日) 午後 0:38 ゲンジ

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ゲンジ様へ
格好良いですか。実は私、同じような経験しています(笑)。それこそ命も職も懸けました。その結果が今の私です。この映画では女は駆けつけますが。実際は駆けつけることはありませんでした。もちろん鍵は貸していませんが(笑)。
この映画は駆けつける所で終わっていますが。記事にも書いていますが。その結末はこの監督には判っている。だから最後の映像の女の微妙な顔になるのだと思います。
今回この記事を書くためにこの映像を見つけた時。
やはりそうだったのかと気がつきました。ただでは終わらない。流石です。観る人により読み解ける映画を撮った。素晴らしい監督であり。またそれに応えた女優の演技に改めて感激しました。ナイス&コメント有難うございます。

2013/5/19(日) 午後 1:12 不あがり

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えっ、不あがりさんは経験ありですか。
渋いですね。(笑)

色々ご苦労なさってきたのですね。

不あがりさんの人生で、ドラマが出来ますよ。(笑)

2013/5/19(日) 午後 2:50 ゲンジ

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ゲンジ様へ
ホント優しい。これも経験です。しかし最後のシーンを観ると未だに泣きます。おそらく私の場合も上手く行っても長続きしなかったと今考えると思います。それに気づくまでは大変な時間が掛かったのも事実です。思えば他の方より色々経験させて頂いております。おそらく普通に生活していれば決して見る事が無い世界も見てきまし歩んできました。私の人生は物語になると言った方がやはりいます。人それぞれ皆さん物語を持っておられます。私に取って重大な事件も傍から見たら大した事件となりません。少しキューブリックが入っています。詳しくは拙ブログ、バりー・リンドンをご覧下さい(笑)。有難うございます。

2013/5/19(日) 午後 3:22 不あがり

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女なんてどれも 妖怪ですよ!化け物ですよ!

可愛い人が恋人になり、嫁になり、妻となり、母になり、鬼になり、誰にも倒されない妖怪「おばさん」になるのです!

またカッコいい俳優さんが演じるから のめり込んじゃいますね〜。

我が旦那が不倫しないのは、「面倒くさい、お金がない」だそうです。

世の奥さん! 小遣いは、持たせ過ぎてはいけませんよ!

2013/5/19(日) 午後 3:59 [ 茶キチ ]

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茶キチ様へ
その可愛い魅力的な女にしたのは男です。この映画の女もその上司に磨かれた女です。ですからヒラの男が夢中になっても相手にされないのです。世の中、男と女です。その相乗効果により。男も女も磨かれる。この最後の映像を観ていただくとこの女が惚れた気持ちも判ります。私はこの鍵を貸した男を見ると。大昔の私を思い出します。服装や格好をいくら頑張っても追いつけない。そのもどかしさが良く出ている。この俳優もその役どころを良く掴んでいる。そしてその男に『愛しているよ』と言われた女の顔が何とも言えず上手い。その女の心理をついている。これは名演技です。これでオスカーは取り損ないましたがゴールデングローブ賞は取っている。この女優も若かったのにその役どころを本当に掴みきっている。茶キチ様、女は化け物などと言わないで下さい。その魅力に惹かれる男が悪いのです(笑)。私は死ぬまで惹かれ続けると思います。但し、最近は一歩引いています。それが身の安全というものです(笑)。有難うございます。

2013/5/19(日) 午後 4:35 不あがり

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この映画にはいろんな思いがあって‥‥、でも今夜は早寝するんで、改めます。

2013/5/19(日) 午後 7:54 [ 海比古 ]

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海比古様へ
楽しみにしています。お疲れ様です。お休みなさい。
有難うございます。

2013/5/19(日) 午後 7:57 不あがり

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不あがりさん
アパートの鍵貸します。どこかで聞いたような
ウディアレンは舞台でしたでしょうか。
少し記憶が曖昧です。
しかし不あがりさんの服装チェックは鋭いです。
学校の校門の前にいる先生よりも鋭すぎます。

2013/5/19(日) 午後 8:25 [ ことじ ]

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ことじ様へ
ウディアレンはこのテーマは扱っていないと思います。
この映画は1960年製作ですから。私も公開当時ではなくテレビで観ています。この時代の服装が一番好きな物です。
この時代が第一期のアイビー時代となります。私はこの後の第二期のアイビーとなります。この頃の服装にはちょいとうるさいのです。WASPに関してはアメリカ人が驚いていました。もちろん先生とは比べ物にならないと自負しています(笑)。有難うございます。

2013/5/19(日) 午後 8:42 不あがり

こんばんは。
シャーリーマクレーン、演技派の女優でしたが、なかなかオスカーには縁がありませんでしたね。晩年になって、ついに受賞したのですが、その時の表情が実に味わい深かったのを覚えています。
男と女、上手いくかは分かりませんが、自分が付き合いたいと思って、付き合い始めて、それが上手く行かなくても納得できると思うのです。
この歳になって思うのは、男も女も、恋に関しては愚かな生き物という事です。特に若い頃は、真実の愛が全く見えないものです。

2013/5/19(日) 午後 10:10 [ ひがにゃん ]

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ひがにゃん様へ
確かに恋は盲目と言いますから。男はその女しか見えていなかった。女は不倫相手しか見えていない。尚且つ自分が悪い事をしていると全く思っていない。生まれた不幸を恨む。もう少し早く生まれていればこんな事(不倫になる)は無かった。この中で一番冷めているのは不倫相手の男だけなのです。それはあくまでお遊びなのです。女はそれに気がつかない。
贋作を掴まされる典型的な例ですね(笑)。惚れすぎて欠点が全く見えなくなる。そして掴まされてしばらく経つとその欠点に気づき大変な買い物をした事に気づく。
今考えると私は真実の愛というものを全く経験していないことに気づきました。もしかしたらその真実の愛に出会う事があるのかも知れませんね。ただその時は棺の中という感じです(笑)。鋭い考察有難うございます。
追伸。シャーリー・マクレーン、ホント上手い女優です。見事です。この演技に惚れ直しています(笑)。

2013/5/20(月) 午前 4:31 不あがり

日曜に投稿の記事へのコメントを飛ばしてしまい大変失礼しました。
この映画は題名のみ知っていた程度でしたが不あがりさんの解説、評論で詳しくわかりました。

一見、目をそむけたくなるような社会の縮図は時と形を変えても人間が生を営む限り永遠に繰り返されるものである。
世の縮図を集積したような映画で原作者の着眼点が素晴らしいと思いました。
私の関連記事、自作エッセイ「暗闇に葬られようとする人の世の縮図」をトラックバックさせて頂きたいと思いますので宜しくお願いします。
本日も勉強させて頂きありがとうございます。
MN

2013/5/21(火) 午前 6:09 横町利郎

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ミック様へ
ご丁寧に有難うございます。この物語コメディとして作らないとかなり悲惨な状況の映画となります。そのあたりを軽く描いているようで、その内容は深いです。この脚本は監督だけでなくビリー・ワイルダーが参加しています。彼は相当人生に苦労していると思います。その人生の悲哀をコメディとして描く。なかなかの作品かと思います。ナイス&コメント有難うございます。並びにトラックバック有難うございます。

2013/5/21(火) 午前 6:39 不あがり

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請求書、拝受。他にも何枚も来てます♪
まず、不あがりさんに支払わねば。

この映画、観たのはたしか23〜4のころじゃなかったかな。アートディレクションが仕事で、外部のデザイナーやカメラマンなぞを指名しながら、印刷物の原稿作りをしてました。で、ニューヨークのアートディレクターズクラブ発刊の「Art Direction」てな雑誌を見ながら、同僚と勉強ごっこもしてたころですね。
アメリカじゃ、出世すると窓際に部屋をもらえる。一般社員はフロアの中ほどにたむろしてデスクに向かってます。J.レモンは意図に反した裏ワザで出世して、窓際の部屋をモノにしますね。ガラスドアには自分の名前が誇らしげに書き出されます。「いいよねえ、あんな部屋もらえたら」なんて同僚と話していたもんです。
(つづきます)

2013/5/21(火) 午後 9:51 [ 海比古 ]

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つづきです

てなくらいの年代ですから、不あがりさんの分析力には及びも着きません。表立った見方しかしていないんです。

・エレベータに乗るとき、ご婦人が居れば帽子をとる。
・独身暮らしなら、テニスラケットでパスタの湯切りもOK。
・マテニィなら9杯10杯呑んでも許される。
・新兵器みたいな、クルクル回る電話帳は欲しい。
・あっちには「ラブホテル」ってのがない‥‥なんてね。

当時、ニューヨークのアートディレクターたちは、チャコールグレイの細身のスーツに、黒系の細いタイを結んでました。我っちらもそれに倣って、そうしてたもんです。
ですが、不あがりさんのご指摘にあるWASPってのはもちろん知らないし、男と女の生きる知恵=生きる力の違いってのも解ってませんでしたよ。
「バンッ」って銃声がして、驚いたS.マクレーンが階段を駆け上がってみると、それは、しがない男やもめのささやかな引越祝いのシャンパンでした。二人が顔を合わせてハッピーエンド、としか観なかった我っちは子どもでしたね。

不あがりさん、この映画に限らず、とても勉強させてもらってます。ありがとうございます。

2013/5/21(火) 午後 10:04 [ 海比古 ]

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海比古様へ
すみません。身も蓋も無い分析をしてしまい。これはあくまで私の勝手な世の中を斜めに見た観かたです。これがあっているわけではありません。普通にハッピーエンドと観ていれば世の中丸く治まるというものです。どこかで私は捻くれてものを考える癖がついてしまったようです。その人生の歩み方。あるいは持って生まれたものか。それは判りません。しかしそんな観方しか出来なくなったようです。気がつくと素直に観る事が出来無くなった自分があります。こんな観方しか出来ないのです。ゴメンナサイ。
有難うございます。

2013/5/22(水) 午前 4:58 不あがり

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アート様へ
ナイスを頂き感謝しております。
有難うございます。

2017/4/26(水) 午後 11:21 不あがり

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