不あがり

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ノーネクタイ その昔の恐ろしかった思い出。私の決死の決断(笑)。
 
30数年前、私は東京のオーディオ専門店にいた。
商売とはホント不思議なもので。
ちょっとしたことで売り上げが上がったり下がったりする。
 
年度目標があり。それに向けて皆一丸となる。
というより。その年度目標に達しなかった者は立ち去れ。
いやクビになる。仕事場とはそんな所である。
 
ある時、わが社の社長がふと思いついた。
 
ネクタイなど締めずにお客様ともっと
フランクにお付き合い頂ければもっと売れるのでは。
 
わが社はこのワンマン社長で回っている。
早速、ネクタイ禁止となった。
 
私が入った頃は、ネクタイを会社に行って
締めていて怒鳴られたものだった。
 
これが吉と出るか凶と出るか。
 
私は真っ向から反対したが。
私のようなヒラが何を言っても通らない。
 
文句を言ってクビにならなかったのは。
多少成績が良かったからだ。
 
東京のど真ん中で
お客様の中でネクタイを締めていない人を
探す方が困難な時代である。
 
このあたりが、わが社の社長の、
見えていないところであった。
 
お迎えする我々はジーパンにトレーナー姿であったり。
とにかく皆普段着で会社に来られるので喜んでいた。
 
一日が経ち、売り上げ下がる。
二日経ちまた下がる。お客様の数が減る。
 
年度目標はその月割りに日割りにしての積み重ねである。
 
三日経ちまた下がる。
 
おそらく下がった理由は、
社長に言わせるとお前らの接客態度と
その努力が足りないと言う筈である。
 
とにかく売り上げ目標に達しないヤツは
人間として扱われない。
 
私は一人、以前と同じ服装で会社に行った。
スーツにネクタイを締めて。
この店舗には社員10名他ヘルパーが数名。
その中でネクタイを締めているのは私だけあった。
 
ヒラであるからその上がいるわけで。
その一人が
『お前、社長に見つかったらクビだぞ』と注意が入った。
『どっちみち。売り上げが落ちたらクビになる』と
返事をして無視して仕事に入った。
 
売り上げが上がる。お客様もお見えになる。
翌日もそれで通した。また上がる。
三日目か四日目を過ぎたころ。
当時店長をしていた男がネクタイを締める。
 
それから私に文句を言っていた男も
ネクタイを締めるようになる。
 
よっぽど『おい!クビになるぞ』と
言ってやろうと思ったが。
ここで喧嘩を売っても仕方ない。
 
その内全員がネクタイを締めるようになる。
 
いつの間にか、いつもの服装に皆戻っていた。
そして売り上げも何とかその三日間を取り返し
その月を乗り切った。
 
おそらくその月をノーネクタイで
通していたら全滅だったと思う。
そして全員クビであったであろう。
 
しかし本当の所は判らない。
数字が全てである。
 
本来なら社長から詫びが入って良いと思ったが。
その通達が何事も無かったかのように終わった。
今思うとアレは何だったのだろうと思う。
 
今だったらクールビズのつもりかと
笑ってしまう所だが。
 
その頃は
笑えない
私のクビをかけての決断であった。
毎日が戦争であった。
あの頃が懐かしい(笑)。
 
 
 
 
 

閉じる コメント(27)

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アアイアウ様へ
私はネクタイ大好きです。そしてネクタイは男に残された最後のお洒落であると信じています。このネクタイ一本でダサい男を一人前に見せてくれます。私は当時も今も金を大して稼いでおりません。着る物もそれほど持っていません。ネクタイ一本でその男の雰囲気が変わります。そして着たきり雀であってもそれを隠してくれます。私は当時、毎月一回はネクタイ売り場に行って一本気に入ったネクタイを探しに行きました。気に入った物が無ければ次の月で良いのです。無理に買う必要はありません。このネクタイのお陰で大分救われたと思っています。有難うございます。

2013/8/19(月) 午後 11:25 不あがり

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海比古様へ
嬉しいです。そのお言葉が。当時、誰も私のこの決断を良しとしなかったようです。おそらく余計な事しやがってと思っていたと感じます。しかし、一日二日とお客様が減る。売り上げが落ちる。それだけで年間の売り上げ目標が遠退きます。何よりお客様の感じがいつもと違うのです。オフィス街でもあったのでお客様引いて行く。それを感じたのです。これはあくまで私の感じた事です。しかし営業は全て結果が物を言います。数字を上げた者が勝ちとなります。このあたりが辛いですが。それが全てです。有難うございます。

2013/8/19(月) 午後 11:41 不あがり

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商売となるとお客様は神様ですの世界ですから、お客さんと同等ではNGなはずです。高い背広やネクタイもお客さんを見下すことになるでしょうし 一生懸命働いてきたサラリーマンを小ばかにするような 格好もダメでしょう。清潔感があってだらしなくないのがいいと思います。

バカな大手家具屋がいました。セミナーの受け売りでしょうね、話の途中で目線を靴に持っていくんですね。靴を見て財政を量るんです。
向こうから話しかけておいて お客を値踏みするんです。最悪です。
お金持ちほどケチなのを しらないんですね。そう言う事をセミナーで教えないと!

2013/8/20(火) 午後 1:31 [ 茶キチ ]

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茶キチ様へ
接客業を良くご存知ですね。今はもう判りませんが。当時は二言言葉を交わすと大体この方は買いに来ていると判りました。とにかく短い時間で売る。一日一日が勝負ですから。先ず『いらっしゃいませ』と声をかける。これで相手方に私たちがいますよと。知らせます。その反応により『如何ですか』。この時点で大体買いに来たかどうかが判断つきます。何故だか判りません。ハイエナ状態です(笑)。お客様の格好では判断しませんでした。靴で判断というのは大昔の下足番の引用かと思います。セミナーとか。コンサルタントの話を聞いているようでは営業マンは出来ません。その場その場で対応が違ってきます。それはあくまで現場で培われるものだと思います。とは言っても今の私には全く見えなくなりました(笑)。今の方たちはもっと大変かと思います。有難うございます。

2013/8/20(火) 午後 2:06 不あがり

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おはようございます。
営業は売上が第一ですね。
確かに成績は、ちょっとした事で変わります。
工場で育ったpadaは営業的な客先対応が大の苦手、客先と接する事
は多かったのですが、技術的な事ばかり値段交渉などが大嫌い
でした。
しかし、営業マンの中ではトラブルに対してはめっぽう強かった
です。
扱っている機械は高い物では10億〜、客先も苦手としているところ
は電気関係でした。
これが強かったので、大手を振って客先に行けました。
売り上げは上がりませんでしたが、客先からは重宝がれ、このお蔭で
営業に居座る事ができました。
これがなければ首でした。
ナイス!

2013/8/21(水) 午前 9:10 [ pada ]

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pada様へ
営業は売り上げだと偉そうに言いましたが。もっと大事なのはトラブルの時の対処です。私は元々、オーディオ知らないで入った人間です。それが何でいるとなる訳です。それで随分と虐められました。店にいても仕方が無い。売った人間のクレーム処理として品物を持ってお詫びに行っていたのが。この仕事の最初でした。pada様のその技術力によりお客様が信用される。これは会社にとって貴重な存在です。しかし桁が違いすぎる。10億ですか。凄い!
私の店舗は年間のこの時の売り上げ目標が11億でした。私はその20%。2億2千万でした。私は即答で『この金額は無理です。』『では幾らなら行けるのか。』電卓を弾いて1億8千万としました。月割りにすると1500万です。当時の営業マンが1000万目標ですから。とんでも無い数字でした。これをクリアするのは無理と思われましたが。しかしこれを達成しました。が、私はこの会社を去ることになります。この決断はホント私にとっては命がけの仕事となった次第です。お粗末(笑)。ナイス&コメント有難うございます。

2013/8/21(水) 午後 1:32 不あがり

こんばんは。
社長はきっと、どこかのセミナーか、本で読んだ知識に飛び付いたのでしょうね。変化は必要ですが、悟られないように変化するのも大事な場合があると思います。自分は小さな組織のトップなのですが、服装の変更は、意外に重要な決断ですので、慎重にしています。現在は、旧制服と一日置きにして、反応を探っています。

2013/8/21(水) 午後 9:21 [ ひがにゃん ]

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ひがにゃん様へ
この社長は超ワンマンで社員に絶対服従を強いりました。私はバカがつく位会社のためと思っていた男です。しかしその服従には少なからず抵抗していました。会社の売り上げが一番だろうという考えでした。そのために、この服装の件で真っ向から反対しました。それは先ずお客様が我々の格好を見てどう思われるか。不快に思ったらその時点でアウトです。あの店だから行く。そんな気持ちになって頂かなければ売り上げは落ちます。この社長はある意味優秀でしたが。そのあたりが全く見えていない人でした。また私の周りは社長に対して皆イエスマンでした。それはおかしいのです。社長であっても間違いはある。進言する男が一人もいない。このノーネクタイに関しても私以外誰一人文句を言った人間はいませんでした。おそらくクビになりたくなかったからです。これは自己保身だけであり。会社の事を何も考えていない事になります。この時は私の決断が全店にも通ったようですが。私に対する評価はおそらく生意気なヤツだになったようです。そのあたりが残念でなりません。有難うございます。

2013/8/21(水) 午後 9:52 不あがり

『社長であっても間違いはある』、そしてそれをクビを覚悟の上で実行に移す…昨晩のひがにゃんさんに対する返コメントを拝見し、改めて命を張った不あがりさんの心意気、男気を感じ大変感動しました。
十日ほど前に伊達政宗の人取橋の戦いをアップした時に不あがりさんのコメントを思い起こしました。
実はあの日の記事で私が一番言いたかったのは政宗の家臣片倉小十郎が体を張って主君を戒めた言葉『成算もなく猪突猛進するのは匹夫の勇にあらずしてこれ何ぞや!』でした。
鬱蒼とした枝葉に覆われた樹木から幹を思い起こすのはなかなか難いものですが、この焦点を見事に見抜かれた不あがりさんの着眼の鋭さに驚き、畏敬の念を抱きました。
もう一度この
エッセイを読み返し、この時の不あがりさんの行動に片倉小十郎影綱に匹敵するような武士の志を感じました。
きょうはこの時の記事と片倉小十郎に関する記事をトラックバックを頂きたいと存じますので宜しくお願い致します。

2013/8/22(木) 午前 5:40 横町利郎

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ミック様へ
先ずは私のこのブログを読み返して頂き、そしてまたコメントを頂戴する。それだけでも有難いのに。評価までして頂くそれが本当に嬉しいです。やはり生きていて良かったと思う次第です。若い方に『人生とは後悔の数を死ぬまでにどれだけ少なくするか。その数を減らす生き方をして欲しい』と言っていたのですが。今そんな私が報われた気がします。私は長い事生きて来て殆どが負け戦です。この時も会社には損益を与える事無く目標額を達成しましたが。私は結局弾き出された格好でこの職を辞めます。今考えると全てが私に逆風でした。しかしやることはやったと思っています。時たまあれは何だったのだろうと考える時もあります。そんな想いがあり。今回のブログとなりました。ミック様のその温かいコメントにどれだけ救われる事かと今思います。本当に嬉しい。トラックバックを頂き感謝しております。有難うございます。追伸。コメントが纏まりません。それ程嬉しい。

2013/8/22(木) 午前 6:45 不あがり

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papa7159様へ
いつもナイスを頂き感謝しております。
有難うございます。

2013/8/22(木) 午後 2:26 不あがり

三度目のコメント失礼します。
不あがりさんの信念を貫く生き方に悔いのない人生を彷彿しました。
このエッセイは必ずしや、不滅の名作になることでしょう。
きょうはバックミラーが不要となった私の人生と重なりました。
週末故に少し酒に酔っていることをお許しください。
きょうは自作エッセイ「我が人生にバックミラーは要らない」をトラックバックを頂きたいと思います。

2013/8/23(金) 午後 8:08 横町利郎

不あがりさん、きょうは酔いに任せて告白します。
私は今まで失敗を恐れずに突き進んできたのです。
この思いを綴ったエッセイがありました。
それは「失敗を恐れずに突き進むです」傍から見れば無鉄砲で馬鹿な奴に見えるかも知れません。
それでも私はこの生き方を貫いてきたのです。
自作エッセイ「失敗を恐れずに突き進むです」をトラックバックを頂きますので宜しくお願い致します。

2013/8/23(金) 午後 9:38 横町利郎

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ミック様へ
この会社は私が辞めて何年後かにレーザーディスクを作った会社の子会社になったと聞きます。それが良かったのか。悪かったのかは、私には判りません。そしてこの店舗も無くなります。10年近く経ちその駅に降り、その店舗があった所を歩いて見ると全く違った店が立ち並び。時の経つのは早いと感じました。それから数十年経ち、あの頃の上司たちは生きているのだろうか。そして当の社長も生きているのだろうかと考えます。私もかなりの歳になり。今ようやくこのブログにこの当時の事を書き、ミック様にこれ程のご評価を頂くとは思ってもみませんでした。本当に有難い。しかし当時はその一つの捨て駒でしか無かったと考えると寂しい思いもあります。しかし当時はその仕事を何としてもやったという思いがあります。私のためではなく会社のためにやった。そんな想いです。トラックバックそしてコメント有難うございます。

2013/8/23(金) 午後 10:19 不あがり

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ミック様へ
失敗を恐れていては何も出来ません。その気持ちは重要です。ただ会社組織にいる限り。自分のためではなく。会社に対して利益を上げる事が出来るかではと思います。時としてその想いが強すぎて会社に損益を与える可能性があります。その時の事をお考えになり前へ進む事をお勧めします。そしてその間違いに気づいた時、それにいち早く対処して傷口を大きくしないうちに処理できるかにかかっています。責任を取るとらないはその後の問題です。ただ最近問題を解決する前に自分の逃げ道を確保する方が多すぎる。そんな気がします。トラックバック有難うございます。

2013/8/23(金) 午後 10:36 不あがり

不あがりさん、二番目のコメントですが私は不あがりさんがネクタイをおつけになったことを「失敗を恐れずに突き進む(クビを恐れずに突き進む)と感じこれを比喩させて頂きました。
百も承知の上なら申し訳なく思います。
「時としてその想いが強すぎて会社に損益を与える可能性がある…」についてはまったく同感です。
トラックバックさせて頂いた記事は私の人生感を比喩した記事です。
これに対しての不あがりさんのお言葉を私は助言として解釈致しました。
比喩を使わせて頂くなら、片倉小十郎が蘆名攻めの初陣で血気に逸る主君、伊達政宗を戒めた兵法がこれに当てはまるのではないでしょうか?
即ち「戦は出るべきところは出て、引くべきところは引くのが当然、成算なくして猪突猛進するは匹夫の勇の如き」という言葉であります。
けして物事の真髄を外さずに発せられたお言葉、心に浸みております。
いつも徳のあるお言葉を頂きありがとうございます。大変感謝しております。

2013/8/24(土) 午前 5:26 横町利郎

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ミック様へ
私はもう現役を外れて大分経ちます。おそらく見えていたものも見えなくなっています。私の考えはあくまで負け戦で人生を送った男の戯言です。何かお役に立てれば望外の喜びとなります。こちらこそ温かいお言葉をおかけ頂き感謝しております。いつも有難うございます。

2013/8/24(土) 午後 2:37 不あがり

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kon*21*
初めまして。ご訪問有難うございます。
そしてナイスを頂き感謝しております。
これからも宜しくお願いします。
有難うございます。

2013/9/1(日) 午後 6:41 不あがり

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六本木の東京日産ビルの中に、カネボウ・ディオール事業部があり、社販で、随分買いました。グレーフランネルのダブルスーツなどは、生地の質も良く、今でも、時々、欲しいと思う逸品です。

2015/8/28(金) 午後 6:07 [ がらくた・おやじ ]

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がらくた・おやじ様へ
六本木にそんなビルがありましたか。実はあまりそちらの方に行っておりません。今でこそ若者の町となっておりますが。当時は大人の町でして。敷居が高く感じたものです。あの辺りには70年代ですかね。アウトドアの品物の店があり。ジーンズのLEEが日本で初めて売り出された所がありました。『グランマ』という店でした。あと『アウトポスト』という店があり。通ったものです。グレーフランネルのスーツですか。これが似合うとなると本当にお洒落な方となります。羨ましいですね。凄い。有難うございます。

2015/8/28(金) 午後 6:18 不あがり

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