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ゴッホは素直で優しい男である。そしてテオとその妻ヨハンナの篤い想いが彼の絵を残した。少なくとも私はそう思っている。
ゴッホはとかく
激情の人とか熱い人というイメージがある。
確かに絵は熱い。
しかし
彼の絵は素直である。
『おお!これは美しい。』
『今日は落ち込んでいる。』
『悲しい。』
『辛い。』
その想いが彼の絵に素直に反映されている。
これ簡単そうで描けない。
そこに彼の才能があったのでは。
決してデッサン力のあった画家ではない。
そしてもうひとつ。
生涯で一枚しか売れなかった男の
絵が何故ここまで有名になったのか。
それは弟テオの援助によるものが多いが。
ゴッホが死んだ時、その葬式の時に
昏倒して彼は数ヵ月後帰らぬ人となる。
では誰がゴッホの絵を紹介したかである。
テオの雇い主は全くゴッホを認めていない。
テオは個展を熱望したが認められなかった。
ここでテオの妻の力がある。
このヨハンナが
膨大なゴッホとテオ等の書簡を残して発表する。
そして回顧展を開いているのである。
では何故そこまでやったのか。
普通であれば愛する夫が死ぬまでゴッホの面倒をみた。
そしてその直後の夫の死である。
当然恨み辛みが出て来るはずであるが。
彼女にはそれが無かった。
ヨハンナとゴッホの出会いは
意外と良好であったと思われる。
彼女が残した書簡に、
初めてゴッホと会った印象が書かれている。
『病気と聞いていたが。
私の夫よりガッシリしていてよっぽど夫より元気に見えた』
そしてゴッホが身重のヨハンナに
『ヨーちゃん。つわりにはイチジクが良いと聞いた。
これをお食べなさい』と手渡したとある。
おそらくヨハンナの印象は非常に良かったのだと思う。
ヨハンナは嫁いで来た女性である。
その義兄であるゴッホはその中では
本当に優しい男と感じたのでは。
それだから
夫がゴッホに対して必死で援助しても
危機的な状況にならなかったのではないか。
ヨハンナはおそらくそれほど絵の知識も無いと思う。
しかし聡明な女性であった事と思う。
膨大なゴッホの書簡を読み。
それを発表し。絵を紹介する事で
誰かが認めてくれるのではと
考えたのではないか。
そしてその想いが届く事となる。
ヨハンナの真意は判らない。
しかし彼女が膨大な書簡や絵画を残した事は
事実である。その事実こそが素晴しい。
もうひとつ。
ゴッホは粗野なイメージがありますが。
語学には非常に堪能で母国のオランダ語。
フランス語、英語、そしてドイツ語まで話していたと
言われています。相当の努力家でもあった。
※追記。
ミック様にトラックバックを頂いております。
ゴッホのあの集中力のある絵は
どこから来たのかという
私の謎が解けました。
是非お読み頂ければと思います。
これは非常に勉強になります。
必読の価値ありです。
ゴッホに対する見方が変わります。
追伸。
毎度恐縮ですが。PC不調です。
そのためコメントを頂いても
リコメ出来ない可能性大です。
その失礼をお許しください。
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ゴッホが躁うつ病を患い、強迫観念にとらわれていたことは以前に不あがりさんとやり取りしましたが、一般的に彼は攻撃的で気難しい偏屈(そのために牧師になるのを諦めた経緯)な性格だったと聞いていたので、きょうは不あがりさんによって新しい素顔を紹介して頂きました。
超一流の芸術家の多くは生前になかなかその作品を理解してもらえずにピカソなどの例外を除き、悲惨な生活を送った人が多いですが彼もその一人だったと思います。
これがテオからその妻に伝わり、彼の作品は死後に大センセーションを巻き起こしたのですね。
丁寧な解説を頂きありがとうございます。トラックバックを二つほどさせて頂きたいと思いますので宜しくお願い致します。MN!
2013/12/7(土) 午前 11:27
ミック様へ
私、この男好きなんですよ。確かに攻撃的な所もあります。それは相手が彼を理解していなかった事もあるのではと思います。人は多面的です。彼の悪いところばかりが言われていますが。その誤解を少しでも私なりに解く事が出来ればと思っております。実はその教会とのやり取りも書いていたのですが。土壇場で削除しました。またの機会に彼が画家になるまでの苦労などを書かせて頂きたいと思います。ナイス&コメント。並びにトラックバックに感謝しております。有難うございます。
2013/12/7(土) 午後 0:00
ioh*adb*a*les様へ
ナイスを頂き感謝しております。
有難うございます。
2013/12/7(土) 午後 1:46
つや姫日記様へ
こちらにまでナイスを頂き感謝しております。
有難うございます。
2013/12/7(土) 午後 4:29
アアイアウ様へ
ナイスを頂き感謝しております。
有難うございます。
2013/12/7(土) 午後 7:18
不あがりさん
かのゴッホも生前は売れない画家だったのですね。
しかし世に送り出した人は大変な苦労があったと
思いますがゴッホ自信も報われますね。
2013/12/7(土) 午後 9:19 [ ことじ ]
ことじ様へ
出来る事ならゴッホに『あなたの絵は世界中の人から愛されていますよ』と伝えたい。この人、人の愛に飢えていた人です。それだけに辛いです。ただこの弟夫婦がいなかったら今のゴッホは無いと思います。有難うございます。
2013/12/7(土) 午後 9:26
今日は
ゴッホの耳を切って包帯をした絵が大好きです。
こんな自画像を描く人、滅多にいませんね(笑)
ナイス!
2013/12/8(日) 午後 6:01 [ pada ]
ゴッホを世に出した人がいたんですね!
ゴッホも幸せでしたね!
それにしても、不あがりさんは詳しいですね。
ナイス!
2013/12/8(日) 午後 7:39 [ Dr.K ]
不あがりさん、今朝追記を拝見しました。多くの芸術家(創作家)は躁うつ病を患っていたようです。広報を頂きありがとうございます。
2013/12/9(月) 午前 4:48
pada様へ
あの絵は鮮烈ですよね。彼の後悔と懺悔と祈りの気持ちの表れからきた絵ではと思います。その気持ちがその絵に表れる。それこそが彼の才能ではと思います。ナイス&コメント有難うございます。
2013/12/10(火) 午後 1:39
Dr.K様へ
これ以外と知られていない事なのです。彼女の優しい気持ちが無かったら。おそらくこの絵や書簡は残らなかったかと思います。普通なら焼き捨ててもおかしくない。それを残した功績は大きいと私は思っております。ナイス&コメント有難うございます。
2013/12/10(火) 午後 1:42
ミック様へ
私はこのゴッホの途方も無い集中力はどこから来ているのか長年の謎でした。どう考えても彼の絵の集中力は普通のプロの画家が一生に一枚描けるかどうかのものです。それを短期間で描ききっている。何故こんな事が出来るのか。その想いがありました。躁鬱病を患うという事は本当に辛いことですが。これ考え方に変えると。才能を発揮できるチャンスでもあるわけですよね。どうかこの病気を発症した方たちに対してネガティブにならずに過ごして頂きたいと願っています。これはその才能があるから発症する病気でもある。そんな気がします。有難うございます。
2013/12/10(火) 午後 1:52
今朝、何故かゴッホのことを思い出して、こちらに辿り着きました。「ゴッホは優しい男である」、
ゴッホが一番好きだったと言われる画家の絵を見ても彼の優しい人柄が分かるような気がします。
2017/9/1(金) 午前 8:11 [ AKAK ]
AKAK様へ
初めまして。ご訪問有難うございます。私はこの人を見ていると他人事では無いと感じます。とにかく一つの事をやると夢中でそれに向かいます。その殆どが認められる事無く終わります。絵にしても親戚筋に一枚売れただけです。ゴッホ自身は最期まで失意のまま亡くなる事になります。それを考えると本当に悲しくなるのです。出来る事なら。あなたの絵は今時代を経て世界中の人に愛されていますよと伝えたい。この度はお越し頂き、そして有難いお言葉を頂き感謝しております。これからも何卒宜しくお願いします。有難うございます。
2017/9/1(金) 午前 10:30