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ロダン 地獄の門。接吻。そして考える人。
先日、
地獄の門の構想から外れた
接吻のお話をしましたが。
この地獄の門を語らなかったため。
曖昧となった気がしますので書かせて頂きます。
このロダンの地獄の門の基となったのは。
ダンテの神曲となっております。
その中に。
決して結ばれてはならない男女。
パオロとフランチェスカが基となります。
これはおそらくロダンが
寝物語としてカミーユに話した物と思われ。
そもそも自分たちの関係と
重ねて作られたと思います。
だから二人が共鳴して傑作となったと思います。
カミーユは19歳でロダンを訪ね弟子となり。
愛人となります。
カミーユの家系は
相当高貴な家庭と思われます。
弟は先にも申し上げましたが。
後にフランス大使となっております。
この時点で
カミーユは家族として見放されます。
これも覚悟の上であったと思います。
ロダンを選んだのだと考えます。
そしてあまりにも
この接吻が作品として耽美で
美しく完成され過ぎたため外されます。
それはこの罰を犯した二人は
地獄の底へ真っ逆さまに
離れ離れに落ちて行くからです。
この接吻は。
その決して許されない関係を持った
二人の一瞬の甘美な世界となります。
だから躊躇いがちの姿をしているのです。
しかしそれだから美しくもある。
地獄の門では外されますが。
二人が落ちて行くシーンは
門に描かれております。
そしてロダンですが。
心の中ではこれはいけない行為だと
分かっている。
しかしそれを抑えられない自分がいる。
それが考える人となります。
この像は地獄の門の上に乗り。
地獄に落ちて行く人をジッと
見下ろし考える人として座っております。
これはおそらくロダン自身と
考えるのが妥当と思います。
この作品はおそらくロダン一人で
作ったものと思われます。
あまりにも先の接吻と離れ過ぎている。
昔からこの時代の作品は力強い作品と
限りなく繊細な作品が作られており。
何故なのかと言われて来ておりました。
おそらく接吻はロダンとカミーユの共作。
そして考える人は
ロダンによる作品と私は考えます。
そしてライフワークとなった地獄の門ですが。
実は未完成に終わります。
これはカミーユがいたからこそ
進行していた門であり。
彼女を失って完成に
至らなかったと私は考えます。
そしてこの16年間カミーユと
過ごした時期こそがロダンが
力を発揮した時代と思います。
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そうですか。
深い感銘を受けました。そうしてあじあうと、そこに人間が浮かび上がるように、現実的で生々しい,愛と苦悩の姿が浮かび上がって、胸打たれました。
ありがとうございました。
2018/9/17(月) 午後 2:29 [ ikurou kaki ]
ikurou kaki様へ
そう仰って頂くと私は救われます。この二人の天才を語るのは本当に難しい。どうして同時期に二人が存在してしまったのか。私などは何度も考えたものです。しかしです。これロダンだけではこの域に達しなかったと思います。カミーユがいたからこそ。ロダン芸術の花が咲いたのではと今となって思います。いつも感謝しております。有難うございます。
2018/9/17(月) 午後 2:39
今日は
ロダンの作品は、一番下の様にあっさりしたものが良いですね。
他は多分共作と思います。
力強さが全然違います。
2018/9/17(月) 午後 2:52 [ pada ]
こんにちは
ロダンの「考える人」の解説を承って
ああそうなのかと思いました。
よく 学校でもこれは見かけるのですが考えると言う姿だけで
学校に設置してあるのだと思います。
このような深い意味があったのですね。
2018/9/17(月) 午後 3:06 [ つや姫日記 ]
Pada様へ
これはPada様の仰る通りなのです。考える人はおそらく本人が懺悔のために作った物ではと私は考えます。そして力強いのです。一方接吻などはあまりに繊細です。これを男が作れるのかという疑問にぶち当たります。今考えるとカミーユの力がここに入っているなと私は思っております。ダイナードなども。もしかしたらと考えます。いつも感謝しております。有難うございます。
2018/9/17(月) 午後 3:22
つや姫日記様へ
おそらくですが。カミーユを抱いている時に、これはいけない行為をしていると。ロダンは考えていたと思います。一方でこの女を逃してなるものかと思っていると思います。これは男の欲望丸出しなのです。ただこれは全ての男に言える事と思います。しかしその逢瀬が終わると自暴自棄に陥る。それが考える人を造る事になったのではと私は考えます。いつも感謝しております。有難うございます。
2018/9/17(月) 午後 3:30
芸術家ロダンをここまで深く考察する貴兄に畏敬を抱きます。今回も前回に引き続き勉強させて頂きました。
本日も示唆に溢れた記事に触れさせて頂きました。更新に感謝しています。ありがとうございます。
2018/9/17(月) 午後 4:13
横町利郎様へ
このロダンとカミーユの二人を語る時、地獄の門から語らないとおさまらないと気付きました。カミーユとの関係は16年間ですが。おそらくかなり中身の濃い16年だったと私は考えます。そしてカミーユあってのロダンだったのかなと思う私がおります。この二人が作り上げたロダン作と言われた作品群があると私は思っております。いつも感謝しております。有難うございます。
2018/9/17(月) 午後 4:33
不あがりさんは、詳しいですね!
彫刻作品にも、それぞれ、背景があるんですね!
ナイス!
2018/9/17(月) 午後 6:59 [ Dr.K ]
Dr.K様へ
あくまで私が勝手に考えている事ですが。この同じ時代に二人の天才が現れる。この偶然が悲劇の元となります。尚且つ、一人は若くて美しい。そしてその女を愛してしまう。しかしそれにより作品に幅が出来、おそらくロダンの傑作と言われる作品群が造り上げられます。その中で接吻はおそらく二人で造りあげたものであると私は信じております。そして考える人はその業に苛まれたロダンの懺悔の気持ちにより造られたものと思われます。いつも感謝しております。有難うございます。
追伸。因みにこの考える人の下にロダンは眠る事になります。
2018/9/17(月) 午後 7:26