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ブランクーシ 接吻。そして無限の柱。
ロダンの誘いを断り。
その下を去ったブランクーシではあったが。
おそらく、ロダンの作品の実物を見て。
唖然とした筈である。
粘土、ブロンズ、大理石に
人の心を息づかせた作品を見れば。
これはもう適わないと思う筈である。
そして彼は
その人間の原初の頃に戻ろうと考えた。
それは最初の彫刻家になる事である。
人類が生まれて。何かに縋りたい。
そんな時に彫ったであろう彫刻を
目指したのでは。
そしてブランクーシの接吻である。
これほど単純明快に分かる作品も無い。
これは一人では生きる事は難しい。
男女でもである。
しかしその弱い二人が結ばれる事で
一つの塊が出来る。
彫刻って人物を彫ると
その手足の処理が一番難しい。
しかし二人を抱き合わせると。
その両の手は相手の体を抱く事により。
邪魔であった手足の処理がより物の形が堅牢となる。
この塊で捉える事こそが彫刻形態の原点であり。
基本と彼は気付く事になる。
その堅牢堅固な固まりは柱となる。
人は何世代もの人柱により、
今の現代が成り立っている。
そして無限の柱である。
これはブランクーシが
接吻として造った塊を
より単純化した物ではなかろうか。
誰とは分からない。
しかしその二人となった塊を重ねる事で
無限の柱と彼は考えたのでは。
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ブランクーシの接吻
はじめて知りました。
力強いですね。塊となって一体化して見事です。
2018/9/19(水) 午後 4:47 [ つや姫日記 ]
つや姫日記様へ
私の大好きな作家です。この人はロダンに直接会っている人です。当時ロダンを越える事など夢にも思わなかったと思います。一方ロダンは自分の資質に無い男と気付いていると思います。だから弟子にならないかと誘います。それを断り、彫刻本来の塊として捉える事を考えついた人です。この時代にこの発想は凄いです。いつも感謝しております。有難うございます。
2018/9/19(水) 午後 4:55
人は何世代もの人柱により、今の現代が成り立っている。それは(人類の)無限の柱である。…そう考えると彫刻は哲学であり、不あがり様の本日の解説は立派な哲学になっています。
然らば、最後にご紹介頂いた作品は正に我々の体内に組み込まれた遺伝子の構造と酷似している。多くの人は自分の行く末をこの作品の節の一つに重ねたに違いない。某はその構想に圧倒されるものを感じます。
貴兄のおはからいにより、本日も着目すべきアートの数々を紹介して頂きました。更新に感謝しています。ありがとうございます。
2018/9/19(水) 午後 5:28
横町利郎様へ
先日のロダンの接吻も私の好き勝手な物言いとなりましたが。あの映像を久しぶりに見て。ではその下を去ったブランクーシはどうだったのかと考えておりました。そして久しぶりにブランクーシの作品を見ると。やはりこの男は凄いと感じた次第です。直接ロダンの接吻を見ている男です。そこから何十年かかったかは分かりませんが。彼独自の接吻を彫り上げる。これは単に肉欲として愛し合う接吻では無く。人が根源的に生きて来た証として造りあげた接吻となります。その塊がより堅牢堅固となり。この無限の柱に繋がったと私は信じるものであります。いつも感謝しております。有難うございます。
2018/9/19(水) 午後 5:46
深い!
まことに深い。!!
2018/9/19(水) 午後 6:34 [ ikurou kaki ]
ikurou kaki様へ
何か凄く嬉しい事を仰って頂き恐縮します。
感謝しております。有難うございます。
2018/9/19(水) 午後 6:39