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子が騒ぐ 声も聞こえぬ 子供の日
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この物語は
小説、『一夜を切り売りする女』の続きとなっております。
最初からお読み頂けると。この二人の経緯が判ります。
お時間がありましたらお読み頂けると幸いです。
有難うございます。
谷間のひと時
4月の29日から二人の連勤は始まった。
二日何とか終えて駅を降りた
男の目はサングラス越しにも光っていた。
その先に女の姿を発見する。
アレ!?とジッと見る。
一瞬、驚いた顔をした女が改札の外に立っていた。
その女の顔を確認して少し頬が緩んだ。
しかし目はまだ光っている。
『ゴメン、カレンダー通りに変わった』
と女が笑った。
『驚いたよ。何かあったのかと思った』
『アナタ、気がつくのが早いわね』
『それが仕事だから』と
初めて笑った。
『今日はどこも寄れないな』
『もちろん』
『アナタの顔を早く見たかっただけ』
『ホントか』
『ホント』
それを聞いて男は自嘲気味に笑い。
二人一緒にエスカレーターに乗った。
『アナタ、顔が硬い』
『仕事中はいつもこんなだよ』
『どうしても緊張する』
『まだ二日終わっただけだから』
『先が長い』
エスカレーターを降りた頃、
ようやくいつもの目になった。
そして男から手を握った。
『嬉しいよ』
『待ってくれている人がいるって事は』
と恥ずかしそうに笑った。
いつもと違うのは足早に歩く事だった。
あまり言葉も交わす事無く家に着いた。
女が手際よく鍵を開け。食事の仕度をした。
軽く食事を取った男は女の話に耳を傾け
嬉しそうに笑い。そして寝床に向った。
『私も』と隣に寝た。
『気を使わなくて良いよ』
『ううん、寝られると良いね』
『有難う』と目を瞑る。
女はまるで子供に添い寝をするように
男の体に体を寄せた。
よほど疲れているのか。
それとも安心したのか。
男の寝息が聞こえて来た。
嬉しそうにその顔を見た女は
愛おしむように頬にほんの少し唇を当て。
そっと体を引いた。
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