|
再び出逢ったAP。オーデマ・ピゲ。
この時計はもう三十年以上前になる。
先日、タイメックスの話を書いていて。
思い出したのが。この時計である。
画像検索をして見つけた。
ホワイトゴールド無垢で
文字盤に美しさと品の良さを兼ね備えている。
見た瞬間に惚れこんだ。
そして当時世界で一番薄いと言われた。
最薄の6ミリの機械式時計である。
口径33ミリであるが。それが大きく見えない。
ホントジャストサイズであった。
しかしこの時計ほどTPOを選ぶ時計も無い。
営業でするような時計では決して無い。
これは冠婚葬祭などでする時計である。
私はまだ結婚を諦めていない時であり。
結婚する時はこの時計であると思った。
しかしその思いとは逆に葬祭ばかりに
この時計はかり出された。
お袋を見送って。そして親父を見送った後。
これは私のする時計では無いと売りに出した。
1970年代に作られたオーデマ・ピゲの傑作である。
これが何で私の時計と分かったか(笑)。
この4時と5時の間に黒い点がある。
これは前所有者がこの薄いガラスを
割っているのである。
それを承知で私が手に入れた。
その時にはガラスを入れかえてあったが。
当時はそんな傷も気にならなかった。
それほど美しかった。
この時計は数十年経っても
その輝きを失っていない。
私にはその輝きはもはや無い。
この時計の幸せを祈るのみである。
|

- >
- 芸術と人文
- >
- 文学
- >
- ノンフィクション、エッセイ






