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ブランクーシ 接吻。そして無限の柱。
ロダンの誘いを断り。
その下を去ったブランクーシではあったが。
おそらく、ロダンの作品の実物を見て。
唖然とした筈である。
粘土、ブロンズ、大理石に
人の心を息づかせた作品を見れば。
これはもう適わないと思う筈である。
そして彼は
その人間の原初の頃に戻ろうと考えた。
それは最初の彫刻家になる事である。
人類が生まれて。何かに縋りたい。
そんな時に彫ったであろう彫刻を
目指したのでは。
そしてブランクーシの接吻である。
これほど単純明快に分かる作品も無い。
これは一人では生きる事は難しい。
男女でもである。
しかしその弱い二人が結ばれる事で
一つの塊が出来る。
彫刻って人物を彫ると
その手足の処理が一番難しい。
しかし二人を抱き合わせると。
その両の手は相手の体を抱く事により。
邪魔であった手足の処理がより物の形が堅牢となる。
この塊で捉える事こそが彫刻形態の原点であり。
基本と彼は気付く事になる。
その堅牢堅固な固まりは柱となる。
人は何世代もの人柱により、
今の現代が成り立っている。
そして無限の柱である。
これはブランクーシが
接吻として造った塊を
より単純化した物ではなかろうか。
誰とは分からない。
しかしその二人となった塊を重ねる事で
無限の柱と彼は考えたのでは。
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2018年09月19日
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合いの手を 一人二役 なお淋し
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