◇「癒やされる」「可愛い」 リツイート1万2000件
札幌市中心部の幹線道路の中央分離帯に迷い込んだカモの親子7羽を助けようと、北海道警の警察官2人が近くの川まで誘導した。この様子を撮影した写真が短文投稿サイト「ツイッター」に投稿されると大反響を呼び、リツイート(転載)は約1万2000件に。「癒やされる」「可愛い」と話題を呼んでいる。
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「国道の中央分離帯にカモの親子がいる。危険だ」と110番があったのは6日午前11時半ごろ。現場は札幌随一の繁華街・ススキノ近くの札幌市中央区南4東3。片側3車線の国道36号で、トラックやバス、乗用車が頻繁に行き交っていた。
現場近くの薄野交番にいた札幌中央署地域課の板井田祐弥(ゆうや)巡査(21)と町田航(わたる)巡査長(24)がパトカーで急行すると、中央分離帯の茂みに親ガモ1羽と子ガモ6羽が迷い込んでいた。上空には数羽のカラスが旋回し、親子ガモを狙っている様子だった。
2人は交通整理用の板を使って移動を促そうとしたが、カモの親子は分離帯の中を逃げ回るばかり。途方に暮れた板井田巡査は以前、近くの川で見たカモの習性を思い出した。「子は親についてくるはず」。親ガモを両手で持ち、子ガモたちに見せるように歩くと、ヨチヨチとついてきた。
子ガモたちの小さな歩幅に合わせてゆっくりと車道を横断して歩道に入り、東に約200メートル離れた豊平川まで20分かけて誘導した。親ガモを川面に放し、泳ぎ去っていくカモの親子を見送った。
この光景を車中から見ていた同市白石区の男性会社員(37)が「(警察官の)優しい人柄が出ていて、ほほ笑ましい」と、撮影した写真をツイッターに投稿した。板井田巡査は「車や自転車は誰も文句を言わず止まってくれた。無事に助けることができたのは皆さんの協力のおかげ」と話した。【日下部元美】