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今、この暑い時期こそ、マドラスチェックのネクタイ。シャツはホワイト。
黄色のシャツも確かに良いが。やはり白が合う。
このマドラスチェックは
この時期にしか合わない柄である。
暑い夏しか似合わない。
この柄のシャツを着るのは少し勇気がいるかも知れない。
だからネクタイが良い。
この柄はネクタイであれば嫌味にならない。
むしろ格好良いと思われる。
そしてシャツは私の苦手な白が似合う。
白は難しい色であるが。
このネクタイにはこれしか合わない。
『暑くてネクタイなんか締められるか』と
仰る方も、夜、少し涼しくなり、彼女との食事の時、
真っ白なボタンダウンのシャツに
このネクタイを締めると様になる。
この柄は良い。しかし色合わせは失敗しています。店のコーディネイトと思われますが。これは無い。尚且つ、このポロシャツには合わない。
ジャケットは紺のブレザーだとするとベストです。
又は青かグレーのシアサッカーのジャケットでも合う。
これは格好良いと思います。
そして忘れてはならない事は、
この場合のネクタイは細い事。
細くないと嫌味になるだけでなく。
暑苦しくなる。
それだけはご注意を(笑)。
そして結び目はプレーンノット
それ以外ありません。
間違ってもウインザーノットはダメです。
それなら締めない方が良い(笑)。
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愛すべき服
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BD(ボタンダウン)のシャツを着る。そしてそのシャツの色はピンク。
先ず何故BDシャツにするか。このシャツは
元々ポロ競技の時にシャツの襟が立つのを防ぐために
襟先にボタンをつけて作られたシャツである。
別名ポロカラーシャツと呼ばれている。
このシャツを作ったブルックス・ブラザースでは
未だにその名で通している。
このシャツは初めてジャケットを着る男には大変都合が良い。
襟が立たないから。シャツの襟がジャケットから飛び跳ねない。
それを最初から防いでくれる。
このシャツの最大の利点である。
そしてこのシャツの色をピンクにする。
これはある意味冒険である。
実はこのピンク色のBDシャツ。
40年以上着ている。若い頃はこれしか着なかった。
遊んでいる時、そして仕事着としても着て行った。
営業というか品物を店で売っている仕事であった。
東京でその当時12店舗あり。
100人前後の社員がいたがピンクのシャツを
着ている男は私だけであった。
では何故ピンク色のシャツを着たかというと。
私の顔色が非常に悪かった。青白い顔をしている。
これに白のシャツを合わせると殆ど病人になる。
ピンクの色は顔色を明るく見せてくれる。
男は化粧が出来ない。この色で変わる。
サラリーマンは殆どが白のシャツを着ている。
白は無難な色であるが実は難しい。
殆どが野暮ったく見える。
それがピンク色はそれをもカバーしてくれる。
垢抜けていない男を垢抜けて見せてくれる。
そしてネクタイを締めた時も
ネクタイの色柄をも緩和してくれる。
これに紺色のブレザーやジャケットを着ると
まさにベストマッチとなる。
グレーのスーツとも相性が良い。
また茶系のジャケットとも良く合う。
(但し茶系はあくまでオフで着ること。
仕事では紺又はグレーしかない。)
実はピンクは合わない色が無い。
当時このピンクという色は男の色ではないと。
かなり言われたものだ。
私は同僚に呼び出されて。
『男のくせにピンクのシャツなどよく着られるな!』と
半ば喧嘩を売られた事もあるが
『お前さんに金貰って買っているわけでは無い』と一蹴した。
そんな事が何度もあったがそれでも通した。
男は人にとやかく言われて
そのスタイルを変えて良い事は無い。
恐ろしくセンスの良い男にでも言われれば別だが。
そんな事を言っているヤツに限ってセンスが恐ろしく悪い。
営業マンはその第一印象が大事である。
当時はピンクのシャツは目立った。
その人数の多い中でその存在を示す。
それも営業マンとしては必要である。
そしてその覚悟が。逆の場合もある。
そのシャツの色で客からのクレームもある筈だ。
しかしそれは全く無かったのは幸運だけではない。
先日、ネットの記事を読んでいるとアメリカでは
ピンクのシャツを着ている男は給料が良く。
学歴の良い男が多いと書かれていたが。
それは全く私には当てはまらない。
これこそ迷信に過ぎない(笑)。
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ネクタイにほんの少しだけ拘る。
ネクタイを締めて人に会う。その時、
『おお!良いネクタイですね』と言われる事がある。
嬉しいのだが。その想いは二つある。
恐ろしくセンスの良い方に言われると。
『そのネクタイと服がベストマッチだよ』と
仰って頂いたと解釈でき、大喜びとなる。
しかし、あまり服に興味の無い方に言われると
ネクタイが服に対して目立ち過ぎである事になる。
これは明らかに選択ミスであると考えなければいけない。
ネクタイはあくまでスパイスである。
それが目立つという事はその時点で失格となる。
たかが一本のネクタイであるが難しい。
社会人として生活をするとネクタイは欠かせないものとなる。
とは言ってもクールビズだとかいったものが提唱されて
ネクタイを締める機会が少なくなった事も事実である。
数年前、私がネクタイの話をしていると。
知り合いが
『今時、ネクタイなんて締めて行くと相手方が恐縮する・・』。
この時点で彼はアウトです。話のほかになります。
そもそも相手に恐縮されるネクタイと
感じさせるネクタイを締めること自体が失格です。
服に違和感を与えている。
ジャケットを着るとその中央に隙間が出来る。
その隙間をどのように効果的に埋めるかが、
お洒落といわれる所以である。
決して胸元を目立たせる物ではない。
ネクタイの選び方として二通りあるかと思う。
仕事中はネクタイを締めてもその胸元をフラットに見せる。
決して目立たせるものではない。
ジャケット、シャツと一体化させる。
仕事が終わり、
彼女とのデート又は。パーティなどでは
少し自己主張を発揮するのも許される。
そんな時はその中央をほんの少し引き立たせる。
服がサイドにまわり。ネクタイが少し前へ出る。
それは許される範囲での遊び心としてのネクタイとなる。
それとネクタイの難しい所は
ジャケットとネクタイはベストマッチでも。
何かの都合でそのジャケットを脱ぐ事がある。
その時、ネクタイが思いのほか自己主張をする事がある。
こんな時、私はネクタイをシャツの中にしまう。
露出部分を少なくする。又はネクタイを少し緩める。
それにより緩和する。
これらをあわせ技とするのも良い。
そしてシャツを袖まくりすると
それは相当なお洒落となる。
しかし、それに気づく人は100人中一人か二人である。
気がつかれない事の方が多い。それで良いのである。
目立ち過ぎるとそれは嫌味となり。
お洒落とはいえない。あくまで控えめに。
そしてほんの少しだけ拘る。
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ラルフ・ローレンは天才だと思った瞬間。
ラルフ・ローレンは
2000年頃からパッチワークの
ネクタイを出してきてはいたが。
私にはまだ物足りなかった。
それから5年後だったと思う。
正確な年は覚えていない。
横浜のラルフ・ローレンに顔を出して帰るのが
いつものパターンだった。
その駅を境に西と東に。
西から行って東を見て帰る。
その繰り返しだった。
ある日。その2店舗目、
ネクタイの棚を見ると。
不思議なレジメンタルが並んでいる。
目を凝らす。
おお!これは!小躍りして取り上げた。
それがこのレジメンタルのパッチワークのネクタイ。
どちらも素晴らしい。
ラルフ・ローレンはやはり天才だ。
普通のデザイナーの発想では
絶対出て来ない。
これはネクタイとして。
そしてデザインとして素晴らしい。
レジメンタルひとつで成立している柄を
切り裂き改めて縫い合わせ。
レジメンタルのネクタイとして成立させる。
そして何を作ってもその作品に品がある。
この人は天才だと改めて思った。
この想いは私だけかも知れないが。
それでも良い(笑)。
追記 4月26日。
ミック様よりご教示頂いたのですが。
ラルフ・ローレンは何を作っても品がある。
その言葉を付け加えさせて頂きます。
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ネクタイを自分の手で作る。そして執念の再会。
ある時、自分でネクタイを作ったらどうかと考えた。
全く縫製のホの字も知らない男がである。
どうしたものかと考えた末、
一本の擦り切れたネクタイを分解してみた。
本を見た。バイアスの事が書いてある。
生地を真四角にしてそれを右斜め上から
左斜め下に折ると45度になる。
それがバイアスだと知る。
そのレベルで始めようとした。
洒落た男はシャツをオーダーした時、
その生地でネクタイを作らせると聞いたことがある。
今持っているシャツでネクタイになる生地があるか考えた。
!。 気に入っているが大きさが合わなくなった
シャツが頭に浮かんだ。
渋いカラシ色の地に青い小さなペイズリー文様のシャツだ。
その背中の部分がネクタイを取れる幅がある。
早速実行する。
先ずアイロン台にシャツをのせてアイロンで綺麗に伸ばす。
それを真四角に切り取る。どの位の幅で切り取るのか?
それは分解した生地を見本にして同じ大きさに切った。
その中に入っていた芯地を使うためだ。生地を切り、
気がついたことがある。裏地が無い。
これは分解したネクタイからは取れなかった。
洋裁店へ直行する。
こういう時だけフットワークが非常に良い。
そこで紺色の裏地を見つけた。
しかし、ここで最大の難関がある事に気づく。
縫製である。しばらくその生地を見つめていたが。
思い切って指貫をはめ、手縫いする事を決めた。
縫った部分は裏返しになり
私の酷い縫い痕は見えなくなると気づいたからだ。
そしてかなりの時間がかかったがネクタイが完成する。
非常に嬉しかった。世界で一本のネクタイである。
綿なので春から夏にかけて締めたが
誰も気づくことは無かった。
それから数十年が経ち、私の友人が訪ねて来ると聞き、
外で待ち合わせをした。その時、
このネクタイを締めて行った。
サンド色の麻混のジャケット、
それにベージュの細かいストライプの
ボタン・ダウンのシャツ。
それにこのネクタイを合わせた。
パンツはチノパン。
シューズはコンバースのスニーカー。
服好きの友人は上から下まで見て、
『おお!良いね!』
『そうだろう!このネクタイが効いている』と言うと
『おお』と頷く。
『これ。世界で一本のネクタイなんだぜ』『なに!』
ネクタイを見つめる。
『判らないか?俺が作ったんだよ』『嘘だろう?』
『お前、覚えてないか。この柄!お前に付き合って
もらって買ったシャツだ。KENTの・・・』
『お前!』と言って言葉が出ない。
『思い出したか?お前が選んでくれたシャツだ』
それは私がまだ服を良く知らない時に、
2枚あった内の1枚を、
この男が私の着ている服を見て選んだシャツだった。
一番見てもらいたいネクタイであり。
数十年の歳月を経てネクタイに
変わった姿を見せる事が出来た。
執念の再会であった。
注 KENTとはVANジャケットが作ったブランドである。
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